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兎 ツェーザル は 黒猫 クロイツ に投票した
[ジャラ、と鎖が鳴る。
兎の姿であっても人型で手首を繋いでいた形のまま。
しかしその鈍い銀は今は最前より光を失っているよう]
――――…
[血の気の失せた淡い赤が瞬き、
獣の足元で床の石が切り裂かれる。
跳躍した獣の軌道は壁に弾んで向きを変え加速、ヒトの首へ白に黒の切先を迫らせた。
躱すかいなすか。あるいは獣自身がやめない限り
その頭部を胴体から斬り飛ばすまで2拍]
――…
[拳と軌道が交錯し、
獣の軽い体は天井へ跳ねた。
首を払うはずだった刃は、男の振り抜かれた腕の
肘の上へ赤い線を一周させ、落とす]
―――…
[天井の化粧板を切り裂いて、床へ落ちた獣は男へ向き直った。
その瞳が、さっきよりはっきりと細められる。
漂う血臭に僅かに鼻が動いた]
……、 …
[兎の口許が動いた。短い音二つ分]
───…
[獣は目を細めたまま、床の上を進む。
跳躍ではなく、後肢と縛られたままの前肢を交互に動かして。そのたびに黒い火花が小さく散った]
[男の首、男の挙動を見つめたまま、
足元に出来た血だまりから、傾く床石に沿って長く伸びた赤い澪へ]
[拒むごとく獣の動きは時折止まる。
軋むように首を伸ばし、床の血へ近付けたその鼻先にも黒い火花]
─…
[何度も火花に阻まれながら、粘つく血を舐めた]
……!
[血を舐めとると、背中の傷からも胸の傷からも血が流れ出し始める。
小さな白い兎はきゅうと目を瞑るとその場にへたり込んだ。
鎖が鈍銀の光を取り戻し、肌を灼く音がする。
戒めは吸血種の血に反応するもので、あまりに"からっぽ"だと封印にならないらしい]
ぷ、ぅぶ
[ぼんやりしたまま、鼻ひこひこ。
いい匂い。
鼻先をジェフの血に突っ込んでてちてち飲む]
[だらっだら流血していく穴はそのうち塞がった。
鎖の火傷も上半身いっぱいに広がった後、収束に転じる。
ふらつきながら床掃除をして、血だまりを綺麗に舐めとる頃にはジェフの靴のすぐ脇。
白兎は耳を立てて顔を上げた。
ねー齧ってもイイ?の顔]
…ぷぷっ?
[良いと言われればその出血している腕に飛びつくし、駄目と言われても…飛びつくので同じです。
溢れ出して来た血は、勿体ないから舐めてもいい奴。覚えてる。
傷口が涎だらけになるほど舐めた頃、兎の体はほどけるように人の姿へ]
……ジェフだ♡
ドしたの?ぶつケたの?痛い?叩かレタ?
[笑みは少しばかり心配そうなもの。
両手を伸ばして頭を撫でようとした**]
ワタシ、腹ぺこ。
[行ったり来たりしながら周囲を探し。
そのうち、破壊を免れた壁際の壷からにょきっと生えている腕を発見した。
ねぇ、これ食べても良いやつですよね]
……!いや!
ワタシはジェフ好き。 遠慮スる
[遠慮遠慮遠慮遠慮とブツブツ呟きながら花瓶から腕を引っこ抜き、
涎を垂らした。
鼻ひすひすさせながらジェフロイの元へ戻って、座り込んで見下ろす]
…
舐めルだけ。チョットだけ
[肘から下の腕を抱えて断面をべろんべろん]
[額に汗を浮かべて意識のないジェフロイは、苦しそうに見えた。
仰向けの男の懐へもぞもぞ入り込み寝そべって、脇腹に背中をくっつける。
腕を両手で抱え、目の前の断面と断面をぎゅっと押し付けた。
ぬちゅっ。
でろでろの涎に接着剤効果はありますか?]
…遠慮、ワタシは遠慮
良い匂い♡ 腹ペコ──ジュル
[腕枕態勢でひとり我慢大会。
取り入れた血は、人の形を維持出来るギリギリの量で渇きが癒えたとは言い難く。
ジェフロイが起きないまま時間が過ぎれば、ヨダレの水たまりがヨダレの海に育っていく*]
― 廊下 ―
[背中をくっつけていた体が動いた振動でハッとする]
…!
[じゅる、と涎を啜り上げてもぞもぞ、ころころ。
少し離れたところの床に座ってジェフロイの顔の方へ向く]
ジェフは好き
だからワタシ遠慮でキル、よ
[起き上がろうとする仕草を助けることのないかわり、渇いた兎は牙を剥かない。ひゅうひゅうと喉を鳴らした。
疲れたような微笑へ少し耳を揺らす]
食べなカったの。遠慮できるンだぁ♪くっつイた?
ちゃんとワタシちゃんト…腹ペコ、
[べとっとしている上着で顔の涎を拭いて、男の頭へ両手を伸ばした。渾身の友好的表現]
[ジェフロイの頭を撫でる前に、兎の髪がぐしゃりかき混ぜられる]
ナニ?あー…
[薔薇の匂いに鼻をひこひこ。
何故かジャンの顔を思い出した。それから、頭が真っ赤な怒りでいっぱいになったことを]
……
欲しイ
ちょうだい
血ガ、足りなイと。ワタシ我慢つらい
[両手で受け取って、瓶の口を舐めた]
[小瓶の中身は覚えのある味。
ずっと鼻の奥で響いていた、美味しい匂いが気にならなくなる。
後から後から溢れていた唾液が止まって、
ああ、こんなに渇いていたんだ、と
いつぶりかに頭の中が晴れるような。といっても元々たいしてモノは考えていない]
……
ジェフ、手、どシタの?
ワタシが叩いた?
[ぎゅう、と眉を下げて、最初に聞いた]
覚え てル。
ネロネロがどーんッて、そんデお湯にばしゃーんしテ、
そしたら、齧らなイデ、トマト食べロって言われタ
…あと、小鳥がぴよぴよしてた
[人の形を保てなくなってからの記憶も、ぼやけながらも残っている。
溺れてしまった後、タオルに包まれて寝かされたあたりまでは]
……
大丈夫?痛クない?ほんと、
[笑う男を細めた眼で見上げて、
髪をかき混ぜられればその心地好さに笑みがうつる]
ソだ、あのネ
友だチがー、ココの歩き方、教えテくれタ♪
[友達=温泉の蔦劇場隊。
脱出ルートは教えてくれなかったけど、ヒントや、迷わずに古城内を歩くコツを]
そんで道は蛇に聞けッテ
大事ナのは心臓?だッケ…って言ってタ
ン?うんー…蛇のいル方に行ケ、だっタかなぁ
[たぶんだいたいあってる、と頷いた]
あ、あとネ♡
今ミタイにチッチッチッチッって音がする時はぁ
近くにばくだんイワが来テるからー…
全力デ逃げなイト死ぬヨ!とかぁ
[チッチッチッチッ、という音を聞いてそっちを指差した]
[チッチッチッチッ、と正確なリズム…というよりはだんだんテンポの速くなるカウントダウンを刻みながら、何か転がって来ていた。
不気味に微笑んでいるようにも見える、とにかく岩っぽい何か]
…あっ、ソッカ
[猛然と走り出したジェフロイの後を追いかけて走り出す。
全力で逃げろってこういう意味だ]
兎 ツェーザルは、声無しの タクマ を投票先に選びました。
[鎖が邪魔]
わぁわァわぁワぁ
[ジャランジャラン言わせながら、両手と両足で床を駆ける。
先を逃げるジェフロイの背に追いつくかどうかくらいの頃、
チチチチチチチチチチと鳴っていた背後のカウントダウンが、]
[ドッカーーーーーーン]
― 爆風 ―
[古城の一角が轟音と共に吹き飛んだ。
濛々と立ち籠める煙は周囲の霧に取り込まれ濃さを増す。
どれほど大破しても、夢か幻のようにいつの間にか修復されるんだろう]
あービャー
[吹っ飛ばされるジェフロイの姿が見えた気がした。
そのまま、兎の体は異なる軽さと異なるベクトルで、飛んで行く。
爆風と共に激突した窓が割れ、外へ飛び出した]
兎 ツェーザルは、青銀 エレオノーレ を能力(襲う)の対象に選びました。
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