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かくして、グロル海峡での最初の大規模な交戦は終結した。
双方の損害から言えば、ウルケル側の勝利、帝国の敗北と言ってもいいだろう。
ウルケル側の大破・沈没艦は巡洋艦1隻と小型艦艇のみであるのに対して、帝国側巡洋艦の他、戦艦1隻を轟沈させている。
帝国海軍のこの海域における戦闘の不慣れと、小型艦艇を自在に操ったウルケル海軍の練度の高さが現れた結果と言える。
この戦闘中、意外な局面が発生した。
両軍の旗艦同士が接近し、帝国側がウルケル側へ会見を求めるという異例の事態が起こったのである。
この申し入れに対し、ウルケル側は───
── Rikhard Hannu Nigel 『グロル海峡戦役』 第四章
"小鴉"の中には、複葉機の操縦技術に優れた者もいた。
「鴉よりも太陽に近く飛び、燕よりも軽く風を捕まえる」という同じ"小鴉"メンバーの言葉が残されている。
彼の出自は不明であるが、一説によると孤児院の出身だという。
これもまた"小鴉"が出自を問わない一団だという証左だろう。
彼はその操縦の腕を生かして存分に空を駆け、皇帝の遠征に随伴しては皇帝そのひとを空へ運んだ。
戦闘の際には何機もの敵機を退けた彼だが、ついに銃弾を受けて波間へと消えていく。その翼が墜ちる最後の時まで敵機を追い、もろともに落とそうとする気迫は、見る者の心に深く焼き付くものだった。
彼の最後を見ていた"小鴉"のひとりは、「まるで、子供が鬼ごっこでさんざん遊んだあと、手を繋いで帰るようだった」と後に語っている。
── 『知られざる異能 "小鴉"とはなんであったか』
たとえ仰ぐ旗が違っても、仰ぐ空は同じ。
幾万の距離を隔てても、一つの心で繋がっている。
ふたつに分かれた道が炎の下で交わり
言葉の代わり、鉄があなたの胸を貫くとも
結ばれた絆が解けることはない。
── 『短文詩集 〜戦華に寄す』
「ヘイゼル」
〜年進水 〜年就役 総排水量・・ 全長・・ 全幅・・
(中略)
──本艦の名は就役当時は別の名がついていたが、艦長が交代するにあたって改名された。
その当時の艦長が故国に残してきた者の名だとも言われるが定かではない。
ただ、この艦が名前に由来する国との戦いで沈んだのは、ある種の運命を感じさせる。
── 『艦船名鑑 第六集 モルトガット帝国』
後世の歴史家 ナイジェルは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
後世の歴史家 ナイジェルは、ウルケル海軍少尉 シュテルン を能力(襲う)の対象に選びました。
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基本的に得票数が多い方を吊りとしています。
今回はウェルシュが自票以外を提出していなかったので、自分2票と計算させていただきました。
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