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魔力付与者 タチアナは、藍骸星 バルタザール を投票先に選びました。
―地下一階―
[ヴェルナーの後を追いながら、>>3:80
ゾフィヤとゲオルグの向かった方角を、一度振り返る]
……どうか、お気をつけて。
[それから前へと向き直り]
参りましょう、ドロシーさん。
[風使いと共に迷宮の奥を目指した]
―地下二階―
[小柄な女性ふたり、歩みは遅い。
けれどヴェルナーが目印を残し、魔物や絡繰りを取り除いてくれていたから、
やがてどうにか彼に追いつくことができた。
>>4ついてこいとも、ついてくるなとも言われない。
わりといつものパターンだった。
女の子には優しく>>3:91、とかそんな行動はヴェルナーに期待していない。
ただ、迷い無く敵を殲滅し、罠を破壊して進んで行く様は、この場で何よりも頼もしかった]
……以前は、皆で。
セル様が、バルタさんが、フィオンさんが、カークさんが……こうして道を切り開いて下さいましたのに。
イェンスさんが先の様子を確かめて、エルさんが結界を張って……
[ほんの数刻前までは、皆で力を合わせて進んでいたのに。
そんな感傷は、抑揚の無い声に遮られた>>5]
きゃあん、そ、そんなあ!
[おかしな悲鳴を上げて、少女は杖を取り落とす。
自分の顔を両手で覆って、指の隙間から見ているのは、何も無い空間]
ああ、セル様、いけませんわそんな……。
だってほら、皆さんが見ていらっしゃるじゃありませんか。
ああいけませんわそんな格好、何かお召しになっt
[何やら楽しげな幻覚は、足に絡みついたぶよぶよをドロシーの風に吹き飛ばされることで終わった]
……はっ。
わ、私ったら、幻を……?
[>>35目の前に居たのは「そんな格好」のセルウィンではなく、
こちらをある意味心配そうに見つめるドロシーだった。
今さらのように気付く、辺りに漂う甘い香り。
ドロシーの力が無ければ、もっと深く吸い込んでしまっていたのだろう]
……こほん。
あ、ありがとうございます。
参りましょう。
[杖を拾い上げて、再び歩き出す]
[そうこうしながら進むうち、
ふと辺りの景色が変わった。
前方を行くヴェルナーの向こうに、何かが見える>>5]
……あれは、扉?
カークさん……。
[>>6ヴェルナーが扉を開けるのを、
>>37その肩越しに風が吹き抜けるのを、息を詰めて見守る。
扉の先には――]
……消……失。
[>>6ヴェルナーはそう告げて、
>>38間に合わなかった、とドロシーが呟いて。
扉へと駆け寄れば、見えたのは。
折り重なって倒れているふたりの姿]
……カークさん!エルさん!
どうして……!?
エルさんを、助けるって……!
[全身傷だらけのカークが、エレオノーレの胸に短剣を突き立てたように見える]
ああ……フィオンさんのときと、同じ事が起こってしまったのでしょうか。
カークさん、あなたは、やっぱり……。
[魔物に、と言いかけて気付く。
鳥に変えられていたエレオノーレは人の姿に戻り、穏やかな微笑みを浮かべて息絶えていた。
それは自分のよく知る少年の姿で、けれど、耳だけが人間のものではなかった]
……エル……さん?
[>>8帰参を促すヴェルナーへ答えようと口を開く前に]
……ドロシーさん。
[彼女の決意が聞こえた>>45]
私も、戻るつもりなどありませんわ。
セル様とバルタさんを、お救いしなければなりませんもの。
もし……
[もし彼らがパシリに乗っ取られたまま襲いかかってくれば、
ヴェルナーは容赦なく彼らを殲滅しそうな気がして]
…………。
[でもそれを、弟の姿をした魔物を倒してきたのだろうヴェルナーに言うことなどできなくて]
…………。
[そんな逡巡など気にする様子も無く、彼はさっさと進んで行ってしまうのだが]
……ドロシーさん。
[>>49思いがけない言葉に、目を瞠る]
私が、幸運に……?
……いいえ。
強化の術しか持たない私を護って下さったのは、皆さんですわ。
[剣で、あるいはそれぞれの術で。
共に進んできた皆を思う]
だから私も、皆さんをお護りします。
そしてきっと、セル様とバルタさんを……
―地下三階―
[最初に視界が捉えたのは、ヴェルナーの後ろ姿。
彼の通り過ぎたあとの通路に積み重なる、白い何かの残骸。
彼が今まさに打ち砕かんとしている、骨だけの魔物たち。
片腕を失っている彼は、残る一本の腕をハンマーと化して振るい、
敵を倒してゆく。
疲れを知らぬかのような彼の力の源は、瘴気なのだという>>56]
…………。
[互いにここを引き受けて相手を先に行かせようとするドロシーとヴェルナーの会話に、自分は横で立ち尽くすばかり]
えい。
[木の杖を振る。
せめても、ヴェルナーのハンマーに攻撃力増強の術をかけたつもり]
あ……あら?
[>>66術のために振った杖へ、まさかの手応え。
骨だけの魔物が、足元へ崩れ落ちてバラバラになった]
ヴェルさんの倒した魔物が、ここまでよろけてきたのですわね。
でも呪文が中断されてしまいましたわ。
[だから効果が無かったとしてもそのせいだ、きっと]
[>>62ヴェルナーが道を開き、ドロシーの風が吹き抜けた通路の果て。
扉の向こうから声がする>>67。
聞き慣れた声が紡ぐのは、いつもの暖かで頼もしい言葉ではない]
……バルタさん。
[部屋に足を踏み入れるのは、きっとヴェルナーやドロシーの後**]
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