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世界には奇跡がある、と信じたのはその時でした。
我々の
再び、先頭に立って、我々を導いてくださるのだと。
あの御方を目の当たりにして、輝かしき声を耳にして、初めて実感したのです。
諦めない限り、希望は潰えない。
強く思い、未来を信じ、絶望に抗い続ける限り、
いつか、未来は開けるのだと。
─── 追想録集・あの日見た光
魔界の生物というものは概して粗野で愚鈍、もしくは狡猾で卑屈というものに分かれているわけですが、能力の高いものほど知能も高く、中には高尚な遊興や風雅などにも興味を持つものが現れます。
一部の高位魔族であれば、自身の趣味に打ち込むことこそが生きがい、存在の目的というものもおりますようで、中には芸術や学問など、定命の者には到達しえない域にまで極めるものもおります。
無論、人間の美意識や倫理観とはかけ離れたものばかりではありますが、彼らが純粋に自身の求めるものへ打ち込んだ結果の産物は、正邪を越えて我々の魂を引き込むような力を持つものも多く───
─── 或る魔界研究者の遺稿
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