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……それでね。
コスモが、『気を使ってくれてありがとう』って。
そう、きみたちに伝えてほしい、と言っていたよ。
あの子たちは力の象徴……故に、言の葉ひとつが言霊と転じる事もあるから、言葉を紡ぐ事はできぬのだけれど。
どうしても、伝えたい、と言っていたから。
あの子たちがそんな風に、『柱』に想いを向けるなんて、とても珍しい事なんだけどね。
[そう、紡ぐ口調は楽し気なもの。
それから、神子は声音と表情を改める]
……それでは、道を開く。
転移した先にある門に触れれば、『虚無』の侵食する最前線まで移動できる……が。
この門は、四つの絆石が揃わなければ開く事はできない。
必ず、月闇の二人と四人で向かってくれ。
[静かに告げつつ、神子は下層へ続く道を繋げ、そして]
きみたちが、戻ってくるのを。
……待ってる。
[小さく小さく、そう紡ぐ。
中枢故に動けぬ神子には、それしかできぬから。**]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[下層へ向かう者たちを送り出した後、神子は儀式の間へと姿を見せた。
浮かぶ疲労は色濃いが、瞳にあるのは強い意志。
手にした杖で身を支えている態ではあるものの、中枢として立つ姿に揺らぎはない]
……それでは、きみたちにはこれより、上層の『虚無』の討伐をお願いする。
[休息を取った『柱』たちに向け、紡ぐ言葉は静かなもの]
『虚無』の討伐とは即ち、百年の間にたまった澱みを祓うという事。
それを行う事で、世界は新たなる刻の螺旋を積み上げて行く事が叶うんだ。
上層から来る『虚無』は、
それへの護りとして、マリアを戦いの場の近くに控えさせておく。
あの子は、命の輝石が転じたもの。
きみたちのその、強き命の輝きを高め、支えてくれるはずだ。
[静かな口調でここまで告げて。それから、神子はふ、と笑みを浮かべる]
……それでね、トーマス殿。
マリアが、『ありがとう』って。
そう、伝えてほしいと言っていた。
まあ、ありがとう、はぼくからもなのだけれど。
あの子たちは力の象徴故に、言の葉が言霊と転じてしまう事もあるから……自分で言葉を紡ぐ事はできないのだけれど。
どうしても、伝えたい、と言っていたから。
コスモもなのだけれど……本当に。
あの子たちが『柱』に想いを向けるなんて、いつ以来だかわからないくらいだ。
[楽し気に楽し気にそう紡いだ後、神子は声音と表情を改めて]
さて、それでは道を開く。
今から転移した先にある門に触れれば、『虚無』の侵食する最前線まで移動できる。
そこにある門を開く鍵は、きみたち四人の持つ絆石だ。
陽光と影輝、二種の力を重ねる事で門は開かれる。
[静かな口調でそう告げると、神子は上層へと続く新たな道を一つ、繋げて]
戻って来たきみたちと、ゆっくり話せるよう。
ぼくも、己が務めに尽力する。
……待ってるよ。
[小さく小さく紡ぐのは。
送り出すしかできぬ神子の、切なる願い。**]
/*
そういや、こっちのめたもるふぉーぜはいつ出しますかね。
……どこかが『虚無』とエンカしてからでいいか。
― 『世界軸』中層・奥の院 ―
[やって来た二人からの労い>>+13と謝罪。>>+20
それに対して、柔らかな笑みを浮かべたのは僅かな刹那]
……ありがとう。
でも、これがぼくのなすべきだし、待つのにも慣れているからね。
[だから気にしないで、と告げて。
為すべき務めを伝えた後の『柱』の様子は静かに見つめ、その言葉を受け取った]
[伝えた仔竜の伝言、それに対する反応と言葉。
自然、浮かんだのは見た目の年齢相応の笑み。
待ってる、と。
紡いだ願いにも、はきとした答え>>+17が返され、そして]
……名前?
[問われたそれ>>+23に、上がったのは惚けた声。
本当に驚いているのは、表情と声音で伝わるか]
……ごめん。
『虚無』の干渉がある間は、名を紡ぐ事はできないんだ。
[だから教えられない、と返し。
謝罪と共に引きさがるユーリエに向けるのは、穏やかな笑み]
でも、だからこそ。
きみたちが戻って来た時に、ちゃんとそれを伝えたいんだ。
同じものを支える者としての、自己紹介として、ね。
[それは偽りない気持ちだから、真っ直ぐに告げる。
……戻って来た時には、違う意味で驚かす事になる、という予想はあるけれど。
それは今は、表に出さず。**]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[告げた言葉に返るそれぞれの反応。
御身大事に、というオズワルド>>21、ゆっくり話したい、というクラリッサ>>34の言葉にはそれぞれ、静かに笑みと頷きを返していた──のだが]
……は?
[言う事がある、という前置きと共に向けられたトーマスの言葉>>41は、色々な意味で想定を超えていて。
うっかり、妙な声が上がったものの]
……あ……はい。
多分、そちらの方でも、色々とお世話になるとは思います。
[何故そうなるのか、については触れる事なくそれだけを告げて。
繋いだ道を通り、進む姿を見送った。**]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
……始まった、ね。
[送り出しから幾ばくかの時を経て。
『柱』たちが『虚無』に接触したのを感知した神子は、いつになく厳しい面持ちで目を細める]
さて……それでは、ぼくはぼくの務めをなす……か。
[低く呟き、杖を両手で捧げるように持つ。
ふわり、と巻き起こった風がその周囲を取り巻いた]
……遠き古よりの盟によりて。
我、天と地の狭間なる者としての務めを果たさん。
『中枢』たるもの、メディウス・ロクスの名において封じしもの。
我が内なる力、その全てを持って、深き澱みの散るを抑えん。
[紡がれる言葉に応じて、緑と紫の光が零れ、散る。
それは周囲を取り巻く風に乗って儀式の間を煌きで飾りたてた]
……天煌、開封!
我、我が力の全てを持って、中枢たる務めを全うする事、ここに宣する!
[凛とした宣言と共にばさり、という音が響き渡る。
それと共に開いたのは、真白の六翼。
天界にあるという、天使思わせるそれは右が薄紫、左が薄碧の光を淡く纏っていた。
本来の姿──天界より下りし者と、人の融合体としての在り方を晒すのは、百年に一度のこの時のみ。
『虚無』の侵食を抑えるため、『世界』と交わした約束を果たすため、文字通りの全力を振り絞るためのもの。**]
/*
一応、今日もお休みなんで、起きてはいられると思いますが。
……夜更かし耐性、落ちちゃってる自覚もありますからねぇ……。
― 『世界軸』上層 ―
[『虚無』が光と転じ、消滅したのを確かめた薄紫色の竜は、ばさり、と音を立てて大きく翼を開く。
応ずるように、神子の六翼が微かに揺れたのは、他者の目に触れる所ではないけれど]
『るぅぅぅぅ……』
[一際高い歌声が響き、癒しの力がふわりと舞う。
それと共に吹き抜ける風が、『虚無』の残滓を掬い、どこかへ運び去ってゆく。**]
/*
[火狐とくろーむのタイムスタンプを見て、後の表示かおすがこわいなあ、と思ってしまうのは赦されてほしいわらい(]
― 『世界軸』下層 ―
[『虚無』が崩れ、色を失っていく。
それを見てとった薄碧の竜は翼を大きく羽ばたかす。
応じるように、神子の六翼が揺れたのは、やはり、他者には知り得ぬ事]
『るぅぅぅぅ……』
[一際大きく響く歌、それに導かれるように吹き込む、癒しの力を帯びた風。
風はくるり、廻って『虚無』の残滓を掬い取り。
どこかへ運ぶようにひゅるり、と消えた。**]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
……ん。
[真一文字に引き結ばれていた口の端が微かに上がり、笑みが刻まれる]
…………どうやら…………越えた…………ね。
[続けて零れるのは、掠れた呟き。
それと共に、神子はゆっくりと目を開いた]
[ばさり、と六翼が羽ばたく。
それに応じるように、神子の頭上と足元から、異なる色の光を宿した風が吹き込んできた]
『世界』の『想い』の欠片たち。
……おかえり……そして、おやすみ、ぼくの内で。
[歌うような声に導かれるように、風は、神子を取り巻くそれと一つになり。
数度巡った後、神子の内へとするり、消えた。
風が身の内へと消えると、神子は小さく息を吐き]
……今まで、ありがとう。
[小さく声を向けるのは、既に中枢を離れた先代の『柱』たち]
ふふ……大丈夫だよ。
彼らとも、上手くやっていけるさ。
……きみたちとだって、そうだったろう?
だから……。
[心配しないで、と。
告げる声音は、穏やかなもの。**]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[穏やかな声を何処かへと飛ばした後。
神子は杖を両手で持って、横に構える]
……さて。
そろそろ、彼らを迎える準備をしなくてはね。
[呟きと共に揺れる、六翼。
この姿を見て彼らが何を思うか──ある意味、それは神子にとっての試練ではあるけれど]
……マリア、コスモ。
[呼びかけるのは、『柱』と共に向かわせた輝石の化身たち]
波長を合わせて。
迎えるための道を開く。
[呼びかけに返るのは、るぅぅぅぅ、という鳴き声。
唐突に上がったそれは、『柱』たちを驚かせるやもしれないが、そこは気にする事なく。
命と心、二つの属の波動を辿り、そこに、自身の風を添わせる。
緑と紫、薄紫と薄碧の光を孕んだ風が儀式の間を、そして、『柱』たちのいる空間をふわりと舞って──]
……『虚無』の浄化を、確認したよ。
お疲れ様……そして、ありがとう。
[風の内から響くのは、穏やかな響きの声]
その光の作る門に触れれば、儀式の間まで戻ってこれる。
すぐには、動けないかも知れないけれど……待ってる、から。
きみたちの、帰りを。
[そう、声が告げた後。
光は集い、きらきらと煌く門を作り出す。**]
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