情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
― 水の神徒の間 ―
[転移の力が誘った先で、最初に耳に届いたのはぱしゃり、という水音。
辿りついた先は、踝ほどの深さの浅い水場。
満ちる水、その水源は中央にある小島らしい。
そして、その島の上には]
……あー。
予想通りっちゃそうだが。
[角を持つ真白の獣──一角獣の姿がある。
水の神徒の瞳にはやはり、狂的なものを感じさせる光が宿り。
周囲に控えるその眷属たちもまた、一様に狂的な熱を帯びた瞳をこちらに向けていた]
ったく……外れていいってんだよ、こんな予想は。
[その光景にぼやくようにつぶやいた後、守り人ははあ、と大きく息を吐いて]
予想通り過ぎて面白味のない状況だが……やはり、白角も中てられちまってる。
……荒療治で、頼むぜ!
[一角の獣たちを見据えつつ、鋭い声で呼びかける。
手にした槍の先、銀の一角が応じるように微かな光を放った。*]
/*
>>7の原文は、
調伏双角の名に於いて。
異邦人たちに、地の承認と加護を与える。
地の力よ、我と風の守護の下にある者たちを、水の守り人の許へ誘え。
今日と明日は早出だからな……はやめにねとかんとまずい。
しかし、でふぉが凄絶だな!
[自分のデフォはセルウィン]
― 移動前/地の神徒の間 ―
……は?
[移動前の休息の合間。
やって来た調香師に怪我はないかと問われ>>33、最初に上がったのは惚けきった声だった]
っと、ああ、すまんすまん。
怪我はないし、仮にしてても、自然に再生するってぇか。
……今は、人の医術でどーにかできる、って質でもないんでな……俺や、シュテルンの事は心配しなくていい。
[それでも、すぐに我に返って謝罪と、治癒が不要である事を伝えて]
あ、それはそうと。
さっきの浄化の香は、お前さんだろ?
あれ、助かった。
あのお陰で、双角への干渉を抑える呪の展開がし易かったんだ。
……ありがとな。
[もう一つ、言わねば、と思っていた言葉を告げておいた。**]
ん、ああ。
そっちは、任せた。
[聞こえてきた声に短く返す。
直接的な干渉ができない現状、それが最善手なのはわかっているから]
― 水の神徒の間 ―
……さて、俺もやれるだけはやらんとな。
[小さく呟き、槍を構える。
神徒に目覚めの一撃を叩き込む事こそ控えねばならないが、その前段階で手を抜く訳にはいかない。
というか、そんな悠長な状況でもないから、とも言うのだが]
[視線の先にあるのは、草の揺れる澄んだ水場。
よくよく見れば。他の場所よりも深くなっているのがわかる、そんな危険域のひとつ。
そしてそんな水草の合間に、白く揺らめく影が見えた]
……らよっと!
[軽い掛け声と共に一歩踏み込み、穂先を下へと向けて構えた槍を突き入れる。
草の中に潜んでいたもの──巨大な鯉が跳ね上がったのはそれに僅かに遅れての事。
銀の穂先は違わず白い鱗を貫き、その身をくすんだ色の光へと変えた]
…………なんつか。
……なんで、鯉……。
[巨大鯉。
それに、ちょっとだけ、記憶の琴線に触れるものがあったが。
ひとまず、それは放り投げておいた。*]
……っ!
[背後に感じた気配に、表情が引き締まる。
とっさに身を翻した直後、左の上腕を掠めるように何かが駆け抜けた]
なんだよ、って……おいおい。
[気配を辿れば、前方でくるりとターンをかける真白の翼。
気付くのが遅れていたら、嘴で腕を抉られていたかも知れない──という事に思い至るのは、早い]
中々。
やってくれる、ねぇ……っ!
[真白の翼は、己が半身を思い起こさせるもの。
けれど、その美しさには到底及ばない。
再び突っ込んで来る真白の猛禽、それに呼吸を合わせるように、槍を繰り出す。
銀の一角が白を貫き、また一つ、霧へと変えた。*]
/*
んー、HP低めになったなー、と思ってたら、目の走り方がばらばらだなー。
とりあえず、あと一手くらいで打ち止めるかね。
[トップ取る気はない]
……っとお!?
[次なる相手へ向けて踏み出そうとした直前、何かが足元を過っていく。
とっさの事に踏鞴を踏んだところで、過った何かが軸足を払った。
さすがに、この状況で身体を支える事もできず、結果。
派手な水音を立ててひっくり返る羽目になった]
って、一体なにっ……!
[何がどうしてどうなった、と。
問うより先、水の中に白が揺らめいた。
白く煌めく細長いもの──真白い蛇、と。
察した直後、槍の穂先近くを掴んで水の中へと突き立てた。
穂先は蛇が牙を立てるに僅かに先んじ、その身を貫き、光へと変えた。*]
[奇襲してきた蛇を光に変えた所で視線を向けるのは中央の小島。
そこに座す一角獣は微動だにせず、浅瀬で繰り広げられる戦いを見据えている]
多少は、利いてるといいんだがな。
[少年の巡らせた鏡の守護陣。
それが、多少なりとも影響を削いでくれていればいい、と思いながら立ち上がろうとして]
[とっさに振るった一撃は、不安定さもあって威力は軽く。
水から跳ね上がって来た真白の蜥蜴を弾き飛ばしはしたものの、倒すには至らない]
……ってか、水場でやり合うってのも、大概久しぶりだよなあっ……!
[そんな、懐古のようなぼやきのような言葉を紡ぎつつ、立ち上がって槍を構え直し]
[繰り出した一閃は、今度は違う事無く真白の蜥蜴を貫く。
蜥蜴というよりは……な、気もしたが、深くは考えない事にした]
……ってと。
他の様子は、どうなってんだ……?
[小声で呟き、周囲を見回す。
濡れた黒のコートが少し、重く感じられた。*]
嵐激の騎竜師 カークは、調香師 ローランド を投票先に選びました。
― 水の神徒の間 ―
[真白の身体持つ聖獣たちもだいぶ数を減らし、周囲に満ちる気の感触が気持ち、和らぐ。
それでも、小島に座す一角獣の瞳からは、狂気の色は薄れる事無く]
……真逆故に、かね。
[は、と落ちるのは、ぼやくような声。
その意を問われるようなら、後でな、と素っ気なく返して]
まずは、白角を鎮めねぇと話にならん。
……干渉は、俺とシュテルンで抑える。
全力でぶん殴って……解放してやってくれ。
アレ、自分から抱え込んでる可能性もありそうだ……。
[真面目過ぎにもほどがあるだろ、と。
落ちる声音にあるのは、呆れと感心。
そして、その言葉に応じるように、真白の一角獣は高い、高い、嘶きを上げた。*]
小さな親切をそのまま受け取ってくれりゃいいんだがなぁ。
[公子の言葉>>86に苦笑を滲ませる。
振るわれる鞭が放つ火花が黒のコートの水気を払うと、くるり、と槍を返して真横に構えた]
に、しても。
……炎と氷、二つを使いこなす……か。
[対照的な力を巧みに操る姿に、ふと、思いかえすものがなくもないが。
まあ、いろいろと、思い出したくない部分にも引っかかるので先を突っ込む気はあんまりなかった]
……いや、そこまでする必要はねぇよ。
[突っ込みに、声音には一抹苦笑のいろが浮かぶ]
気にした所で、どうにもならんしな。
……そーだろ?
……さて。
双角よりも侵食が深いとなると……ちょいと厄介だな。
っとに、こっちはこっちで硬すぎるんだよ、色々と。
[ぶつぶつと文句を言いながらも気を凝らす]
在破邪神角的名。
在這個地方命令非叵籮氣平靜下來。
[紡ぐのは、地の神徒の間でも用いた鎮めの言霊と]
把神獸類角,那個凈化的力用於他的雪白。
[己が手にする槍へ向け、一角獣の内なる澱みを浄める事を請う言霊。*]
/*
属性的に色々と思い出すものがあるけど、突っ込めないらしい、というあれでそれ。
>>93の追加分の原文は、
神獣の角、その浄めの力を彼の真白へ向けよ。
[清らな水の満ちる場に、様々な力が交差する。
吹雪纏う剣、それとと共に叩きつけられた言葉>>109に、ほんの少しだけ、苦笑が滲んだ]
……思いっきり、いいとこ踏んだなあぁ……。
[そんな呟きを漏らしつつ構えを解いて槍を肩に担ぎ、崩れた神徒の許へと向かい]
……こら。
どさくさに紛れて何言ってんだ。
[聞こえた少年の言葉>>121に突っ込んだ。
それから公子の方に視線を向けるが、そちらは皆に任せて大丈夫だろう、と自身は一角獣へと向き直り]
……白角。
今、どうなってるか、自分が何をなしたか。
……その辺り、わかってるよな?
[問いかけに、真白の獣は小さく頷く]
なら、ここにいる連中が求めるものも、わかってるな?
[重ねての問いに、一角獣は小さく鼻を鳴らす]
『……わかってはおりますが、当代。
彼の焔に、只人を近づけるのは……』
何言ってんだ。
……只人が、お前さんを退けられるはずねぇだろ。
[否定的な言葉を綴る一角獣に、きっぱりと言い切る。
碧の瞳が、微かに揺れた]
……わかってんだろ?
今、セルウィンに言われた事、その意味。
お前さんが真に為すべき事は、焔の狂気をひとりで抑え込む事じゃない。
そして、今の焔は、俺たちだけで抑え込めるものじゃなくなってるかも知れん、って事も。
『……当代』
その辺り、見極める必要がある。
……こいつらに、水の赦しを。
そして、開門をしてくれ。
[静かな言葉、それに、一角獣は迷うように尾を揺らした。*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新