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[少し目を閉じ、それから息をつき]
私の昔の名前は、カサンドラ=レフトオーキット。
家は、公国の鉱山都市の、銃工房をやっていた。
昔は公国でも公室に献上するほどのよい工房だったのが、な。
私が12の時に、賊が入ってな。
科学を私に教えてくれた父も、兄も、優しかった母も死んで、私も重症を負った。
銃弾は抜いてもらったが――女としてはこの時に死んでいる。
工房を営む道具にもならないから、わずかばかりの金を与えられて追い出された。
[下腹部をそっとなでる]
犯人は貴族崩れで、事件そのものは金でなかったことになった。犯人もろともな。
[首を指で横一文字になぞらい]
本家にとっては不名誉だからともみ消したそうだ。
金は全て親戚が受け取り、私が知らない間に真実は歪められ、帰るところを失くした。
もう、自分の命以外何も持ってなどいなかったから。
私はそれを神に賭けたんだ。
「あの時、私に力があれば、私が家族を護れた」
「民草も貴族と同じだけの力があれば、事件は消えやしなかった」
だから――持たざるものと、持つものの差を埋める為に。
誰でも簡単に、人を殺めることができる兵器を作ろうと思ってな。
銃よりも安く、銃よりも身体能力の差によらない性能の。
こうすれば、きっと、命はもっと等価に近づいていくと――幼い私は信じていた。
信じきることが、必ず夢がかなう秘訣だと信じていた。
その為なら、何だってする、と神と約束もした。
そんな時に、ジャンに目をつけられた。
私は、モーリッツ先生にありのままを伝えてたすけて、だなんていえなかった。
こんな面倒くさい子供、機会を与えることなく斬り捨てられる、と。
そうか、、私は……モーリッツ先生のことも、信じていなかったんだな。
[今更気づいたように、乾いた声を漏らす。
昏い焔が、瞳の奥で燻る]
情も愛も何もかも利用して、目的を果たそうとした。
モーリッツ教官に取り入って、帝国での身分を獲得した。
一方、ジャンを通じて、公国に自分の仕事内容と、それから公国向けの兵器のアイデアを出した。
――神が与えた試練を、尤も効率よく活用すればこうなってね。
……火薬の改善による砲弾の飛距離と威力の向上
移動砲台の仕組み……どちらも、このネタ帳が噛んでいる。
新型魔法弾も含めて、この戦争で――私の発明物が、どれだけの人の血を吸うとしても。それも全て、神との契約を果たす為に仕方のない犠牲だと。
戦争があったおかげで、平民で出自の怪しい自分にすらも、上にゆけるチャンスがまわってきたと。
たとえその中に、教え子も、親しき友も、恩人も含まれていてもかまわない。
[彼女はどこにも所属してなどいなかった]
でも、違った。
……私は、復讐と大義名分を掲げないと、生き続ける理由も見出せない死人で。
本当は……幸せだった頃に、戻りたいだけだった。
そのことにすら、気付かないふりをして。
恩人を欺き
教え子を戦火に送り
愛をくれたものを死地へ送り
長きにわたって、友を裏切り
この大陸の全てに背を向けていた。
よく聞け。ジェフロイ。
シロウ教官は、先の大公暗殺犯として逮捕され、公国に送還された。
これから裁判が始まり、公国側は主戦派ではなく穏健派が力を盛り返すと予想される。
早馬がそろそろ、今の公国司令官の――ディーク・フォン・ベルンシュタインのところにつくんじゃないだろうか。
彼も穏健派だ。
このシュヴァルベ戦の幕の引きどころを探しているだろう。
だが――彼らに出されるオーダーは、国のメンツを護る為に「戦術的勝利」もしくは「引き分け」あたりが妥当。
おそらく、帝国前線指揮官のお前のところにも、同じオーダーが来るだろうな。
公爵がお亡くなりになられては、この戦いを続行する意味を上が考えなおさなければならなくなる。
――彼と会えたら。
以上の話を頭に留めて、交渉に臨んでほしい。
そうすれば。今実際に戦っている兵士らも、総力戦になるよりもずっと多く生きて故郷に帰れる。
生きて愛するものたちに逢える。
あとは、前線指揮官としてのお前の発言力の問題だな。
帝国の前線部隊で反乱が起こってもらっても困る。
いつだって会談というのは名目上、なんて情けないものがついているようなトップでは開かれないものだからな。
――証拠もあがっただろう。
私を軍法にのっとって処刑しろ。
「疑わしきは罰する」では、下々のものはいつだって証拠なく上を処断すると疑いを抱く。
「疑いはあるが利用価値があると生かす」では、お前の失点になる。
ノトカーの死も、味方の銃弾があたったからというものではなく、私が悪いとすれば、内の不和も和らぐものだ。
フラウ・クスで思ったほどの戦果があがらなかったのも、私のせいだな。
うん、う●こだ、全く。ちゃんと洗っておけ。
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ころせえええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええええええええ
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
話を全部聞いていたのか、ジェフロイ。
私は、それこそ再会してからは最初から――お前を裏切っていたのだぞ。
それなのに、今でも、私のことを、友と呼ぶのか。
[覚悟はできた、と平静を保っていた声が震える]
馬鹿だろう。……そんなことを、いわれたら。
もう、……
[裏切れないじゃないか。視線が、床に落ちる。
言葉はくしゃくしゃになって、消えてゆく]
馬鹿。
ハゲになって貴婦人らが相手にしなくなったらどうするんだ。
公爵のご子息に、はげのおじさんとか呼ばれるんだぞ、おい。
本当に、それ、で……
[顔を上げる。
渡された皮袋は、ずしりと重く……断って中身を見れば、息を飲む]
なあ、ジェフロイ。
そんなことをいっているから、公爵閣下に、「女性の扱いがなっていない」なんていわれるのだ。
売らないぞ。これは、預かったものだから。
……だから、ちゃんとその手で取りにこい。
私の、今の命は――先生と、ノトカーと、それからお前にもらった命だ。
お前が苦労をしょいこむのなら、それが少しは軽くなるようにせんとな。
[硝子球のように、外の景色をただ映すだけだった、瞳に力が戻りつつあった]
― 元士官学校 中庭 傾いたベンチで ―
[ここに腰掛けたことなど、少なかった]
[立ち止まることなど、学校の中ではほとんどなかったから]
[しかし、今は。
長い、長い息をついて、そこへ腰掛ける]
……長い、一日だったな
[監視のものへの言葉か、それとも、ひとりごとか。
特に相槌すら必要なく。
そっと、目を閉じ――]
全く、簡単にいってくれる。
[頭の中に描くものは、自分が生み出してきた兵器らのこと。
口の端に浮かぶ笑み。大きく息をつき――]
[自分の髪の毛に触れる。
わしゃわしゃに遠慮なくなでくりまわしやがって。
人のことを子犬か何かだと――
文句は、何もいえない。
ただ、バレッタを再び目を閉じたまま付け直す]
[監視役へと、部屋に案内してくれ、と。
そういおうとしたが、その言葉は喉から出なかった。
乾いた銃声を耳にしたのが最後――意識は、途切れた**]
/*
ウェルシュがんばれ><
と、応援して一足先にお墓いきます
ほんと、リアル日程がガガガがしたり、連日のログすすむ時間のねむたいねむたい病すまなかった
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