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― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
いや、ぼんず、って……。
[現役の先達たちには、今でもそう呼ばれる事はあるけれど。
滅多にないから、呼び方につい突っ込みが先に出た]
っと、失礼しました。
いや、先ほどの烏賊討伐の手際の良さに、ちょっとお話伺いたいな、と。
……具体的には、どーやってあんな動きをやってのけたのか、とか。
[精霊術の併用、とは読んでいるものの。
飛行の術は制御が面倒、という相方の愚痴を聞いていたから、軽々空を飛んでいた様子にちょっとだけ原理が気になってしまうのだった。*]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
いやまあ、そーですけど。
[100超えてないなら坊主扱いってどんだけだ、と思いつつ。
西の方の長命種とも接する機会は少なからずある身、すぐにそういう種なんだなー、と思い至った。
斜め上へのかっ飛ばし>>133には突っ込み重ねたくなったけど、そこは耐えて]
[返された言葉>>135は、予想を裏付けるもの]
修練……地味な積み重ねと経験あるのみ、って事ですか。
一朝一夕でできる動きじゃないとは思いましたけど……。
[一体何年かかるんだ、とは思ったが。
快活に笑う様子に、何となく聞くのはやめておいた。*]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
[やり取りが一段落した辺りで漂う香り。
振り返ったら、焼き海老の乗った皿がそこにあった]
あー……とりあえず、食べて休憩、と。
了解、ありがたくいただく……っと、オルヒデーエ……。
[自分だけが食べるわけには行かないから、と相棒の方を見やれば、既に海老が丸ごと用意されていた。
食べていいか? と言わんばかりの視線に頷きを返せば、ぐぅぅる、という嬉し気な唸りの後に豪快な食事が始まる]
しかし、ある意味長閑だな……。
[焼き海老の皿と海老を使った汁物の椀を受け取りつつ、零れたのはこんな呟き。*]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
……ん。
霧、少し薄くなったか?
[思わぬ海老料理三昧が落ち着いたころ。
視界を遮っていた白が僅かに薄れたような気がして周囲を見回した。
まだまだ見通しは悪いものの、先ほどよりは見やすくなっている。
これなら偵察飛行も可能か、と思いつつ、まずは食器を片付ける。
なお、相棒の方は殻まで含めてお残しせずに綺麗に平らげました、というの余談]
しかし、本当にこの霧、なんなんだか……お?
[改めて周囲を見回して。
ふと、視界を何かが掠めた気がした。
数度瞬き、もう一度周囲を見回して、そうして目に入ったのは]
…………手?
[船縁近くでゆらゆらとする、手が一本。
それを認識した直後に、声が響いた]
[唸るような、呻くような声。
それにどう対すればいいのかは、蓬莱海を行き来する者であれば周知の事。
なのだが、中央出身妖知識ほぼなし、の状態では正しい対応などできるはずもなく]
……柄杓は知らんが手桶ならそこに。
[たまたま、近くに桶が転がっていたから、何気なくこう返し。
それが、引き金となった]
……は?
[船縁に見えていた手がにゅ、と伸びた。
伸びたそれは手桶をがしいっ!と引っ掴み。
掴んだそれを天へと掲げる。
……光なんて差し込んでないし、木製の手桶に光るような部品もないはずなのだが、それは一瞬、きらーん☆と輝いたように見えた]
一体、なんっ……はぁぁ!?
[一体何だというより先に、次の異変が起きる。
手桶を翳した手がずざざざざ、という音と共に数を増やし、それらはあっという間に各艦を取り囲み、そして。
ざっか、ざっか、と一糸乱れぬ動きで一斉に水を汲み、船へと流し込み始めた。*]
/*
はい。
今回一番やりたかったネタがこれであります!
pt加算のルール使えば遊べるわ、と気づいた瞬間いける、と思ったんだよねぇ、船幽霊。
てか、ふつーに水汲む以外の実害ないからな……いや、それだけで十分ヤバいんだが。
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
[色々予想外の展開に呆然としていた所にキアラの声>>167が響く。
他にもとにかく動け、と叱咤する声があり、どうにか我に返る事はできた]
ぁー……やっちまった以上は、やるしかないか!
[理屈はさっぱりわからないが、とにかく自分がやらかした、というのは察しが付く。
故に、謝罪よりも今は動け、と相棒に飛び乗った]
……オルヒデーエ!
[海から伸びる手――船幽霊というらしいそれの本体がどこにあるかは読めないが。
とりあえず、海面、そしてその奥へ向けて雷を叩き込んでみる事にした]
[撃ち込まれた紫雷は船幽霊に衝撃を与えたらしく、水を汲んでいた手が一部、しおしおと消えていく。
それでも数はまだまだ多い]
……直接切った方が早いか、これ……?
[船縁に沿って綺麗に整列されているから、それはそれで狙いにくい、という思考はちょっと、横に置いた。**]
― 『ヴィルベルヴィント』近辺 ―
まー、何はともあれ。
この状況じゃ、悩むよりまず動け、だなっ!
[余計な事を考えるとダメな方の流れに飲まれるな、と。
そう、思ったから思考を切り替えた。
騎竜師としての称号を得たばかりの頃は考えすぎた挙句ダメな方に吹っ切って、終わってから散々相方に突っ込まれた……というのは、今だから笑える話。
ちなみに、ダメな方に吹っ切った挙句、無茶特攻していた頃の事を相方がしみじみと思い出している……なんてのは、知る由もない事]
……ちっ!
[規則正しく並ぶ手に向けて放った横薙ぎの一閃は、タイミングよく引っ込んだ動きによって避けられた。
出てきたタイミングで追撃するか、とも思ったが、のんびりとした声>>194に一時上昇を選択する。
三連射と、それに続く一射が船幽霊を射抜く様子に、は、と小さく息を吐いた]
なんというか……底が知れんというか、掴みどころがないというか。
……間違いなく、親父殿と近いタイプだよなあ、あれ。
[先に言われた言葉>>196 >>191を思い返してふ、と息を吐く。
勉強になった、と言われた時>>193には、何も言えなかった。
余裕がなかったのもあるし、場を和ませられるような機微もない、という自覚もあったから]
まあ、ほんとに。
……味方でよかった、としか言えんなあ。
[ぽろりと落ちたぼやきに、雷竜がぐぅ、と同意の鳴き声を漏らす]
[距離を測って降下しつつ、繰り出したのは突き一閃。
が、そこで生じたのは予想外の出来事]
……って、それありかっ!?
[水を流し込んで戻ろうとしていた桶がくるりと返され、剣先を弾く]
んのっ……器用じゃねぇか、この!
[浮いた剣を強引に引き戻し、『やーいやーい』と言わんばかりにふるふるしている船幽霊へ向けて再度繰り出す。
こちらの立て直しの速度は読めていなかったのか、切っ先は今度は過たずに船幽霊を捉え、手はしおしおと消えていく]
そうそう何度も、遅れ取れるかっ……!
……オルヒデーエ!
[距離を開け、相棒の名を呼ぶ。
心得た、とばかりの咆哮の後に放たれるのは紫雷のブレス。
翔ける雷は船幽霊を捉え、複数の手が掻き消えていった。*]
/*
さて、どーすっか。
ダフィさんは殆ど来れない宣言してるんで、ここで〆るのもありではある。
なかのひとが把握できてるだけに、1時間で無理させたくねー、ってのもあるし。
自分的なあれそれもあるし、早回しさせてもらうかぁ。
― 『ヴィルベルヴィント』近辺 ―
[とりあえず、旗艦周りは落ち着いたと見えたので、少し高度を上げて周囲を見回し]
……ぉぃ。
[確か、両国共に五隻ずつで構成されていたはずなのだが。
明らかに、船影が少ない]
霧に巻かれた……?
海にもローレライっぽいものはいる、とは聞いてるがそれじゃなかろうな……。
[先ほどの霧は自然のものではなかったらしいから、そちらの作用ではありそうだが]
取りあえず、現状報告して……って。
[言いつつ、ぐるりと周囲を見回して。
波間でゆらゆらとしている影に気が付いた]
さっきは烏賊で、今度は何だよ!?
蛸でも出てくるんじゃなかろうな!
[揺らめきながら近づいて来る丸い影に、思わずそんな突っ込みが口をつく。
そんな場合か、と言わんばかりに雷竜がぐぁぅぅる、と鳴いた]
ああ、わかってるっての!
[これ以上失態は重ねられない、と翼を返し]
海上に、デカブツの影が見えた!
こっちに近づいて来てるぞ!
[二国の旗艦、その中間位置で声を張る。
叱咤激励のため大声を出す機会は多いから、声自体は両旗艦まで届くだろう。
そして声を張った直後、近づいて来た丸い影――海坊主が、ぬうん、という感じで海面に顔を出した。*]
― 洋上 ―
[警告を発した直後に浮かび上がってきた姿。
異様なそれに、雷竜が警戒の声を上げる]
ほんっとに、何が出てくるかわからんな!
[吐き捨てながら旋回し、『ヴィルベルヴィント』の側による。
直後、届いた要請>>274に、微か、口の端を上げた]
了解!
[短い応えを返した後、剣は鞍に戻して両手で手綱を取り]
い、く、ぜ、オルヒデーエ!
[妙に楽し気な声に、応、とばかりに雷竜が吼える。
羽ばたきの音が響いた直後、雷竜の姿は海坊主の目の前にあった]
いけっ!
[短い声に応じて放たれる雷。
直後の急上昇で上へと抜け、再び雷を落とす。
それから、再度、海坊主の目の前へ。
苛立ちを込めた唸りと共に振るわれた拳をぎりぎりまで引き付けてから、かわす。
そんな挑発的な動きを繰り返しつつ、『ヴィルベルヴィント』の方へと引き寄せて行く]
こちらからのご指名なんだよ、余所見しちゃ困るぜ!
[軽口めいた口調で言いつつ、直接腕へと斬りつけるダーフィトの斬撃に合わせるように紫雷を叩き込む。
怒りの声が海上に響き、その機を捉えたダーフィトが動いた。>>275]
[海坊主の口の中に何かが放り込まれる。
しばしの間を置いて、海坊主は海中へと没していった、が]
ってー、ダーフィト殿!?
[暴れる腕を受けて吹っ飛ぶダーフィトの様子>>276に思わず声を上げる。
身を起こす様子に大丈夫か、と思いつつ、念のため、海面近くへ降りて旋回して]
……影も形も気配もない、か。
とりあえずは、切り抜けられたようだ、が。
[落ち着いたら落ち着いたで、なんとも言い難い気持ちになるのは許されたい]
……シンシャの貴人に何事もなかった事を祈るか。
[そんな事を考えながら『ヴィルベルヴィント』の甲板へと戻り]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
いや……何というか。
面目ない。
[甲板に戻り、最初にやったのは。
状況確認に上がってきた司令や場にいた面々への謝罪]
迂闊な行動で、全体を危険に巻き込んでしまった。
本当に申し訳ない。
客分の身に甘える事無く、いかなる罰則も受け入れる。
[知らなかったとはいえ、それを免罪符にできるものではないから、と。
告げる言葉に合わせるように、雷竜もぐぅぅ、と鳴いて頭を下げた。*]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
[謝罪の言葉に返る反応>>299 >>312は様々。
大抵は仕方ないとか、無事だっかたからよし、という反応で。
それに対して司令官が場をまとめようとするより早く、その声>>#4は割り込んできた]
えーと。
その言い方だと、俺、いいように使われたって事ですか、船幽霊に?
[問いかける声が低くなったのは許されてほしい所。
もっとも、向こうはそんな事など気にしていないようだが]
『船幽霊に、というか……彼らを狂わせた『澱み』にですわね。
あの『澱み』の影響で、妙に知恵がついたり狂暴化したりしてる妖が増えておりますの。
ですので、妖への識が少ない貴方が狙われた、というわけですわ』
……『澱み』?
[出てきた単語には色々と覚えがあるから。
繰り返す口調は物凄く、渋かった。*]
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