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海上に於いては双方の将を乗せた軍船が火矢を射かけ合い、双方ともが焼け落ちる結果となった。互いに一隻ずつの軍船を失った形だが、王国側はこの時まだ戦線に投入されていない軍船を擁している。
陸上に於いては主に二か所で戦闘が行われていた。北側ではゼファーの騎兵が王国軍を一部圧倒するも王国軍は余力を残し、南側では王国軍がゼファー軍を詭計に掛けるもゼファーの軍容を突き崩せず、という状況だった。
この時点で、どちらが優勢と言える者はいなかっただろう。
戦いは日没を迎えてなお激しさを増そうとしていた―――
─── Nigel Buhler 『カーマルグ半島騒乱記』第三章
人は望むと望むまいと道を選び、道の先を目指す。
生まれた時から道を定められているものは幸いだろうか。
或いは不幸だと嘆くのだろうか。
ここに、一冊の手記がある。動けぬ我が身の記、とある。
手記にはつれづれの出来事の他、負担をかけた弟を気遣う文章が書き連ねられている。その筆致は穏やかであり、自身の不幸を嘆く言葉や誰かをうらやむような文言は無い。
ただし、最後のページのみ書体が荒れており、運命を罵倒する言葉が並んでいる。
裏表紙には小さく「望むままに」と記されているが、筆者が何を思ってこれを書き記したのか、我々は想像する事しかできない。
─── Eugen Jessel 『道――この数奇にして動かしがたいもの』
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わたくし今回もデフォルトがミヒャエルです。
今回もミヒャエル1人落ちになるのではないかという予想なので、たいそうよろしい。
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歴史家
想いは届いた(とは言っていない)
「望むままに(生きた)」
「望むままに(生きられなかった)」
「望むままに(生きて欲しかった)」
さあどれだ!
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