人狼物語−薔薇の下国


282 ルー・ガルー OROCHI 2 〜グラサガ合流編〜 

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皇帝の息子 ヨアヒム

[砂煙を上げながら最短距離を走る。
風の刃を免れた天使たちが指揮官を守ろうと地上へ降りてきたが、進む道の妨げとはならなかった。
砂を蹴立てながら滑る板に乗ったあいつが、大半の天使を引きつけているのだと、視界の端で知る。
だから自分は、周囲に構わず駆けた。]


 くたばれっ! この…っ!

[立ち上がった天使の懐へ潜り込むようにして、両手の斧を斜めに切り上げる。
手ごたえと共になにかが砕けるような音がして、
次の瞬間には、天使の姿が掻き消えた。]

(324) 2014/12/09(Tue) 22:45:19

皇帝の息子 ヨアヒム


 えっ……!?

[予想外の結末に目を見開く。
天使が消えた後には、ただ正八角形をした緑色の結晶だけが転がっていた。

それを拾い上げ、握りしめる。
何か大事なものだ、という気がした。]

(325) 2014/12/09(Tue) 22:47:44

皇帝の息子 ヨアヒム

[緑の結晶を握りしめて振り返ると、ちょうど銀色のつぶつぶの群れが光を吐き出したところだった。
なんだよあれもすげぇ、と眺めていたところへ、掛かる声。]

 えっ!?
 ちょっと待てよ危な …っ!

[こちらへ、いささか暴走気味に駆けてくる馬と人を目にして、咄嗟に待ち構えて馬の手綱を取り、身体を跳ね上げた。
危なっかしく乗っているひとの身体を押さえつつ、どうにかその後ろに乗る。]

(354) 2014/12/10(Wed) 00:00:23

皇帝の息子 ヨアヒム


 どう、どう、落ち着けって。

[手綱を捌きながら声を掛け、体重を掛けて少し馬のスピードを遅くさせる。
安定した走りになったところで、ふうと息をついた。]

 なにやってるんだよ、危ねえだろ。
 そんなふうに手綱持つから、馬が混乱してたぞ。

[腕の間に相手を抱え込むような形になりつつ、文句を垂れる。]

(355) 2014/12/10(Wed) 00:00:45

皇帝の息子 ヨアヒム


 馬をむりやり動かそうとしてたからさ。
 ちゃんと、こいつの気持ちと合わせてやんねえと。

[言われるまま手綱を取り、馬に任せてゆるく走らせておく。
名乗りを受けて、少し胸を張った。]

 ショルガハだ。

[馬上にあって草原の風を思いだしたせいか、
自分の出自を示す名を、誇らしく口にする。]

(360) 2014/12/10(Wed) 00:28:10

皇帝の息子 ヨアヒム


 任せろ!
 これでも、草原の子だからな!

 そっちもかっこいいな、その板!
 気を付けろよー!

[馬の扱いを褒められれば素直に嬉しい。
胸を張った後、天使をひっぱりまわすようにして去る彼の背に声を投げた。]

(365) 2014/12/10(Wed) 00:37:57

皇帝の息子 ヨアヒム


 こっちこそ、さっきのあれ、ありがとな。

 オレには魔法の方がよっぽどわかんねえよ。
 なんていうかさぁ、あの風、すごかったな。

[感謝に感謝を返す。
素直にそんなことが言えるのは、共に戦ったからか。]

(375) 2014/12/10(Wed) 01:05:04

皇帝の息子 ヨアヒム


 そりゃあ、力だけじゃ良い乗り手にはなんねえよ。

[当たり前だ、という顔で言ってから、
あ、という形に口を開けて固まった。

たたかえと、力を求めよと、
暫く遠ざかっていた声が、ふつりと湧き上がってくる。]

(376) 2014/12/10(Wed) 01:06:02

皇帝の息子 ヨアヒム


 この石みたいなのが?

[しまう機会を逃してずっと握りしめていた石を見る。
なんだか、嫌な感じだと思う。
心の中から聞こえる声と、石から感じる声が、不協和音を作った。]


 こんなのが、オレに?

[ぱたぱたと身体を探るが、なにも触れてはこない。]

(393) 2014/12/10(Wed) 10:41:01

皇帝の息子 ヨアヒム


 そりゃあ……

[問われて答えるより先、どくりと鼓動が脈打った。
力を求めよ。たたかえ。衝動がひときわ大きくなる。

指が白くなるほどに手綱を握りしめて、それに耐える。
急に手綱を引かれた馬が、驚いて少し足並みを乱した。]

(394) 2014/12/10(Wed) 10:41:18

皇帝の息子 ヨアヒム


      ……欲しいよ。


 おまえみたいなすごい力があったら、オレだって…


   認められたい。見返してやりたい。
         その、成長とかよくわかんねえけど、
         力があれば、いろいろできるだろ?


[囁く声と自分の思いがシンクロする。
ならば奪えばいいと、甘く声が囁く。]

(395) 2014/12/10(Wed) 10:41:55

皇帝の息子 ヨアヒム

[馬上で風が歌う。
 軽やかな風。強い風。

 母が育った、草原に吹く風と、
 父が育った、砂漠に吹く風。
 どちらも、好きだ。

ここに吹く風は、そのどちらにも似ていて、嫌いじゃない。]


  おまえがそんなふうに生きてきたんだとしても、

   …今のオレより、ずっと、「強く」見えるよ。


[単純な力でもなく、魔法の有無でもなく、
存在が強い、と思う。]

(406) 2014/12/10(Wed) 12:13:45

皇帝の息子 ヨアヒム

 オレさ───

[馬を、速く駆けさせた。風が身体を包み込んでいく。
自分の思いも、聞こえてくる声も、
全部風に吹き飛ばされて、空っぽになっていく。]

  大好きな人がいて、そいつに追いつきたくて、
 ずっと努力してるのに、殴られてばっかりでさ。

 でも、側にいて欲しいんだ。それでもさ。
 なのに、しょっちゅう戦争に行ってさ、すげえ怪我して帰ってくんの。

 それが嫌でさ。
 オレが強かったら一緒に行って助けられるのに、
 まだ駄目だ、って置いてけぼりなんだよ。
 オレ、弱いからさ。

[どうしてこんな話をしているんだろう。
心のどこかで思うけれど、きっと、誰かに聞いてほしかったんだと思う。]

(408) 2014/12/10(Wed) 12:14:28

皇帝の息子 ヨアヒム


 なんで戦争行くのかとかさ、
 なんであんなにぼろぼろになってるのに楽しそうなのかとかさ、
 オレ、ちっともわかんなかったんだよ。

  ───でもさ。さっき、ちょっとわかった気がする。


 みんなと協力して戦うのは、楽しい。
 誰かが自分のために傷つくのは苦しいし、
 誰かのために戦えるのは、嬉しい。

  そういう、ことなのかなぁ。

[長い長い、独り言のような言葉を吐き出して、少し沈黙した。]

(409) 2014/12/10(Wed) 12:14:57

皇帝の息子 ヨアヒム


 力を求めて、力を奪おうと思ってたたかってるときは、
 怖くて、苦しくて、嫌だった。

  こんな、石のせいで、あんな風にたたかってたんだったらさ、
  オレ───…

[馬の脚を緩め、やがて、止まった馬上から降りる。]

(410) 2014/12/10(Wed) 12:15:15

皇帝の息子 ヨアヒム


  なあ、おまえさ。

   オレのこと、殴ってくんねえ?


 思いっきり、強くさ。

[褐色の肌持つ彼を見上げて、そんな風に頼んだ。]

(411) 2014/12/10(Wed) 12:15:25

皇帝の息子 ヨアヒム


 なんだよ、笑うなよー。

[馬上の人が笑い出したのに、口を尖らせる。]


 そりゃそうだろ?
 なんか、頭だけでわかった気になるなんて、
 なんか気持ち悪いしさあ。

[結局はそういうことなのだ。
直接触れて、本気でぶつかって、分かり合いたいということ。
そうすることで認めてほしいということ。]

(426) 2014/12/10(Wed) 13:35:56

皇帝の息子 ヨアヒム

[だから]


  ……ちぇ。わかったよ。

  じゃあ、後でな。


[答えてもう一度馬上に戻り、思いっきり馬を駆けさせる。
その顔は、ずいぶんとさっぱりしていた。]**

(427) 2014/12/10(Wed) 13:36:09

皇帝の息子 ヨアヒム

[戻ってきた村は、さっきの攻撃の名残もあって痛々しいけれども、どこか活気づいているような気がした。

馬から降りてぐるりとあたりを見回していると、同乗者から感謝の言葉が掛けられる。]


 え…、うん。
 そんな、改めて礼を言われることでも…

[向き合ってありがとうなんて言われるのはなんだか照れくさくて、がりがりと頭を掻いた。]

(437) 2014/12/10(Wed) 19:06:37

皇帝の息子 ヨアヒム


 ああ。オレはいつでも良いぜ。

[相手はちゃんと約束を果たしてくれるつもりだと知って、気合を入れなおす。
相手の様子を見れば、あんまりこういうことに慣れていなさそうだなあと思ったけれど、ともかく実行しようとしてくれているのが嬉しかった。]


 …あ、おい。
 それしゃ、拳痛めるぞ。

[相手が握った拳を見て、握り方が危ないと指摘する。
ついでに、こうでこう、と殴るモーションも実演してみせた。]

(438) 2014/12/10(Wed) 19:11:39

皇帝の息子 ヨアヒム


  よし。

  じゃあ、ガツンとやってくれ。


[改めて両足を踏みしめ、歯を食いしばって身構える。]

(439) 2014/12/10(Wed) 19:12:34

皇帝の息子 ヨアヒム


  う、ぐっ……!

[宣と共に、拳が飛んできた。
があん、と衝撃が身体に響く。

予想していたよりずっと重くて、痛くて、あったかい拳だった。]

(443) 2014/12/10(Wed) 21:37:49

皇帝の息子 ヨアヒム


 ………痛ぇ。

[身体を折って、打たれた場所を押さえながら、浮かんでくるのは笑み。]


 痛ぇよ畜生。痛ぇ。

[なぜだか笑いが止まらなくなって、
笑っただけ痛い場所に響いて、
笑いながら、痛いと繰り返す。]

(444) 2014/12/10(Wed) 21:38:07

皇帝の息子 ヨアヒム


 なんだよ。
 こんな、分かりきったことだったんだよな。

  こんな、痛くて、あったかい拳、
  オレ、知ってた───…

(445) 2014/12/10(Wed) 21:39:08

皇帝の息子 ヨアヒム


 ───ありがとな。
 ケジメ、つけてくれて。
 思い出させてくれて。

 いろんなこと、教えてくれて。

(446) 2014/12/10(Wed) 21:39:20

皇帝の息子 ヨアヒム


 オレ、強くなるよ。
 ちゃんと、ズルしないでさ。


 だからその   



            ……ありがとな。

[なんて言っていいかわからなくて、結局単純な言葉を繰り返す。
その手元から、ころりと赤い結晶が転がり落ちた。]

(447) 2014/12/10(Wed) 21:39:30

皇帝の息子 ヨアヒム


 これが、オレを…

[差し出された結晶を手に取って眺める。
そういえば、今までになく頭がすっきりしていた。
ずっと耳鳴りのように響いていた声は、今はもう聞こえない。]


 ほんと、なんか、悪かった。

 ああ、後であいつにも謝っておかないと。

[迷惑を掛けた。
自分をここに連れて来てくれたひとにも。]

(472) 2014/12/10(Wed) 23:00:56

皇帝の息子 ヨアヒム

 ……そういや、あいつらどうしてるかな。
 ギィと、シェットラントだっけ。

[独り言のように呟いて、少し空を見上げた。
ずいぶん声も聞いていないように思う。
たぶん、もう声は繋がらないのだろうとも思う。

なんか、最後は喧嘩別れのようにして出てきた、
───というか、自分が一方的に逃げ出したけど、
今どうしているのかな、とすこし気になった。]

(475) 2014/12/10(Wed) 23:05:49

皇帝の息子 ヨアヒム


 ああ、うん。
 オレもちょっと休むよ。

[女王が休息を促しにきたのに、自分も便乗して休むと言う。
ギィとシェットラントの消息を聞けば、そっかぁと唸った。]

 ギィってやつ、すっごい楽しそうにたたかってたからなぁ。
 この欠片のせい、ってだけでもなさそうだったけど。

[自分は石に踊らされていたけれど、
あいつは好きで乗っかってるんじゃないかとか、
そんな疑惑も抱いた。]

(491) 2014/12/10(Wed) 23:52:53

皇帝の息子 ヨアヒム


 ……シェットラントにも後でちゃんと話したいな。


[逃げ出したまんまだと、さすがに具合が悪い。
後で、見かけたら声を掛けよう、なんて思いながら、まずは休息場所を探すことにした。]

(495) 2014/12/10(Wed) 23:55:39

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