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[紫の眸を受ける]
大変助かる。
これはこちらとしてもしっかり成果を出さないとな。
[そうして、魔法の銃弾の安全な解体の仕方から、石の取り出し方など、課外講義が始まった。
その中には、弾を見ただけで用途を当てる方法というのもあった。撃ち手から見た弾の選び方法である――]
[力の必要な作業に捗る分、順調に終わり――日が暮れる頃には、目的のモノは出来上がった。受信状態も調整し、沙が入れどもなかなか明確な音声が通るようになったが――
しかし――カサンドラが持ってきた最初の一つは、未だに入力は出来ても、受信の音声は上手く受け取れなかった*]
― 糖分補給中 ―
[傍に寄せる人のぬくもり。子供にするように、よしよしと癖のある髪の毛を撫でてさしあげる。
こうやって触れあえば孤独を溶かせることもあるというのに――]
・・
シロウ先生。
[ほっぺたをつねって差し上げる]
[目を覚ませ、とばかりににっこり笑い]
仕方がないので、司令官らが戻ってくるまで。
添い寝くらいは許してあげます。父上の代わりに、ね。
[わしゃわしゃー、とわんこのように頭を撫でて差し上げた]
『…………ノトカー?』
[潜む声。沙がかかっていた音にはかわりはないが]
『きこえた。
シチュー。シチュー。シチューシチュー』
『……ラムスドルフ少佐。
貴重な通信石を持たせてくれてありがとうございます。
私は無事です。
公国軍のトップ1とトップ3くらい? が幸いにも旧友で捕虜としてはまともな扱いを受けています』
『大変な失態を犯してしまいました。
誠に申し訳ございません。せっかく、貴方が助けに来てくださったのに』
[細い声は、枯れて震えて聞こえる]
『幸い、小官がいなくても時代の流れが止まらぬ程度に研究内容の書き置きは残しております。
帝国と貴重な兵の為、独りでも多く故郷に帰られる為の最善と信じる判断を。小官は、兵器を取り扱う仕事に就いてからずっと覚悟はできています
そう、准将にはお伝えください』
[ノトカー以外にも聞こえているとは知らず、そう述べ――また、沙が混じり、音は聞こえなくなった]
[だが、通信が切れる最後に聞こえた雑音は――
どう考えても空腹でお腹が鳴っている音だった]
― 会議が終わって ―
私は情報官などやってはいたが、実戦に関してはほぼ経験がない。
年長者だとか教官だったとかそういうのは置いといて、容赦なく扱いていただきたい。
やはり、捕虜っぽく見えるためには、食事制限は必要だろうか。
― 出撃前に ―
[徹夜が免除になった故、余裕ができた。
その為、夜の拠点を、魔力感知器を持ってうろつく]
ここの波長域を絞ってやると、やはり魔石の周波数にあうのだな。
[その魔力感知器には、>>480 先ほどの成果が組み込まれていた。
ただし、先ほどは帝国の通信を傍受する為の波長を探していたが、今度はそれ以外の波長を探している。
何のことはない――自分たちが帝国の通信を傍受しているのと同様、公国の通信が傍受されるかもしれない。
その為に先手を打って、通信にノイズを意図的に入れられないか、自然界にあるノイズの元を探しているのだが――]
むむ。……たしかに学生時代に数度あった欠席の理由は、おなかがすいて動けなかったという不名誉な事情もあったりしたが……
[極限まで食べるものをきりつめては、同級生や先輩におこぼれをいただいていました カサンドラ物乞い伝説]
そうか。そうだな……
子供もいいところのちいささ、だものな。
流石に怖いから影武者をお願いしようかと思ったが、私と同じ背格好のものが部隊にいたら国許に帰させる勢いだよな……。
そうだな、手錠だな。いかにも拘束されている感じがよいな。
銃も隠しておけるならそうしたいが――
私が持っていて万が一『奪還』された場合は大変なことになるな。
マムシとかは滋養強壮にはよい。実際うまい。だが、酒としては認めるがエキスは認めん。
[断固とした主張]
たしかに。身動きもできないところを攫われてきた経緯を考えると……な。
[だが動けても何とかなったとも思えない運動オンチの身であった]
手錠は鍵を外す手間があるが、縄だと刃物で切れるか。
なるほどなるほど。
勉強になる。
[この手のことは素人故、頷くことが多い]
― 高級士官用宿舎前 ―
[それこそ指揮官クラスの寝泊りしているところで、反応があって、首を傾げた。
あの部屋は確か――]
……どういうことだ?
[トールの部屋だったはずだ。首を傾げる。
その時、声をかけられた]
ああ、竜騎兵のそう、カシムだ。
それは憶えるさ。お客様は神様だ、というしな――ああ、忘れてくれ。
それほど深い意味があるわけではない。
見張りか? ――そうか、眠れない、か。
明日は頼むぞ。
[使っている道具を見れば信用してよい相手かどうかはある程度わかるようになった。
彼は――家宝ともいえるような一品を持ち出し従軍するほど、真っ直ぐに公国の未来を信じた少年だから。
なるべくなら生きてかえって欲しいと願った。
しかし神はその願いを――*]
なんの反論もない。
――軍人としての最低限のラインが遙か上であることを、留年2で退学処分となっていることが証明しているな……
おそらく、軍人というものが私に向いていないのがそのズレの根本だと思う。
何故私も軍人になろうと思ったのか時々わからなくなるな。制服がかっこよいから、くらいのどうでもいい理由だったが。
シロウ教官。
人間工学的に無理なことをいってはいけない。
第一手錠をされているときに手錠の鍵穴にねじこめる針金の確度がだな(略)
― 回想 ―
魔力というものはそもそもどこから来るものか、というのは諸説あるが今のところどれもはっきりとした証拠がない。
第一に、死した生き物の魂の化石である説
第二に、鉱石が結晶化し安定な構造をとるときに余剰に生まれたエネルギーの貯蓄
第三に、未だ我らが知覚し得ない次元より毀れ落ちてきたエネルギー
他にもいろいろあるが――
魔力の通りの悪くなったモノに物理的・そして気合を込めた刺激を込めたら直る、という経験則は一番目の仮説に当て嵌まるとは思わないか?
[>>*79 そう今の段階では理屈では説明できない現象に、そんなろくでもない真理の近似を語ったこともあった]
>>*81
目の付け所がよいな、ウェルシュ。
物理的刺激は魔力の流れがよくなる。
だが――尤も魔力の流れのよい状態、というのは石の中に在る状態ではない。
石から開放されてゆく状態、だな。
魔力の巡りをよりよくしようと思えば、それは破壊を伴う場合が多いのだ。
興味があるなら放課後私の部屋に来るといい。
魔石屑をハンマーで潰す実験をしよう。
[放課後破壊クラブの誘い。
魔石愛好家や売り物としてのそれらを扱っている人はどう思っただろうか――]
[今も昔も、カサンドラは変わらない。
求められた科学知識について、口を封じるということはたとえ相手が誰であってもしないという点については]
>>*83
副次効果の制御についての研究も進んでいてな。
これは魔法陣と同じ要領で、単一の効果を発揮することもぼちぼち可能になってきている。
もう光だけがやたらと派手だが威力のない魔法弾とは言わせない。
[そうして実際魔石屑を潰す時に、魔法陣を描いているものとそうでないものなどいろいろなバリエーションを試して実験を行った。
実際に魔法陣加工を行うのに、平坦ではない屑石で真円を描く様は職人のようで。だがやっていることは雷の火花を散らすマッドであった。
これが後の食生活に響くのはいうまでもない――
しかし本人は、食堂のお塩おいしいです状態になっても、悔やむことはなかったという…**]
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