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……っよ、と!
[勢いをつけた下降の途中、軽い掛け声と共に嵐龍の背から飛び降りる。
勢い乗せた攻撃と読み、避けようとしていた焔の獣に取って、それは想定の域を越していたらしい。
空中で回転し、自身の体重を乗せて降下する先は、焔の獣が退いた先。
繰り出された突きは過たず緋色の狼を貫き、直後、舞い降りた嵐龍が羽ばたきで風を起こした。
風は散り行く光を浚い、狂焔が引き寄せるより先に浄化する。
それを見届けると再び石畳を蹴り、翡翠の背へと飛び乗った]
……ってぇと。
そろそろ、封の準備もしねぇとヤバいかな。
こっちの準備は、十分そうだが。
[相変わらず紅を零す傷口と、その紅を喰らい続ける槍をちらりと見て。
そこに宿る淡い紅の光に小さく呟いた。*]
/*
ラスイベは、どーしても結果見てからじゃないと書けんので、事前に用意しとくのが難しいのだよな。
[各自の特性とか状況に合わせた展開にしたいせいでそーなる]
[一人一人が動き、それぞれの力を持って狂気を鎮めて行く。
その様子に浮かぶのは、微かな笑み]
……やっぱ、ここ一番で強いのは、『ひと』なんだよなぁ。
[ふ、と零れる呟き。
それをかき消すように猛々しい咆哮が響き渡った]
……っ!
[咆哮を上げたのは、祭壇の上の狂焔。
分身たちが倒された事に業を煮やしたか、或いは己が存在と相反する香に苛立ったか。
何れにせよ、そこにあるのは──憤りの響き]
ったく、大人しくする気皆無だな!
と、なると、これは……。
[まずは、力を抑え込んでからか、と思いつつ。
ふわり、舞い降りたのは魔銃を操る娘の傍ら]
ちょいと、頼まれてほしい事があるんだが、いいか?
今の状態の狂焔を、そのまま封印してもすぐに同じ事の繰り返しになっちまう。
それを避けるために、あいつの力を削ぎ落す必要があるんだが……。
[言いながら、左の手を嵐龍の首筋に当てる。
翡翠色の力がふわりと散り、離した手の上には翡翠細工を思わせる鱗が一枚。
それを、今度は自身の右腕の傷に当てる。
鱗は滲む血を吸い取り、一瞬だけ紅く煌めいた。
応じるように、銀の一角が微かな光を落とす]
そのためにゃ、俺の力直接ぶち込まにゃならんのだが、如何せん、封護結界編み上げるのに集中が必要なんでな。
連続してやるってのは、ちと難しい。
て、わけで、力をあいつにぶち込む役目、頼まれてくれんか?
[さらっと口にした頼み事は、結構な厄介事]
……ぶちこむ力は、この鱗に移した。
純粋な風の精霊力と親和してるから、扱えなくはないだろ?
[言いながら差し出す鱗。
それが精霊石の純結晶とほぼ同じ組成を持つ事は、わかる者にはわかるはず。*]
俺の半身は、生まれつきこう言う質でな。
[渡した鱗の質に気付いて上がる驚きの声>>141に、微か、笑みが浮かぶ。
翡翠の嵐龍は、精霊石と化しつつあった卵から生まれた、という過去を持つ。
それ故に精霊の力を強く宿し、その鱗は精霊石に近い組成となっていた]
ああ、ある程度は形を変える事も出来るから、何とかなる……とは思うが。
[剥がしたての龍鱗は、案外と柔らかいもの。
固まる前に成形する事はできるだろう、と告げて]
……今回の一件が厄介なのは、承知の上だろ?
[返される宣>>143に、浮かべるのは楽し気な笑み。
怖じる様子など全く見えぬ様子は、力を預けられるという予想を裏付ける]
ま、お前さんの腕と度胸なら、安心して任せられるからな。
……頼むぜ。
[最後の部分は、真面目な声音でそう紡いで。
守り人は再び、翡翠の嵐龍を舞い上がらせる。*]
[空間に吹き抜ける風。
為すべきに至るため手繰られるそれは、心地良い感触を伝えてくる]
……さって。
浸ってる場合じゃねぇ、よな。
[小さく呟いた後、槍へと向けて意識を集中する]
在破邪神角的名。
地,水,火,風,四大的理。在四面八方消遣,變成楔子。
光,K暗,影子,光輝的理。築來,編織守護,在世界和中間做界。
為猛烈來,封火炎的發瘋,吸引到睡眠的帳本。
[静かに紡がれていく言霊に応じ、周囲に銀と翡翠色の光が舞い散る]
[閉ざしていた目を一度開けば、見えるのはそれぞれが力を生かして狂焔へ向かう姿。
強き意志、揺るがぬ想いを持って振るわれる力は、狂気の焔を削ぎ落し]
……っと、やるねぇ。
[一喝と共に引かれる引鉄。>>158
揺らがぬ意志を持って放たれた一撃は、龍さながらの風の力を伴い狂焔へと向かう。
巨狼の額に龍鱗が叩き込まれ、咆哮が周囲に響いた]
……ユウレンが王の血脈に連なる者、キリク・フェオリバラムの名に於いて。
祖霊、双牙獣魔より別たれしもの、緋き狂焔に願い奉る。
鎮まり、天霊が封護の内にて、悠久の眠りに就く事を……!
[咆哮する狂焔に向けて紡ぐのは、魂鎮めを願う祈りの詞。
それに導かれるように涼やかな風の力が狂焔の周囲を巡り、やがて、燃え盛る炎を思わせた尾が力を失してゆらりと落ちる。
それを見届けた瞬間、手にした槍を天高くへ向け突き上げた]
……封護,展開!
[鋭い声に応じるように、空間を光が駆けた。
橙、碧、紅、翠の光が祭壇の四隅に舞い降り、千切れていた鎖を再生する。
同時、白と黒と紫の光が狂焔の周囲を取り巻いた]
在破邪神角的名,在天靈的封在這裡重新起來!
[宣と共に掲げた槍を振り下ろす。
銀色の光が弾けて祭壇へと降り注ぐ。
光の形は、鳥の羽を思わせるもの。
それは雪のように祭壇に降り積もった後、四色の鎖と三色の光に囚われた緋き焔を包み込んで──]
[るぅぅぅぅ、と、嵐龍が鳴く。
しばし、静寂が生じ、そして]
……やれやれ。
どーにか、終わったか。
[先ほどまでとは一転、軽い口調の言葉が守り人の口から零れて落ちた。*]
[座り込むやらひっくり返るやら、それぞれ力を抜く様子に苦笑しつつ、ふわり、と舞い降りる。
先ほどまでの熱さや重苦しさは今はどこにもなく、封印の間には清浄な空気が漂っていた]
……よ、お疲れさん。
どーにか、狂焔は鎮まったわ……ありがとさん。
[翡翠の嵐龍から飛び降りつつ、最初に向けるのは感謝の言の葉。
合わせるように、嵐龍がるぅ、と甲高く鳴いた。*]
ん? ああ……。
[ぺこり、と頭を下げた後、投げかけられた問いかけ。>>180 >>181
それに、守り人は今は銀色の半球に覆われる形となった祭壇の上を見た]
がっちり締め直したから、お前さんたちが生きてる間にすぐ解ける、って事はないさ。
ただ……。
[ここで一度、言葉を切る。
瞳に僅か、鋭いものが浮かんだ]
……今回、こーなっちまった理由の一つは、現世の気の乱れ。
なんて言えばいいかね……戦乱やそれを求める意思。
それらが齎す『負』の感情。
そういうもんに、こいつが反応した結果だ。
だから、いつかまた、同じような事が起きる……それは、忘れんでほしい。
[『負』の感情もまた世界を構築する要素、故に、『いつか』は訪れる。
だから、そんな願いを伝えて]
……ま。
俺としちゃ、何事もなくのんびりできる方が、ありがたいんだがな。
[一転、表情を軽いものへと変えて紡ぐのは、どこか冗談めかした言葉。
それに、嵐龍が呆れたようにるぅ、と鳴いた。*]
あー、大丈夫大丈夫。
これ以上の隠し玉は出てこねぇから、今はゆっくり休んでくれ。
[大の字になったままの一言>>182には、笑いながらこう返す]
封護が再生して気が浄化されてきてるから、休むにゃ悪くないだろ。
[軽い口調に続けるように嵐龍がるぅ、と鳴いて小さく羽ばたく。
清浄な気を宿した風がふわり、娘の方へと流れて行った]
[零れた呟きや内に廻る思い>>187には気づいてはいない。
知ったとしても、今の守り人に取っては、務めの外の事。
故に、何言うこともできぬのだけれど。*]
……まーな。
その辺りは、現世の住人になんとかしてもらうしかないわけだが。
[しみじみとした言葉>>195に、軽く、肩を竦める。
続いたジト目の突っ込みは、けらり、とした笑みで受け流した。
嵐龍はある意味では達観しているのか、る、と短く鳴くに止めて尾を揺らす]
……お?
[公子から向けられる言葉>>196に、守り人はひとつ瞬くも、口を挟む事はなく。
為された提案>>197に、何事か思案するように、緩く腕を組んだ]
まあ、正論だな。
[最初の肯定は、至極あっさりとしたもの]
だが、やるとなると、色々と面倒がある。
それがあるから、俺も先代のやり方をなぞるしかできんかった……ってのもあるんだが。
正の気を巡らせるために、狂焔を奉じるは悪かないんだが……『あいつ』が……狂焔の対なる存在がなんていうかねぇ。
それやるくらいなら、今すぐ喰う、とか言いかねねぇんだよなぁ、あいつ。
[いったい何の話だ、と言われそうな事をさらり、と告げるがそこへの説明はなく]
ま、そこらはのんびり話してみるしかねぇけどな。
[問題は他にもある。
神徒たちは納得するかも知れないが、他の理の守り人が何を思うか。
そこは、正直未知数でしかない]
ま、奉じる云々はさておき。
『変化』を齎す事、それ自体は必要な事だからな。
たまに来るのは構わんぜー?
その方が、俺も退屈せんし。
[言い放たれた言葉>>199も、あっさりと受け入れる。
この公子が来るならば、直属となった男も共に来るだろうから。
それはそれで、退屈せずに済むんじゃないか、なんて。
そんな思考があるのは否めない。*]
/*
起きちゃ困るけど、鎮まり切ってても困るという面倒なブツだからねー。
最初に喰い切れればよかったんだけど、できんかったからなぁ。
[聞こえてきた声>>209に、視線がそちらへ動く。
目を瞠ったのは、ほんの一瞬の事]
……ま、そういう考えも、あるよな。
[く、と笑みつつ漏らしたのは否定でも肯定でもない言葉。
もしかしたら、この男が一番『狂焔がここにいる意味』を正しく捉えているのかも知れないな、なんて。
過ったのは、一瞬の事。*]
[無視できない、と動けぬ理由に理解を示す公子に、ほっと息を吐く。>>216]
ん、それだけでも十分だ。
ちゃんと、覚えとくよ。
[かつて、先代がそうしたように、とは口にしないが]
……あー、連れてくるのは構わんけど、今回みたいな大人数は勘弁してくれ。
双角と白角は、お前さんたちは認めたが、基本的にひとと相容れるを良しとできん質だ。
客人が多いのは、あいつらの負荷になる。
[人の出入りが多くなる事でも、均衡は欠かれるのだと、釘を刺す。
精霊師の娘が来るを望む理由は、気付く由もないままに。*]
ん?
愉快な奴だと思ってるが?
[冷たい切り返し>>222に、しれっとさらっと言い切った]
ま、そこらの見切りはできると思っちゃいたが、立場上言わんわけにはいかんからな。
お前さんたちなら、双角たちも文句は言わん。
[むしろ構え、と。
言葉にはしないものの、そう、言わんばかりの物言いで言い切った。*]
ああ、そーゆー事。
[イライラは少ない方が、という言葉>>223に頷きで同意を返す。
それから、ぐるり、と周囲を見回して]
……さて。
治療と休憩が終わったら、地上に戻るぜ。
いつまでも俺らがいると、空間が安定しねぇからな。
[皆に呼びかけながら、自身は半身たる嵐龍の鬣を軽く梳く。
応じるように翡翠色の龍はるぅ、と鳴き、そして]
[向けられた感謝の言葉と礼。>>226
それに、こちらも居住まい正した礼を返した後]
……は?
[向けられた問い>>232に、目を瞠ったのは一瞬の事。
カーク、という呼び名に、守り人はふ、と微かに笑んで]
……ああ。
昔はよく、四季の花見ながら飲んでたもんだ。
[とおい昔にあった場所、その風景を思い出しつつ。
静かな声音で、そう返していた。*]
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