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− 魔王城 / 大広間 −
[様々な姿をしたモノたちが集う大広間。
そこかしこに得体のしれない、だが美味しそうなご馳走も用意されている。
仮面に素顔を隠したもの、狩りの獲物に鎖をつけて連れ歩いているもの。
徴発と謀略と皮肉と睦言が幾重にも折り重なって、時折、あがる悲鳴さえも嗤いに呑み込まれる。
魔王はいまだ姿を見せていないようだが、典礼官がやってきてメッセージを読み上げた。]
「汝の欲する処を為せ。
存分に歌い、喰らい、交わるがよい。」
[享楽の歓声が弾け、随所で乾盃のグラスが掲げられた。]
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こんばんは、進行お疲れ様です。
毎日楽しく遊ばせて貰っていますが、
少々、お伺いしたいことがあって中の人より秘話を失礼します。
本日のイベントの仮装>>#0ですが、
此方が引いたものをペア相手に着用させると言うことは可能ですか?
(灰で振ったら、猫耳尻尾が出たのでつい…)
急ぐ質問では無いので、お手隙の折にお返事頂ければ嬉しいです。
折り返し地点ですが、村建て様も無理なさらずご自愛くださいませ。**
/*
>此方が引いたものをペア相手に着用させる
どうぞー
相手が着てくれるよう話術でアタックしてみてください。
労りのお言葉、かたじけないでござる♪
/*
早いレスポンスと回答ありがとうございます。
強運で引寄せ、言葉巧み(巧み?)に、頑張ります。**
― 魔王城・湯殿 ―
[狩りの後、魔王は汗を流すと言って湯殿へ向かう。
贅を尽くした調度類で飾られた、広々とした部屋と、
巨大な岩を刳り貫いて作られた湯船は、
魔王ただひとりの為にのみ用意された空間だった。
寛いで座る魔王の身体を、幾人もの召使いたちが洗う。
それを関心の外に置いて、魔王は浴槽を見ていた。
巨石の湯船に満たされているのは、今は湯ではない。
うねりのたくる粘性生物が浴槽のふちまで満ちていて、
獲物を呑みこみ、絡みつき、内側から溢れ出している。]
[望んだのは、黒髪の青年だった。
宴の会場設営を監督した後、戻ってきて言ったのだ。
触手スライムのプールに入ってみたいと。]
おまえは、あの程度では満足するまい。
[魔王の言葉により、用意されたのは強力な消化液を吐くスライムだった。
獲物を包み込んで動きを封じ、内部に擬足を伸ばして侵入し、
柔らかな場所から溶かして吸収する。
そんなスライムの浴槽に落とされ、包み込まれ、まさに溶かされようとしていながら、青年が浮かべるのは恍惚の表情だった。]
[青年が陶然としてのたうつさまを眺めていた魔王は、しばらくして立ち上がり湯船に踏み込んだ。
溢れ流れ出したスライムに不幸な召使いが絡め取られるが、誰も助けに入ろうとはしない。
一方で、スライムは魔王に触れることさえかなわず、毛に張り付いた先から蒸発していく。
全てを気にせず浴槽の中央まで進んだ魔王は、青年をスライムの中から引き揚げて、中のスライムも引きずり出す。
スライムと一緒に、赤黒い液体がぼとぼとと零れ落ちた。]
具合を見てみるとしよう。
[宣言して青年を前脚で押さえつけ、獅子の体を震わせる。
毛皮の内側より現れたのは、黒々とそそり立つペニスだった。
鋭い逆棘をびっしりと備えたそれを、青年の足の間に打ち付ける。
短く鋭い絶叫が響き、青年の口からも生ぬるい液体が零れた。]
[棘を備えた肉棒は容赦なく青年の内側をかき回す。
濡れた音がするのは、内側が既に溶けているからだろう。
ぐったりと力を失った青年に幾度も欲を叩きつけ、精を吐き出したのち、魔王は青年の身体を放す。
小刻みに痙攣する青年に掌を向ければ、見る間に傷が癒えていった。]
『ありがとうございます、魔王様。
私は幸せものです。』
[動かせるようになった身体を引きずって、青年は魔王の前脚に身を投げかける。
その頭を肉球で撫でてやったあと、腕に抱えて立ち上がった。]
おまえも宴に行く支度をせよ。
身を清めてまいれ。
[そう言いながら、別の浴室へと運んでやるのだった。]**
― 魔王城・大広間 ―
[華やかで退廃的な宴のただなかに、銅鑼の音が響いた。
ざわめきが途切れ、皆の目が奥の扉に集中する。
奥より現れたのは黒と金に装った半人半獅子の魔王。
傍らに、首輪のみを身に着けた青年を伴って、しつらえられた座に就く。]
皆のもの。
此度の宴は彼方よりの客人をもてなすためのもの。
皆、存分に飲み、喰らい、楽しめ。
[魔王の言葉に魔物たちが歓声を上げ、宴は再び賑わしく続いていく。]
― 魔王城・大広間 ―
[宴の賑わいが峠を超え、寝転がるものや暗がりへ消えるものが目立ち始める。
ゆるりと寛いでいた魔王は、頃合いとばかりに右手を上げた。]
異界より訪れしものよ。
[声は、ひとりひとりの意識へ、直接響きわたる。]
魔に引かれ引き込まれたもの。
連れ戻さんとこの地を踏んだもの。
そなたらの行動は、すべて余の知るところである。
その力、その精神を余は嘉し欲する。
余はそなたらを魔界に迎え入れよう。
[一方的な宣言の後、一拍間が空いた。]
だがそなたらがそれを望まぬのであれば、
余はひとつ、賭けをしたい。
そなたらの帰郷の意思が、
余の求め欲する念を打ち破るならば、
余はそれを認め、そなたらを手放すとしよう。
[声を聞くものたちの前に、巨大な扉が現れる。
両開きの扉の中央には閂が掛けられ、重厚な金属の錠前がつけられていた。]
その扉を通るよりほかに、魔界を抜けることはまかりならぬ。
魔界は今、余の意思によりすべて閉じている。
そなたらの意思と力のすべてをかけて、扉を開いてみよ。
相応の代償と引き換えならば、容易にもなろう。
自身をすべて捧げるならば、いまひとりは必ず帰れるであろう。
無論、余の元に留まるのであれば良し。
魔界はそなたらを迎え入れるであろう。
選び取るがいい。
そなたらの道を。
/*
良いような気がして悩みましたが、後で線引きが難しくなるので一律で5としてください。
『これまでの記憶』『相方に関する記憶』
等等ざっくりふたつに分けていただけたらいいかなと思います。
― 魔王城・大広間 ―
[眼前に、異界のものら二人が現れれば、王は鷹揚に直言を許した。
述べられる口上に頷いて、喉を鳴らすように唸る。]
良い。
魔界では強き者が理ゆえに。
[魔界のものを消滅せしめたことは取るに足らない問題だと告げ、試練に挑むという言葉に目を細めた。]
余は楽しみにしている。
そなたらの意思と、選択を。
[機嫌のいい唸り声は、ある種の猛獣のごとく。]
― 魔王城・大広間 ―
[前に立った今一方の人間へも、向ける視線は同じく機嫌のいいもの。]
生きる世界を選ぶのは、そなたらの特権である。
強き意思と力持つものよ。
勝ち得て見せよ。
[言葉を賜ったのち、片手をゆるく払って退出を促す。]
[扉は開かれた。
光の渦としか見えぬ先へ踏み出す時、脳裏に再び声が響く。]
そなたの力と意思、確かに伝わった。
そなたは魔界に繋ぎ止めえぬ魂。
断ちえぬ絆持つもの。
強き心に敬意をあらわし、
これより広がる未来を嘉して、
余より祝いの品を送る。
使うも使わぬも好きにするがいい。
[声が消え、扉からの光が一層力を増す。
ここをくぐれば、望む場所へと移動するだろう。]
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