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綴られる一葉 は、親衛隊員 レト を占った。
『その気質、忠にして剛。
その剣は、俊にして烈。
数多の敵を屠りて驕らず、
生涯を主君のために費やした───』
「それ、誰のことを書いているんだ?」
「時代の英雄を支えた男さ。
危機を乗り越え、苦難の時を耐えて
時の英雄をひたすら支え続けた男なんだ」
─── とある歴史編纂室での会話
古来、魔との契約は忌むべきものとされながら、
往々にして、密やかに執り行われていた。
その多くは利己的な目的で行われるものだったが
中には、利他的な意図を持つものもあったという。
古い記録では、国を守護するに足る力を求めて
ある一族が魔と契約を為したとされている。
以後、魔の力は厳しく制御されて使われたが、
時に魔の影響を色濃く受けた子が生まれたともいう。
魔との契約は本当に忌むべきものであろうか。
筆者は、そうと断じえない。
愛するものを守るためになら わたしは
わたしは
なんどでも
───世に出ることのなかった手記の一頁
なおこの後数行は、
判読不可能な文字が続いている
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