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さすがに今日から通常営業だからなー……寝とかんとまずい。
てか、ふぉーちゅんで一桁出すぎだろ今回……いや、俺は通常運行だったが(
― 神域内部 ―
[宣に応じるように、それぞれが動き出す。
水の防壁が生じて炎を退け、氷の欠片が降り注ぐ。
囮になるもの、蔦を切り払うもの、それぞれの特性を生かして立ち回る様子]
……やっぱ、逸材集まったねぇ。
[そんな呟きを漏らしつつ、力を凝らす。
巨大植物本体に向けられているのは、氷と水の重奏。
自身の力はそこに加えるには向かない――となれば]
……ま、とーりあえず、は。
[ゆるり、琥珀が巡る。
その先にいるのは、巨大植物を護ろうとでもいうようにわさわさと集まる火炎植物たち]
お前らは、お呼びじゃねぇんだよ!
轉向稱為漆K的K暗,一切切,撕掉的獠牙,傾注到!
漆黒なる闇、全て切り裂く牙に転じて降り注げ!
[左の漆黒を一閃し、生じさせるのは闇の矢雨。
火炎植物へと降り注ぐそれは、容赦なくその身を喰い破る。**]
……いちおー、突っ込んどくが、お前が言うな、それ?
[調査隊の面々に向けられる上位の癒しの術。
それが齎す負担はわかっている。
故に、とばしたのはこんな突っ込み]
俺はいーんだよ、ここにいる限りは力はいくらでも供給できるから。
……お前はそこまではできねぇんだから、あんまり無茶すんな。
滅私奉公でお前が死んでも誰も喜ばねーぞ?
[呆れ切った口調で言いつつ、半ば強引に力を送る。
魂の盟約者という繋がり故に叶う、神力の直接付与。
裏技中の裏技、ともいう]
次で終わりなんだから、無理すんじゃねえよ。
― 神域内部 ―
……ったく。
んなとこまで、似なくていいんだがなぁ。
[ぽつ、と零れ落ちたのは唐突な呟き。
それから、守護者はふる、と首を横に振り、双剣を一つ鞘に納める]
……撃破お疲れさんっと。
揃いも揃って、見事だったぜ。
[一瞬前に滲んだ苦笑はすぐに影を潜め、覗くのはお気楽な笑み]
て、わけで、俺はちょいとこの奥見てくるから。
お前らは、ちゃんと調子整えとけよー。
[軽い口調で言って、巨大植物が塞いでいた道へと踏み込んでいく。
黙って行かなかったのは、多分、先のメレディスとのやり取りが効いているから。*]
― 神域内部 ―
[巨大火炎植物が消滅した事で開けた道。
そこを進んだ先にあったのは、黒い光を宿した魔法陣]
ここは、かわらず、か。
[小さく呟いた後、その前に膝を突いて手を伸ばす。
手が触れた瞬間、光はその輝きを増した]
……で、まともに動いてる、と。
さて、そんじゃ……。
[小さく呟いて立ち上がり。
周囲の木々を包む焔に触れて、僅かに目を細めて――それから、ゆっくりと他の面々の所へと戻って行った]
さぁて、いよいよ大詰めだ。
この転移門の先にいるヤツを鎮めれば、任務完了って事になる。
……その分、色々と厄介だが、まあ。
お前らなら、切り抜けられる……俺は、そう、信じた。
[はきと言い切る言葉には、力が宿る。
滅多にやらない、神格としての言霊使い。
彼らであれば、この先のものにも屈しない、と自身が信じたのだと口にする事で、護りの力を織り上げるためのもの]
て、わけで。
行くと、しようか。
[口調だけはどこまでも軽く、転移陣の許へと向かう。
漆黒の光の魔法陣、それに踏み込めばふわり、闇の力が包み込み]
― 神域最深部 ―
[闇に包まれ、飛んだ先。
そこは先ほどまでとは一転した、神殿のような空間だった。
とはいえ、部屋の隅も天井も、ぼんやりとした闇の覆われてどれほどの広さなのかは目視できない。
石造りの間の中央には、祭壇らしきものが築かれ、その上に、『闇』がいた]
ぉー……なんか、記憶にあるよりでっかくなって……って、あー、そーか。
ギンセイの……四玉の騒乱で生じた負の波動喰って、肥えやがったな。
[やれ面倒な、と言わんばかりの口調で吐き捨てる]
……て、わけで。
アレが、諸々の元凶――『魔精霊・黒焔狼』の、最も昏き部分、純粋な『魔』の残滓だ。
[説明する言葉に応じるように、祭壇の上の『闇』が蠢く。
それは段々と形を変えているようで]
……アレを一部ぶん殴って鎮めて。
その上で、ここを浄めれば目的達成ってなるんだが……。
[一度言葉を切り、琥珀を祭壇に向ける。
直後、形を変えた『闇』が咆哮した。
先ほどまでは不定形だったそれは、巨大な狼へと形を変えて。
咆哮に応じるように、周囲に黒い影が湧きあがり、その一つ一つが闇色の狼の形を取った]
まずは、周りの掃除から、ってな!
[言いつつ、双剣を抜き放って両の手に携える。
琥珀の瞳は何処か楽し気で――けれど、いつになく鋭い光を帯びていた。**]
いよ、っと!
[駆ける途中で剣をくるりと回して持ち方を変える。
刀身を下に向けた逆手持ち、その構えから闇狼の群れへと突っ込み、交差する軌道を描いて斜め上へと振るう。
真白と漆黒、それそれが闇狼を捉え、その身を切り裂き闇へと還す。
もっとも、漆黒の方は還すのではなく取り込んでいたりするのだが]
っせい!
[振り切られた双剣は、逆手持ちのままややオーバーアクションで左右に流れ]
らよっと!
[突き下ろした先にあるのは、左右から挟撃を仕掛けてきた闇狼の頭。
二振りの剣は過たずそれを貫き、闇へと転じさせる]
てか、っとに、際限ねぇな!?
[倒しても倒しても湧いて出る様子に、わかっていても愚痴が出る。
ともあれ一度床を蹴り、その場から飛びずさって剣をくるりと持ち直した。*]
― 神域最深部 ―
[揺らめく風が、浄化の気を帯びて巡る。
それを誰が放ったかは、確かめるまでもなくわかるもの]
……あー……やっぱ、きついか。
[零れ落ちるのは小さな呟き。
それから、守護者は闇狼たちとの距離を測りつつ、真白を真っ直ぐ上、漆黒を真下に向ける]
……どーせ、必要になるしな、すぐに。
[小さく呟き、双剣それぞれに力を込める。
真白と漆黒から刀身と同じ色の光がふわりと零れて周囲にくるりと渦を巻いた。
一拍間を置いて、漆黒に向けて周囲に漂う瘴気が集まり始める。
場に満ちる力を削ぎ、自身の力を高めるために。*]
― 神域最深部 ―
[それぞれが、それぞれの力を持って、闇狼を退ける。
瘴気も大分薄れ、それにつれて、祭壇の上の『闇』が苛立たし気な唸りを上げた]
……っても、まだちょいとばかし、でかいな。
[今の状態でも鎮められなくはないが、手間がかかるのは目に見えて。
ならば、と守護者は周囲を見回した]
あー、と。
ここまでで大分削れたようなんだが、まだちょいとばかし、『闇』の力が強い。
俺は、雑魚連中が出ないように抑えながら、鎮める準備に入るんで……その間にあいつ、思いっきり、ぶん殴って、力削ってきてくれ。
[内容はかなりぶっ飛んだ依頼を、事もなげな口調で紡ぐ]
ここで 手ぇ抜いて、鎮め損ねるわけにもいかねぇんでな……頼む。
[それでも、最後の部分は少しだけ真面目な口調になってはいたのだが。
そんな守護者の宣にかぶさるように、闇の巨狼の咆哮が大気を震わせた。*]
― 神域最深部 ―
[宣に返る、それぞれの声。
それに、守護者の笑みは深くなる]
ああ……任せたぜ!
[それ以上は無用と思うから、短い言葉を投げ返し。
翡翠色煌めく風が舞う中、力を手繰る事に意識を向けた。**]
……聖なる祈りによりと鍛えられし、真白の焔。
……我が身に打ち込みし楔を一時、焼き滅ぼせ。
……獣魔、解放!
[言霊が紡がれ、真白の光がふわりと散る。
直後に、黒衣の姿そのものが溶けるように崩れて。
次の瞬間、祭壇の上に降り立ったのはちらちらと瞬く紅い光をまとった漆黒の巨狼。
13年前の戦いの際、一度だけ戦場に現れ、神威を示した黒狼神の姿がそこにあった]
まさか、今んなって神祖の後始末する羽目になるたあ思わんかったが。
……ギンセイを脅かすものになるなら、容赦はできねぇんでな。
あっちの喰い残しとの均衡も取らにゃあならねぇし。
[まだ、いくばくかは力を残しているのか、闇の巨狼が低く唸る。
それに、笑うような唸りを落とした後、漆黒の巨狼は遠慮なく闇に牙を立てる。
闇の塊が千切られ、飲み込まれていくにつれ、瞬く紅い光がその数を増やして。
最後の残滓の一欠けらが飲み込まれた直後、紅い光に飾り立てられた漆黒の巨狼が咆哮し――その響きに打ち消されるように、周囲の瘴気が薄れて行った。*]
……んだよそれ、ひっでぇなぁ……。
んでも、ま。
お疲れさん、ヒース。
………………ありがとな。
[支えてくれて、と。
告げる事のない言葉は、声音に乗って届くもの]
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