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[オズワルドと対戦相手の影が重なり、光と熱の炸裂とともに離れる。
それは両者の反発の証のようであり、また運命の化学反応が起きたかにも見えた。
あれは、死合いのいろではない。
オズワルドだから、の一言で納得できてしまう何か。
飼い主は飛ばされた先でかろうじて態勢を立て直している。
少なくとも浮いているだけの力は残していた。
もう一方は炎の翼を靡かせながら落ちてゆく。
それを確認すると、翼を一打ちして更に下に回り込まんとした。
オズワルドが名を呼ぶのが聞こえたが、制止の響きではない。>>10
振り返ることなく、そのまま
[目指す地点にぼんやりと陽炎めいたものを察知したが、構わず飛び込んだ。
そして、その瞬間、黒狼は人の姿に変じる。
鍛え抜かれた両腕を身体の前へと伸べて、落ちてくる身体を横抱きに受け止めんと。*]
[腕の中に納めたひとは、この姿を見ても取り乱しはしなかった。
問いには二つの頷きで応え、抱えた身体をさらに引き寄せて、耳元に唇を寄せる。
名を囁くため ── ではなく、彼から漂う熱いいろの匂いに惹かれていた。]
──だめだ。
この方は俺のものだ。
[開いた唇から流れた声は、それまでと色を異にしていた。
制止の言葉が向けられた相手は自分自身──身体の持ち主である。]
[腕の中の人を恭しく抱え直したついでに、左腕に軽く触れる。
傷の具合を確かめ、微笑んだ。]
ラン様、
見当たらないと思ったら──
お似合いですよ。そのお姿も。
楽しそうでなによりですが、
戦いを探すなら、俺が追えるところにしてください。
[抱えたまま、器用に応急手当をする。
それは手慣れた、彼が良く知るだろう手つきだ。
左腕には添え木と包帯を巻き、火傷には妙に染みる薬を塗る。]
早くお戻りください。
西の戦いがまもなく始まりそうです。
あなたなしでは、つまらない。
[お待ちしていますと告げて、気配は薄らいでいく。*]
お分かりかと思いますが、ナカノヒトごと変わっています。ちょっと隣の部屋に攻め込んで、えんじゅの箱を奪ってみました。
久しぶりに殿下の顔がみられて嬉しかったですよ。
帰ったら楽しい戦いを自慢してください。
楽しそう過ぎて悔しいので、俺とも手合わせしてください。
それでは、そろそろ撤収します*
[自分のものではない意志が語るを聞く。
抱えた青年が返す言葉に籠る情愛が微笑ましい。
ほどなく陽炎めいた気配は去り、炎の翼は飛び立ち、後には薬の匂いが残る。
それは食欲を掻き立てない。
むしろ、陽炎の語った言葉の方にそそられた。]
同類かな。
[呟くと、自分の飼い主の姿を探し、飛んで行く。*]
吸血鬼になってしまえばいいじゃないか、おおげs
[頼りになる飼い主の後ろで見えない尻尾を振っている。]
ただいまです。
おおう、ジムゾンの眼鏡差分!
いいね。なんかニヨニヨしてしまうね。
キリッとしてて弄りたくなるね (←
そういえば、どこかで飯デリバリーを要求された気がします。
正月なのに飯テロもせず、バトル三昧とはなんと贅沢なw
[オズワルドと共に駆ける、その時間が好きだ。
何もかもを忘れて、それでいて、あの日からのすべてを伴って走り続ける。
それは人の姿であれ、魔獣の生であれ、変わらない。
今も、獰猛で精悍な笑みを浮かべる飼い主の傍らに侍り、同じ光景を見る。
この一年もまた、血の熱くなるものであることを疑わなかった。*]
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