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<!-- カーク死亡/ゾフィヤ生存ver -->
[もう初夏に近いというのに、薄靄の夜明けを迎えた館は、凍える霜を抱えたような静けさだった。]
[当然だ、如何に身上問題ないという誓約書を出したからといって、まさか「本当に」人死にが出るなんて、誰も思っていなかっただろう。しかもこの短期間の間に、数人も。]
[食堂の卓の端に座って、散り散りに訪れては過ぎるツアー客をゾフィヤは眺めていた。顔色が優れない者、平静を、若しくはそのように装うとしている者、部屋に悄然と引き上げる者、この機だからこそ逃せまいと探索に出掛ける者、その中で、一人、陽が中天を過ぎても見えない姿に気付くと、ゾフィヤは静かに席を立った。]
あの。カークさん?失礼します。
[『明星』の扉を叩く。控えめに、やがて少し強く。この数日で気付く限り、彼の活動時間は他のツアー客よりも遅かった。とは言えもう昼過ぎだ。所在を確認しておく必要がある、との義務を自分に言い聞かせ、続けて数度扉を叩く。応えの返らない所在無さにノブを廻したのは何の気も無かったが、手応え無くあっさり開いた部屋の中は無人で、寝台には、昨夜を過ごした形跡はなかった。]
……
[唇を少し引き結ぶと、玄関ホールへの階段を急ぎ駆け下りる。取り付くように伝言板を確認するが、Kirk Knightの欄は空欄。墨石で慌てて「巡回」と飲み書き記し、館の外へ出た。常に目的地と帰還時間を書くのが常の彼女を知るものから見れば、奇妙に思えたかもしれない。]
「境界線のあたり狙ってみます?(>>1:22)」
[その言葉を真に受けた様に、まずは居住区へと走った。この胸の不穏は何なのか。『規則』を守らない自由不遜な民間人への苛立ちか、…空のままの寝台が、最後に見た「彼らしくない」空虚な背中が(>>-640)、蟀谷で警鐘を打ち鳴らすのだ。]
…どこ…
[「境界線」辺りを抜け、居住区を廻り、切れた息で、だから展望台についたのは夕暮れ頃だった。陽が、蜂蜜飴の様に海に溶けようとする頃。息を沈めようと胸に手を当て、潮の音に耳を済ます。こんなところには居ないだろう。きっと何処かですれ違ったのだ。あれだけ探したのだから。伝言板にも所在を告げない、勝手な行動は謹んで貰うように諌めよう、そうして踵を返し…視界の端を過ったものに、心臓に針を突き立てられる気がした。崖端に落ちている、一冊の古い手帳。]
[慌てて駆け寄り膝をついて拾い上げる(>>-645)。中を捲ってみれば、Kirk Knightの文字(>>2:247)。短く息を飲み込み、慌てて廻りを見渡せば、そこにあるべき手摺は錆とともに崩れ落ちていた。手帳を傍らに起き、這って崖から下を見下ろせば…]
…!今!今行きますから!!
[遥か下、波間に洗われる姿に声は届いたか分からない。辛うじて段状になっている岩場を探し伝い降りる。岩の切先がタイツごと脛を裂き、支えに掴んだ岩盤ごと、滑り落ちて身を打った。黒い軍服が打ち寄せる潮に濡れ、泥塗れになって這い寄った時、紅味を失った白い頬を見て、あぁ、傷がなくて良かったと思った。]
…しっかり、しっかりしてください。ねぇ。
[(もし頭を打っているなら、揺らしてはいけない、頭を高くして…)震える唇で、応急処置を諳んじる。]
しっかりしてください、ねぇ。…何をしてるんですか。起きて…
[いつしか肩を掴んだ指が、爪が、白くなるほど食い込んでいた。]
起きて…起きて!!何してるんですかこんなところで!起きてください!かっこ悪いです!!だから、だから言ったじゃないですか、危ないこと、しないで…
[そう言って崩れ掻き抱く冷たさに身の内までが凍るようだ。わかっていた、崖下で頬の冷たさに触れた時から、強い意志の力を手放したような、波に洗われる姿を見た時から、…ぽつりと、それだけ取り残された様に置き去りにされた、手帳を見つけた時から。]
[彼は最後に何かを見つけたのだろうか。目を瞑って尚、行く先の船で見た時から、失った何かを追い求める様は、最後に埋める事が出来たのだろうか?この最果ての地で?]
…わたしじゃ、あなたを此処から連れて行けないんです…
[溶けきった陽が、絶える海に紺墨を流す。寄せて砕ける波が泡となって弾けて消える。何処に届く訳もない、悲鳴の様な慟哭が、ただ響いてまた消えた。]**
おはよ。虐めたかったのは本当ってなんなのその微妙に喜んでいいのかわからない感じ…。
わかるわかるスヌーズによって導かれる5分おきの微睡みタイムな。
最初から1時間余分に寝てれば…?ってやつ(寝たい
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ご挨拶を。こんにちは、あめやです(いつも感。
絶海島奇譚、思い返すと2013年10月頃が初出なんですが、こうやって村になるまで、その頃からご存知の方や、その間にお知り合いになった方もいらっしゃいますが、こうやって皆様に参加いただけて、無事にエピまで迎えることができて感無量です。ありがとうございました。
途中変な性癖に目覚めるとか言ってましたが、本当に、死に向かう島に赴くのに、みんな生き生きして、ちゃんと生きててドキドキしながら毎日過ごしてました。
えーと、なんだ…何か言わなきゃならないことがあった筈なんだが…。
軍人組は、暗黙の動きが揃ってる感とかほんと好きで、何回でもいうけど、可愛い部下と自慢の上官でした。
スパイ組は紫窓が!!想像以上にかっこ良くて、ローレルユーリエの女の子コンビは可愛くて探索に赴くたび、自分事みたいに結果見るのが怖かったです、ほわわしてた。
ダフィカークロズマリの探索者たちも、物語の幅をすごく広くしてくれて、村覗くのがほんとに楽しみでした。
探索システムも、自分的にはうぼぁー、改良の余地ありだなーとか思うんですが、概ね楽しんでいただけたみたいでよかったです。またこれ使ってみんなで遊べたらいいな。
カークさんは妹とか油断させてふぁっ!?なので天国でゾフィヤちゃんがおこです。あんなにからかってたのにって!
300年は絶対入れないって言ってます。地上で健やかに長生きしやがれください。
でも300年くらい経ったら、素直におかえりなさいって言えるかもしれません。素直に笑えるようになるまで、それまで健やかに長生きしてください。ゾフィヤちゃんからのお願いです。
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