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最初の戦闘が行われたあと、両軍は一度軍を引いた。
戦闘終息時のウルケル側にはまだ余力が残されていたのだが、帝国軍への攻撃を続けなかったのは両軍最高指揮官同士の会談の結果であると推測されている。
事実、会談の直後に戦闘停止の信号が出された。
両軍は共に戦死者を弔う機会を得て、悲しみに沈む時間を持った。
互いに敵味方分け隔てなく救助した人員を交換する間、戦闘を一時停止する取り決めも交わしていたという。
この戦いが、非常に紳士的に行われたことを示す一例である。
一時的な停戦のあと、両軍は次なる戦いの準備を───
── Rikhard Hannu Nigel 『グロル海峡戦役』 第五章
──前の領主さまが亡くなって、その息子さんが領主になった時、私はとても不安でした。
だって、みなさんも知っていらっしゃるでしょう? あの方、とてもお優しい方で、こう言っちゃあなんですけれども、ちょっと頼りない感じがしませんでした?
でも違ったんです。お若いのにすごくしっかりしてらして、でも気さくでとても良い方で。ええ、造船所にも良くいらしてました。私たちと一緒に油やすす塗れになってまで作業してくださるんですよ。
こんなに船のことを考えてくださる領主さまなんて、他にいなかったんじゃないですか?
あの時の大きな戦争の時もね、軍艦に乗ってご自身で戦場にまで行かれたんですよ。本当に度胸のある方でしょう?
戦場から帰ってらしたら、今度はね───
── ラジオ 『証言で辿るストンプの歴史』 記録テープ
同じ空、同じ虹を見上げたふたつの鳥は
あかいあかい、壁の向こうへ引き離された
違う空、違う翼で鳥たちは空を飛んで
くるりくるり、ぶつかって空から落ちた
ひとつの鳥は虹の向こうへはばたいて
もうひとつの鳥は置いてけぼり
けれど、翼をあきらめない限り
ふたつの鳥は虹の向こうで出会うだろう
いつもいつまでも待ってる 虹のたもとの約束事
── 詩集 『双翼の記憶』
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こうも綺麗に一人落ちに揃ってしまうと、申し訳ないような気もします。
一人でも二人でも構わないですよ、というつもりだったのですが。
なんか、もうちょっとメモの書き方考えるべきでしたね。
後世の歴史家 ナイジェルは、ウルケル海軍中尉 ヴィクトリア を投票先に選びました。
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