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魔力付与者 タチアナは、ナイフ使い カーク を投票先に選びました。
[彼らは聖なるしるしを持つ勇者なのだと、聞かされていた。
一人は優しいけれど、どこか頼りないところがある。
一人は親切だけれど、何だか軽いような気がする。
「セル様の方がずっと勇者らしいですわ!」と少女は思ったものだった。
でもフィオンとカークは仲間思いで、勇敢で、腕も立つ。
幼なじみ同士だという彼らが、親しげに語らうのを見れば心が和んだ]
――え。
[だから楽しげな笑みを浮かべたカークが何を言っているのかわからなかったし>>1:115>>1:117>>1:118]
――――。
[>>1:129どうしてフィオンの胸にナイフが突き立てられているのか、
どうしてその柄をカークが握っているのか、わからなかった]
……や、
[取り返しの付かないことが起こったのだと認識したのは、
カークの叫びが耳に届いてから>>1:137]
いやあああ!フィオンさん!
[浄化された泥の上に、勇者の血が零れるのが見えて]
……あ……ゲオルグさん!
ゲオルグさんは……!?
[癒やしの力を持つ聖職者は、一人先へと進んでいた>>1:130
迷宮の奥に向かって呼びかけても、答えは返らない]
そうでしたわ、私、血止めの薬を……!
[荷物の中を探る。
ほんの擦り傷にしか効かない草の葉が、深々と刺された胸の傷に対して役に立つはずも無かったが]
…………。
[薬草も、癒やし手も、カークの悔恨も。
何ひとつ、間に合わないまま。
フィオンの手が、ぱたりと地面に落ちた>>1:150]
……カークさん……どうして。
まさか……。
[彼もまた、乗っ取られたのか。それとも喰われて化けられたのか。
その問いを呑み込んだのは、彼の漏らす嗚咽があまりにも悲痛に聞こえたから>>1:161
そして、フィオンの可愛がっていた小さなねずみが、カークを護るようにその頭上に陣取っていたから]
…………。
[カークがその場を立ち去るまで、結局、何も言えなかった>>1:165]
エルさんを……助けに。
[カークの言葉を繰り返す。鳥に姿を変えられてしまったエレオノーレ]
そう……ですわ。私たちも、行かなければ。
[カークの立ち去った方向、迷宮の奥を見遣り。
それから仲間たちを振り返った]
……フィオンさん。
ごめんなさい。
今は安全なところへ運ぶのは難しいですし、この先へお連れすることもできませんわ。
ここで……待っていて下さいませ。
せめて、護りの術を。
[横たわるフィオンの亡骸に木の杖を向け、呪文を唱える。
彼の着ているものに護りの「術」をかけたつもりだ]
……エマちゃんも、ここに残りますか?
[ついててあげて、とカークが言って>>1:164から、
ねずみはフィオンの傍らにじっと立っている。
視線が合えば、可愛らしく小首を傾げた]
[カークやゲオルグの後を追って、先へと進む。
毒の沼だった地面は、ゲオルグの力で単なる泥――とまではいかないのだろうが、少なくとも歩くだけで命を落とすことはなさそうだったし、蔓延っている木の根も力を失って見えた。
しかし、罠はそれだけではなかった]
……きゃっ!
[頭上から、目の前に何かが伸びてきた。
金属でできた、手のようなもの。
がしゃり、と恐ろしげな音を立てて、指に当たる部分が空を掴む。
おそらくは、侵入者を捕らえるためのもの]
か、絡繰りの仕掛けですわ……!
皆さん、お気をつけて!
[絡繰りだとすぐにわかったのは、フレデリカに、何度か彼女の作品をを見せて貰ったことがあるから。
まさかこれが、彼女の力が喰われた末の産物だとは気付かないが>>2:1]
[襲い来る魔物や、いくつもの罠。
ドロシーの風が、ゾフィヤの人形が、それらを撃ち払い、あるいはいち早く発見して皆に告げる]
…………。
[特に戦闘能力を持たない少女は、せいぜいきょろきょろと周囲に目を配りながら歩くだけだ]
……今のは?
[どこかで、何か大きな物体の落ちる音がした。
付近を見回した限りでは、異常は無いようだ]
カークさんやゲオルグさんでなければ良いのですが……。
[気付いてはいないが。
残念ながら、檻に捕らえられたのがそのうちの一人>>0]
……すごい。
[何度見ても、つい見入ってしまいそうになる。
ゾフィヤが操る人形達の、美しい戦いの舞い。>>38]
はい。ゾフィさんも。
[落ち着いた声がかかれば、慌てて前方に注意を戻す]
[そうして、どのくらい進んだだろうか]
……聞いていた話では、迷宮は地下深くの妖星に続いているそうですが。
下へ向かう道か何か、あるのでしょうか。
……ゲオルグさんのお戻りを待った方が良かったでしょうか……。
[待ってろ、と言われたことを今さら思い出す。>>2:130
向かうべき方向もわからぬまま、しばらく彷徨って]
[冬のドレスを着た人形>>51が、爆音から自分を庇う位置に移動したのがわかる。
可憐で小さなこの子は、自分よりよっぽど強いのだ]
い、今のは、何……?
[ゾフィヤやドロシーを振り返った後、音のした方を視線だけで探る。
見える範囲に異変は無い。
やがて、闇の向こうから近づいてくる人影を視認した]
……ゲオルグさん!
今の音……お怪我はありませんでした!?
ヴェルナーさんも、ご無事……ではありませんわ!
腕が!
[>>57彼の体が特別製である、ことはわかっている。
それでもやはり、片腕が失われているのは痛々しい]
……問題無いとおっしゃいますが……。
[それ以上突っ込むより先に、求める姿がひとり足りないことに気がついた]
あの、カークさんは?
お会いになりませんでした!?
[地下へ降りた、と聞かされれば息を呑む]
……お一人で、ですの?
ええ、もちろん、後を追いかけるべきですわ!
[フィオンの死を、彼らはカークから聞いているらしかった。
フィオンの居場所を尋ねられれば、自分たちの通ってきた道の後方を指す]
……あちらに。
エマちゃんと、リェータちゃんがついていますわ。
[ヴェルナーはカークの後を追うと言い、早々に元来た道を戻って行った>>66]
ゲオルグさんとゾフィさんは、この階に残られるんですの……?
……私は。
[ドロシーへ視線を向けてから、少し考えて]
カークさんとヴェルさんを、追いますわ。
[そう言って、ヴェルナーの残した矢印>>67を頼りに歩き出した**]
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