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オズワルド は、オオミミトビネズミ ラヴィ を支配した。
[ジークとの関係については、どうやらややこしい部分もあるらしいなと、言葉に詰まった様子を見て思う。
ともかく、それなりに親しい間柄であることは確からしい。
そんなことより。]
は?
嬢ちゃん結婚してたのかよ。
[そっちの方が驚きだった。]
ま。嬢ちゃんがジークの知り合いだってんなら、馬鹿貴族ってわけでもねぇか。
深窓の御令嬢はこんなもんに乗りたがらねえだろうしな。
別に足手まといだとかはどうでもいいけどよ。
練習するってんなら、後で競争でもしようぜ。
オズワルドだ。
なんかあったら叫べよ。
[あれの友人の妻だというなら、邪険にするものでもない。
なにかあれば守ってやろうくらいのことは思っていた。
しかし、ジークの友人と言われて思い出すのは、これもまた妙なところで顔を合わせた赤毛のいけ好かない野郎……である。
若干、嫌なことを思い出したという顔になった。*]
オズワルドは、オオミミトビネズミ ラヴィ を投票先に選びました。
それじゃあな。
[アクセルを軽く開ければ、機嫌のいい音が応える。
こいつも表情なんて無いが、慣れれば馬みたいに可愛い奴だな、なんて感想を抱きつつ、ゆっくりと走らせ始めた。*]
/*
ゾフィヤはおやすみー。
投票は愛だよなあ。
バルタからの愛は横流ししておこう。
トールが寝るなら、俺もゆるゆると寝落ちるかなー。
[ゾフィヤと別れた後も、機嫌よくスノーモービルを乗り回していた。
カーブも慣れれば難しいことはなく、盛大に雪を蹴立てて弧を刻む。
冷たい風を切るのも楽しい。
今まで自分が乗った中で一番速いものは狼だったけれども、速さだけならこれは上を行くかもしれない。
なんて考えたら、飼い狼のことを思い出した。
あいつ、今どこで何をしているんだろう。]
おい。
[思い出したついでに魂の声で呼びかけてみる。]
今何してるんだ?
[異世界では通じないことも多いし、そもそも相手が呪い状態らしいので、届くかどうかは怪しいものだけれども。]
[物思いにふけっていたら、目の前に急に建物が現れた。
おまけに、その前には薄く氷の張った湖が広がっている。]
ぬあ。
[危ういところで制動を掛け、車体を斜めにして止まる。
片側のスキー板が氷を割って水音を立てたが、落ちはしなかった。]
あっぶねぇな。
どこだここ。
[見回したところで、見覚えがあるはずもない。
建物近くの湖畔が揺らいでいて、なんとなく、知っている気配の残り香を感じた。**]
[ 何を探しているのかと問われて、しばし思案する様子。]
過去の記憶を突いて争乱を誘発できる相手、かな。
よくわからないけれど、そういう呪いらしい。
おまえは、おれが記憶喪失でおまえを覚えていないことになんか古傷を抉られたりした?
さっきの男は灼熱空間でしばかれることかな。
[ 何が相手のトラウマなのかは正確に把握できるわけじゃないと嘯く。]
呪い発動の対象にされた相手には悪いと思うけれど、おれとしては戦いになることで困ることはないな。
うん? 狼化が解けないところをみると、次の相手は過去に狼に襲撃されたことでもあるのかな。
──いた。
[ 嬉々とした声を残して対象に突撃する気配。]
んな、都合のいい呪いがあるかよ。
[呪いを解くには、相手を戦いに誘うこと、らしい。
むしろ、戦闘狂の願望ではないのか?と疑いつつ]
おまえがおれを忘れたときは……
今まで何回も、殴って治してたのは確かだがなあ。
[古傷というよりは、もはや対処法のレベルである。]
あんまり人様に迷惑かけんな。
あと、変なもの拾い食いするなよ。
[新たなターゲットを見つけたらしき狼に、飼い主としての言葉を投げるのだった。]
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