情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
― 鎮めの直後/平原 ―
[気を均し、舞い降りた所に向けられた礼。>>19
頭を下げる前と上げた後の表情の変遷と、それにまつわる内心の想いまでは知り得ぬものの]
……そうか?
そう言ってもらえるならば、何より、だな。
何分、午睡が長すぎてな……未だに、勘が戻り切ってはおらぬ故。
[年若いものであれば、『以前の朱雀』は、伝え聞きや記録の中の存在だろうが。
そう言われる事に悪い気がするはずもなく。
向けられる無垢な感情の織りなす陽の気配とも相まって、自然、浮かぶのは穏やかな笑み]
此度の場が鎮まったのは、一人一人の尽力によるものだが……蜃を抑えた貴殿の働きは最も大きかった。
今後の働きにも期待する……が。無理なきようにな。
[駆け出す前の様子を思い返しつつ、告げる声音もごく柔らかなものだった。*]
― 平原 ―
[先に何があるかわからぬ、という危惧もあり、休息に費やした時はやや長め。
天上宮にも近いこの辺りは比較的穏やかだが、先に進めばゆるりとできる場が得られるとは限らぬから、確りと休むべき、と判じていた]
……さて。
そろそろ、行くとするか。
[休息の終わりと出発の促しは、そんな軽い言葉で紡がれる。
開かれたままだった朱翼が一度大気を打ち、同じ色の光を散らして一時消えて]
― 渇きの渓流 ―
[先へと進むにつれて高まるもの。
それは、自身にとっては馴染み深い気……では、ある。
あるのだが]
……気に入らんな。
[そんな呟きが零れるのは、そこに不自然な陰の気を感じるが故]
皆、大事ないか?
[明らかに均衡を失した状態。
火剋金は元より、火侮水の気配も少なからずある。
それに伴い、木気も衰えを見せているか。
何れにせよ、このまま捨て置けぬ、と思いつつ歩みを進めた先に広がる光景。
無言のまま、一つ、息を吐いた]
[辛うじて水を湛える淵を見やるのと、そこから幾つもの影が飛び出してくるのはどちらが先か]
……四翼の蛇……鳴蛇か!
[旱魃と深き関わりを持つとされる、蛇の妖。
それがいるというのであればこの状況も頷ける、というもの]
まったく、厄介なものが……このまま捨て置くわけにはゆかぬ、滅するぞ!
[宣と共に振るう左手、そこに握られるのは剣一振り。
一閃は、飛び出して来た四翼蛇を鮮やかに両断して地に落とす]
……しかし、気の偏りが大きい、な。
過剰なる火気は、私が取り込む事もできるが……。
[一体落とした所で、周囲を見回し小さく呟く。
巡った視線はやがて、土行に属す仙狸へと止まり]
そこの娘……マリエッタ、と言ったか。
火気取り込み、己が力に転ずる事はできるか?
それができるようなら、力転じ、金行に属す者への支えを頼みたい。
[火生土、そして土生金。
連なる相生の理生かせば、相剋の負担も減じられるはず、と思いつつ。
呼びかけの後、朱雀は再び、舞う四翼へと視線を向ける。**]
― 渇きの渓流 ―
[呼吸整え、剣を翳す。
剣に寄せるは、過剰な火気。
単独行であれば、周囲の火気を素に大掛かりな術を放って一気に蹴散らす──という事も出来たが、さすがにそれは選べぬ手段。
故に、今は選べる最善手を──過剰なる火気を己が内に取り込み、そこに宿る過剰なる陰気を均して力に変えた]
……まったく。
手間を取らせる……。
[巡る視線が捉えしは、上空より迫る鳴蛇の姿。
く、と零れ落ちるのは愉しげな笑み]
……天より私を害さんとする、か……。
[呟きの直後に開くは、朱の翼。
羽ばたきの音が響き、その身は降下してくる鳴蛇と入れ違うように空へと舞う]
身の程を知れ、と言っておこう……!
[呟きと共に、降下する。
視線の先には標的を見失い、慌てたように上昇する鳴蛇の姿。
大きく開いた翼に周囲の火気を集めつつ、放った突きの一撃で仕掛けて来た鳴蛇を刺し貫いた]
― 渇きの渓流 ―
[貫きの一閃で鳴蛇を一体堕とした後、再度、空へと舞い上がる。
朱の翼持って火気を呼び寄せ、そこから得た力を陽気と転じて周囲に舞わす姿は、朱の燐光を纏うが如し。
その煌きに引き寄せられるかの如く、鳴蛇が羽ばたき近寄ってくる]
……やれ、一掃してしまえればラクなのだがな。
[言いはすれども、実行する気はない。
ここで大掛かりな火術を放てば、場の火気が比和を生じて何を引き起こすかわからぬから。
故に、この場で取るべきは]
[横薙ぎの閃、初手の振り切りの手応えは浅い。
火気に寄せられた鳴蛇は一度距離を取るものの、すぐさま複数が牙を立てんと距離を詰める]
……對我們的在內部擺動的陽的燦爛,劍聚集。
[対する朱雀が紡ぎしは、剣に陽気を宿す言霊。
振るわれた返し刃の逆一閃は、陽射し思わす光の尾を引きつつ、寄って来た鳴蛇諸共大気を断つ。
鳴蛇が墜ちるのを追うように、光の粒子がふわりと舞い落ちた]
― 渇きの渓流・上空 ―
[複数の鳴蛇を落とした後、その場に止まり周囲を見回す]
……大分、数がいるな。
これは、頭目に当たるものがいても、不思議ない……か。
[そうであれば、小物を幾ら落としても切りがないやも知れぬ、と思いつつ。
改めて見やるのは、鳴蛇が飛び出して来た淵。
陰気の影響かやや澱んで見えるそこには、未だ、何者かの気配が感じられた]
……いるとすれば、そこ……か。
/*
……うむ。
対空戦闘は辛いかと思ったが、やはり皆大変そうだった。
[※空中戦が本領なので、基本困らないひとです]
しかし、次も対空戦で、しかも足場は今回よりも悪いのだよなぁ……。
一部は大丈夫だろうか。
朱雀神 ギィは、書の織り手 カサンドラ を投票先に選びました。
……做陽的燦爛,爆散!
(……陽の煌き、爆散せよ!)
[紡ぐ言霊と共に解き放つのは、剣に込めし陽気。
火気の使えぬ現状、一掃を仕掛けるならばこれが一番手っ取り早い、と。
破の力へと転じた陽気は周囲に集まっていた鳴蛇を焼き尽くし、そして。
危機感を煽られたか、弾けた陽気に反応したか──淵の水面が大きく揺らぎ、そこから飛び出して来たのは一際巨大な鳴蛇が一体]
……当たり、か。
[現れたそれを見やりつつ、小さく呟く]
この規模のもの、捨て置くはできぬな。
火気と、陰の気はこちらで抑える。
……その間に、大物を落とせ!
[過剰なる火気を再び己が身に引き寄せつつ、宣する声が渓谷に響いた。*]
― 渇きの渓流・上空 ―
[水気の主を基点に動き出してゆく様子に、僅か、口の端を上げる。
五行の連なりはそれぞれに力を与え、支える形を織りなして]
…………。
[その連なりの根底にあるもの、それぞれの『想い』。
それがこの場における均衡を正す様子は好ましいもので。
ここは任せられる、と。
ごく自然にそう、判じていた]
……それにしても、だ。
[蜃に鳴蛇と、立て続け、現れているのは蛇より転じた者やそれに属す者。
元より、妖はその特性を備えたものも多いのだが]
……先にいるのも、同じ類である可能性は高いな。
[見据える先、渓谷はまだ続く。
先に待つのは果たして何か、と。
奥地にて高まる陰気を睨むように目を細めつつ、朱雀は火気を取り込み、陽気を持って陰気を均し行く。**]
― 渇きの渓流・上空 ―
[己が干渉すれば、火気比和を引き起こす。
それと知るが故に、朱雀は動く事なく火と陽の二つの気を手繰り、均す事に意識を向けていた。
鳴蛇が木気を喰らい、自身の火気を高めるならば、それに比した火気を自らに引き寄せ、周囲との均を保ち比和を防ぐ。
同時、取り込んだ火気を自らの内で陽気へと転じ、それを散らす事で陰陽の均衡をも正し行く。
その均しが瘴気をも緩めしその刹那、水気が大きく動いた。>>148]
……中々に。
[小さな呟きは水の音に遮られ他までは届かぬ。
清らなる力宿せし浄化の水気。
その波動に眩し気に目を細めつつ、朱雀は己が内の陽気を再び剣へと宿した]
― 渇きの渓流 ―
[陰気均した後、ふ、と視線を遠くに転じる。
向いたのは、後にしてきた天上宮のある方角。
己がいとし子に持たせた自身の羽、それを介してあちらの様子もある程度は伝わってくるのだが。
生じた陰気が齎した均衡の乱れは、やはり、妖魔の動きを活発にしているらしい]
……偏りの影響、少なからぬ、か。
やはり、長い時は掛けられぬか……。
[小さく呟いた後、手にした剣を一度振り。
それが消え失せるのに合わせ、ふわり、と地へ降り立った]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新