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...有り得ねー...10年前かよ...
[ どうやら自分がどうなっていたかの記憶は残っていて、それが今更ながらに気恥ずかしいらしい ]
すまない、ファミーユ嬢、そっちの兄さんも、もう大丈夫だ。
...多分さっきの霧のせいで、記憶がガキの頃までかっ飛んだんだ。
[ それでも何とか、立ち直って、そう告げながら、刀を鞘に戻した ]
あれが狐の言ってた悪夢ってやつかもな。下手すると夢魔より面倒だな...
[ 物理攻撃の効く化け物の方が、自身の記憶や内面をどうにかされるよりはマシだと、そう思えて溜め息をつく* ]
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さくさく戻っておくw
いや、一応狂言回しなんで、あんまり長い事役立たずになっててもねwしかもあと二人、関係者じゃないから立ち往生になりかねんww
ああ、その短剣は本当に護りの力を持ってるみたいだから、手放さないようにしてくれな。
[ ファミーユが相槌をうつのに>>+38頷き返してそう念を押す。フェリクスも何か言ってきたなら、応じて ]
締まらねえとこ見せちまったな。
[ と、肩を竦めて笑った ]
いや、あまりぐずぐずはしてられない。探索を急ごう。
[ 休息をという提案>>+38には首を横に振った。
悪夢の影響下にあったせいか、確かに重苦しい疲れのようなものは残っていたが、気分的には休むより動いている方がマシに思えたというのもある ]
そういや、あんたの名を聞いてなかったな。教えてもらえるか?
[ そして、動き出そうとして、改めてもう一人の同行者となる男の名を尋ねた* ]
うわ、その感想なんかびみょーだ...
[ 可愛らしかったというファミーユの言葉>>+40に、また軽く頬を染めて苦笑する ]
あの頃は、ただ騎竜師になりたくてがむしゃらなだけのガキだったからなあ。
ユウレンの嵐激の翠龍王に憧れて、宛もないのにユウレン目指して...そこで運良くヤクモ...あ、俺の半身の騎竜だけど、あいつに出逢って師匠にも会えたから運は良かったんだろうけど。
[ 歩き出しながら、問わず語りに15歳の頃の想い出を語るのは、照れ隠しが半分、詳しい自己紹介代わりが半分といったところか。
その憧れのユウレン王が、まさか自分の半身と想い人に出逢っているとは、まだ知らぬまま...** ]
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現状
・カナン、ゲルト
・クレステッド、カーク、ガートルード(ヤクモ)
・ファミーユ、ディーク、フェリクス
・ジーク
で動いてる感じか。
人数バランス的には、カナン、ゲルトのとこへジークが行く方がいいのかもだけど、うーん...とっととファミーユ見つけて、そこはそこでまとまっちゃうのも有りだよなあ。
まあ、ガキの頃に戻っちまってたのは確かだから仕方ないけどな。
[ ファミーユの謝罪と笑み>>+45に、軽い口調で返すのはこちらも言う程気にはしていないのだと伝えるため ]
ああ、多分翠龍王に敬意を持つ騎竜師や憧れてる騎竜師見習いは俺だけじゃないと思うぜ。
[ 想い出話への感想めいた言葉の方には、そう応じながら、その端々に僅かな違和感を覚える。
自分にとって、ユウレン王は、目前に在るこの時代の英雄的存在だ。だが、ファミーユの口調は、伝承の一部を語っているようで ]
(...時空が混乱してる、って言ってたっけな)
[ 同じ時を生きている存在ではないのかもしれない、と改めて気付きはしたが、そこに言及するのはやめておく。
もし、そうだとすれば、彼女は自分にとっての「未来」を知る存在だ。それは不用意に触れてはいけない部分だと、本能のどこかが引き止めていた ]
[ 翡翠龍の気配を近く感じ取った陽竜は、動きを止め ]
『キュー?』
[ どこか不思議そうに小さく鳴いた。
見知っているクレステッドや、その同行者が近付いてくるのには、拒む様子もなく大人しくしていたが、元来好奇心旺盛で、初めて出逢う龍種にも物怖じすることの少ないヤクモが、翡翠龍に対しては、微妙に触れ難い様子で、距離を置いたままでいるのは、ガートルードには珍しく映ったかもしれない* ]
ん...?
[ どこかから聞き慣れた半身の声が聞こえた気がして、騎竜師は霧の中を見回す ]
ヤクモ?
[ 気にはなるが、危機を告げているわけではないのも判る。意識がそちらに向かいそうになるのを抑え込み、夢幻竜の卵探しを続けようとする ]
フェリクスか、改めてよろしくな。
俺の事もディークと呼んでくれればいい。
[ フェリクスの名乗りを受けると>>+55そう言って、ディークは屈託なく笑みを浮かべた。偽名という可能性については考えなくもなかったが気にしてはいない。呼び名に困らなければそれでいいのだ ]
(それに、悪い奴には見えないんだよなあ)
[ 油断も隙も無さそうな相手だが、霧に巻かれた瞬間に、こちらにも警告を発した声>>+25の真剣さをディークは覚えていた ]
[ やがて歩き出した先、霧の向こうを窺いながら、人影が見えたと思った方を指し示す ]
あっちに誰かいるみたいだ。一人だとするとあんた達と同じように迷い込んだ人間かもしれない、確かめに行きたいんだが、一緒に行くか?
[ 見えたのが夢魔や悪夢の影の可能性もあるから、危険を避けたいならここで待つ選択肢もある、と言外に示して意志を問う* ]
[ ファミーユは共に行くと言い、フェリクスも一人で残るつもりはないようだ ]
ん、それじゃ一緒に行くか。
[ どこにいても危険は同じ>>+62というのも道理なので、素直に頷いて、ディークは人影が見えたと思う方に歩き出す* ]
[ 見かけた人影は、だいぶ先を行っているようで、なかなか追いつけなかった。が、やがて霧の向こうにそれらしき気配を感じ取ることができるようになる ]
...あれ?一人じゃない、か?
[ 先刻見えた影は一人のように思えたが、先に感じる気配は2〜3人は居るように感じられた ]
ヤクモは居ねえから、ルーディじゃないな...
[ だが、他の仲間や乗組員の可能性もある、ディークはそのまま足を進め、やがて、見知った顔を視界に捉えることになった ]
カナン様!ゲルトも、良かった、無事でしたか。
[ 嬉しげに上げた声は、それはこっちの台詞、という突っ込みが入りそうな気配満々であった ]
え?
[ ディークがカナン達に声をかけたと前後して、今しも立ち去ろうしていた銀髪の男が、振り向いたと思うと、同行した女性の名を呼んだ>>+73 ]
あんた一体...
[ ファミーユも、男に気付いて動いていたか、その時、ごおぉ、と、どこかで激しい風のような音が鳴った** ]
[ こちらの誰何に相手が答える前に、名を呼ばれたファミーユが、弾かれたように駆け出していく。その姿と迎える男の表情を見て、胸の内に納得が落ちた ]
(そうか...)
[ 同時に、今は半身と共に居るであろうガートルードのことが思い浮かぶが、その物思いは、一瞬の後、吹き荒れた風の音に攫われる ]
カナン様!
[ 咄嗟に案じるのは、常に最優先しなければならないと、身に染み付いている王子の身 ]
― 少し前 ―
[ 名乗り交わしたフェリクスが、二股がどうのと軽口を叩いてくる>>+86 ]
誰が二股だよ!
[ 咄嗟に言い返すが、相手の表情を見れば揶揄っているだけなのは一目瞭然だったので、次いで浮かぶのは苦笑 ]
ヤクモは、俺の半身...騎竜で、ルーディてのはその...まあ大事な人だよ。
[ それでも腹もたてず正直に暴露してしまったのは、相手が現実には縁のない男だという気安さからか。
或いは、ガートルードの名を口にした瞬間に、ふと目前の男の瞳が、彼女に似ていると思ってしまったせいもあるだろうか? ]
[ やがて吹き荒れた幻の風に、ディークもフェリクスも巻き込まれ、互いの姿も見えなくなる。
風が止んだ時、目前に残っているのは咄嗟に手を伸ばし肩を掴んだ、カナン王子一人だけになっていた]
カナン様、お怪我は?
[ まずは、と、王子の無事を確かめながら、明るくなったように見える周囲を見渡してから、声を張り上げた ]
おい!狐!見てるんだろう?!さっきのは何だ?
あの野郎...
[ 冥狐の言葉に、ものすごくむかつく、と、ディークの顔には書いてあるようだったが、なんとか腹立ちを抑え込み、皆を信じよう、というカナンの言葉に頷く>>*154 ]
はい、一刻も早く夢幻竜の卵を探すことが皆の無事にも繋がると、俺も思いますから。
[ 決意をこめた言葉に応じるように、青い狐火が動き出す、その向かう先は、少しだけ他より明るさが強く見えた ]
この世界自体、何か、変化してるように見えるな...
[ ディークは、小さく呟いて、狐火の向かう先を見やる* ]
[ カナンに付き従うようにして、油断なく周囲に目を配りながら、薄霧の中を歩く。普段ならば、この位置で王子を護るのは、シロウであったり、他の護国剣士の役目だったが、今は自分だけだ ]
(本当なら...)
[ 父の後を継ぎ、護国剣士となっていたなら、恐らくこうして付き従うのが日常となっていただろう。皇家の第一王子の護りとなり、時には身代わりともなることが代々カムナ家の長男の役目でもあったから ]
[ その役目を振り捨てて、騎竜師となったことを、悔いるつもりはなかったし、護衛としてではなくとも、王子を護るために命をかける覚悟だけは今も捨ててはいない、と自負はしている。けれど、放浪の旅から戻った己を、何の屈託もなく受け入れ再会を喜んでくれたカナンに対して、ディーク自身が、未だ僅かに負い目を抱いていることもまた、事実だった ]
…狐火もあちらを目指してるように見えますから、明るい方に向かえばいいというのが正解みたいですね。
[ 数刻の間、沈んだ物思いはカナンには気付かれたか?今は思っても詮無いそれを振り払うように、先への道を目指す ]
そういえば、夢幻竜の親も、この夢の中で卵を探してるんでしょうか?
[ ふと、思いつきを口にした瞬間、頭上で、バサリと羽ばたく音が聞こえた ]
カナン様!
[ 咄嗟に夢魔の襲来かと刀に手をかけ、空を見上げると、薄くなった霧の向こう、僅かに光を帯びた大きな影が飛翔する姿が見える。
ディークにはそれは、薄い影としか見えなかったが、カナンが空を見上げたなら、琥珀色の滑らかな身体と、黄昏の空のように淡く輝く翼を持った竜の姿が、一瞬だけ垣間見えた筈だ* ]
夢魔、とは、感じが違いますね。
[ 姿をはっきり見ることが出来なかったディークは、飛んでいったのが竜とは、はっきり認識出来ず、刀に手をかけたままでいる ]
ん...?
[ その視界に、今度ははっきりと、先刻の影を追うように真白の翼を広げて飛翔する翡翠色の嵐龍の姿が飛び込んできた>>+115 ]
騎竜?え、あれって...!?
[ 騎竜師の姿は下からでは良く見えない。しかし、その竜の姿形は、確かに見覚えのあるものだった。
かつて、一度だけ、遠目に見たことのあるユウレンの翠龍王の騎竜...忘れることのできなかったその美しい姿だ ]
[ 青い狐火もまた、龍達が飛び去って行った方へと向かっているように見える ]
やっぱり、あっちか...カナン様、追いましょう!
[ 王子の諾が得られれば、今度は先に立って走り出す*]
さっき、飛んで行ったのは、ユウレン王の騎竜だと思うんですが、まさかユウレン王までこの世界に迷い込んでおられるんでしょうか?
[ 駆けながら、ディークは抱いた疑問を口にする。すでにその王とカナンが出逢っているということは、まだ聞けずにいたから、問いではなく懸念の形だ ]
だとすると、迷い込む基準がさっぱり...
[ 言いかけて、ふと感じた、もうひとつの気配に視線を巡らせた ]
来たか...ヤクモ!こっちだ!
[ ガートルードを背に乗せて狐火と夢幻竜の影を追ってきたヤクモは>>*193騎竜師の声を聞くとばさりと羽ばたいて、宙を翔る]
ヤクモ、ルーディ!
[ 再会の喜びは、今は笑顔のみで交わし、ガートルードには、まだ言いたいこともあったかもしれないが、それは、とりあえず後でと視線で告げた ]
同じものを追ってここまで来たとしたら、もう目的地は近い筈だ、行こう。
[ 騎竜で先行することはせず、そのまま共に歩みを進める。
やがて、前方に見えてくるのは、黄昏色の光* ]
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