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[ やがて、霧の繭は、ふわりと空へ...天への帰還の道を昇り始める。
が、上昇を始めてすぐに、雲にまぎれるように白く閉ざされていた繭の足元が透明に変わった。
視線を下にやれば、森の側の人里に赤や黄色の幟がたなびき、紙で出来たランタンのような天灯が、空に放たれてすぐ側まで登って来るのが見えただろう ]
里人の春呼ぶ祭りだ...間に合って幸いだったな。
[ それは、神仙と妖魔の争いがあったとは欠片も知らぬ、里人の醸す祭りの賑わい。
そこに妖魔の汚れを残さず済んで良かった、と、そう口にした玄武神が、その光景をわざわざ見せたその意図の方は...遂に言葉にされることは無いままだった** ]
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地上側、地上の祭りで締めようは、最初から思ってたので、規定の地上ターンはここまで!
あとはまあ、自由に補完するなり、戻ってからの祭りを楽しむなりしてください。
祭事の方は省いて、街に遊びに行っていいのよww
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(これは、朱雀の眷属か?気配が全く同じだが...)
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(撫でても怒らないだろうか?)
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[ そーっと手を出す ]
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みたいな、光景が浮かんだな。
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丁度、カスパル宛を我慢出来ずに追加してたら、こんばんはだな。
あー...片付けはな、うん、無理しないほうがいいと思うぞ。(ぽふぽふ)
― 天上宮 ―
[ 一行が天に帰り着いたのは、丁度、応龍の舞とローズマリーの歌に人々が酔いしれている頃だった。
遥か高みにて為された討伐の様子も、地上より任を果たして戻った者達の気配も、全ては、祭りの華やぎに紛れて、都は平穏の内に在る ]
ただいま、戻りました。
[ 引き連れた者達は、休息の後、祭りを楽しむように、と解散させ、玄武神は天帝へと事の次第を報告に上がる ]
事の元凶となった銅鏡は、千年以上前に地に現れた饕餮の影を呪の為に写し取ったもの。術を仕掛けた者は、呪いを成就する前に饕餮の影に自らが食われたようです。
[ 人の術で、影とはいえ四凶を制する事など叶う筈もない。
全てを食らう饕餮に、術者自身も食われ、その衝撃で銅鏡は砕けたのだと、実際に鏡に触れた玄武神には、その経緯が、つぶさに見えたのだった ]
件の銅鏡の欠片は、地上には、これきり残ってはいない様子...故に、地への御懸念は最早不要かと。
『それは重畳。しかし何故、地に在った饕餮の影に天の花が狙われたのか?』
それは、恐らく、先の朱雀復活の際、地より攻め寄せた妖魔が同じ銅鏡の欠片と持ち込んだためかと。
饕餮の影を天にて喚び出そうとしたのでしょうが...
[ 大方の妖魔は、朱雀のいとし子と、四神四瑞、更には朱雀神自身によって、瞬く間に殲滅された。召喚の成る前に、持ち込んだ妖魔も滅びたのだろうと言って、玄武神は目を細める ]
天に残された欠片も、先ほど、朱雀の陽気に灼かれて消滅した様子です。
[ 「大風」を操る核となっていたそれは、元より地上に在った欠片よりも小さく、朱雀神の陽気と火気を直接浴びては、ひとたまりもなかった筈だ ]
幸い、仙花に穢れも残らず、早ければ明日にも開花するであろうと、花守りも請け負ってくれました。
これより先、祭りには滞りありますまい。
[ 最後にそう宣して、漆黒の神は一礼する。玄武神が口にした宣は、必ずや守られる。故に、この先の祭りは確かに滞り無く、人々を楽しませ、天に吉兆を齎す筈だ** ]
[ 玄武神がその場に顔を見せたのは、演舞が終わり、見物の人々がそろそろ散ろうかという頃だった ]
ローズマリー、それにラートリーも...良き言祝ぎを齎してくれたようだな。これで仙花も憂いなく花開くことだろう。
[ 舞い手と歌い手、双方に労いの言葉をかけながら、妻の手を取り微笑みかける ]
恙無く戻った。良き歌だったな。
[ それは、今奏でられた歌のことでも、天から地に贈られた歌のことでもある、と、ローズマリーには伝わったことだろう ]
ただ、今の歌は半ばからしか耳に出来ず残念だ。
良ければ、もう一度聞かせてはくれないか?
[ 任より戻り、地の妖魔の呪詛を、身に集めた玄武神にとって、妻の歌と存在そのものが、浄化の助け...とは、知らずとも、愛おし気に見つめる瞳の色が、二人の時を過ごしたいとの願いを示しているのは、傍目にも明らかだったろう ]
では、また後ほどな。
[ 妻の同意を得ると、漆黒の神は、その肩を抱き、これから祭りへと向かう者たちに言葉を残して歩み去る ]
朱の舞姫よりの伝言をカスパルから預かった。...其方の歌を喜んでくれたようだぞ?
[ そうして、部屋へと戻りながら語るのは、土産話のひとつ* ]
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玄武神的に奥さんとのラブイチャ時間確保は死活問題なので(マテ
いえ、きっと、居ない間の朱雀さんとのお話を聞いたり、地上の話をしたりするんだと思います。(暗転しつつ)
後で普通にお祭りにも出ますよ!目指せ、ちま朱雀懐柔(?)
私は、其方の供してくれる菓子は、どれも美味いと思うが...そうだな、花の祭りでもある。以前美しく仕上げていた、花色の羽二重餅などはどうだ?
焼き菓子ではないから、材料さえ揃えば作るも難しくはなかろう。
[ 何なら、私も手伝うぞ、と、悪戯めいた声音で告げて見せる笑みは、神妃にだけ見せる男の表情。
そんな睦言めいた会話は、神事が始まる間際までも続いただろう* ]
[ 人の将として地に在った時、妖魔の跡を辿ってたどり着いた山里で、妖魔を滅ぼすほどの力を、己の生命と引き換えに使った花精が、瘴気に塗れて泣いているのを見つけた。
このままでは、里人までも殺してしまう...いっそ我が身を滅ぼしてほしい、と、天に地に、嘆きと祈りを訴える花精に、手を差し伸べたは、玄武神としては当然の成り行き ]
「ならば、その身は私が預かろう」
[ 瘴気に殺される事もなく、平然と告げた己を、どうやら、花精は、高位の術者か地仙の類と思ったらしい...とは、後で知った。
身を任せるを承知した花精の宿った耐冬花...椿の木を削って錫杖と為すと、瘴気ごと花精を、その内に封じ、地にある間、傍に置いて浄化の気を巡らせ続けた ]
[ 一度完全に妖魔に堕ちたレトとは異なり、瘴気の中でも自我を失う前だった冬花は、幸いにして地に在る間に浄化を終え、そのまま、天に連れ帰ることができたのだった ]
天に連れ戻った時には、詐欺にでもあったかというような騒ぎだったが...
[ くす、と笑み零した、その時の事は、ローズマリーも女官長から聞いてはいただろうか? ]
仙花の吉兆、天地に遍く在れば良いな。
[ しみじみと、妻に向けて落とした言の葉は、その後の祭事の折、天星仙花に向けた祝詞にも同じ心として込められた* ]
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ラートリーも、蒼龍も顔出しありがとうな。
うちの奥さんが可愛すぎるんだが、返しが間に合わないので、これはSNS行き決定ということで(笑)
あと、ちま朱雀懐柔?も、また後日かな。
いや、多分懐柔はできんがww
― 祭事の後 ―
[ 朱雀の新たな眷属を、茶会に一緒に連れて行きたい、と、言い出したのはレトだった。
多分に、面白がっている雰囲気が見えてはいたが、断る理由もない ]
構わぬが、新たな眷属とは?
[ 問いに返った答えに、漆黒の神はぱちりと瞬く ]
.........くぅちゃん?
[ 一瞬の後、神将が堪えきれずに爆笑したのも、無理からぬこと、だったろう** ]
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