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[振り下ろしの一閃は、突きではなく柄での殴りつけ。
一撃は狙った小鬼を捉えて見事な脳天直撃を決めるものの、横合いからの一撃は往なしきれない。
場にかけられた結界術のおかげで直撃は免れたものの、左の腕に薄らと紅い色が滲む]
こ、のっ……。
乙女の柔肌に何してくれるっ!
[どこか場違いな文句を言いつつ、振り下ろした槍を握りなおして。]
[薙ぎの一閃は掠めるに留まり、手ごたえらしきものは殆ど返らない。
追うか引くか、迷いは瞬時。
とはいうものの]
……リュウ!
[このまま留まり続ければ囲まれるのはわかっているから、舞い降りてきた相棒に再び飛び乗って]
[放たれた風は小鬼を捉えてすぱりと切り裂く。
それと確認すると、囲まれる前に一度上空へと抜けた]
…………。
[瞳は刹那、動くことない白の巨躯へと向いて、また、それた。**]
― 翡翠ヶ淵 ―
[妖白狼へ視線向けていたのは刹那。
は、と一つ息を吐いた後、意識が向くのは小鬼たち。
数体の小鬼が集まって何やらもそもそしている――と思った矢先]
……ふぇ!?
[小鬼の一体が、ぽーん、という擬音が付きそうな感じで飛んできた]
[繰り出した一閃はさすがに狙いが甘く、小鬼を掠めるにとどまる。
手傷を受けた小鬼はこちらに届く前に下へと落ちた]
……なん、だったの。
[上空にいるこちらへ攻撃するために、小鬼が仲間を放り投げてきた、とは。
さすがにというか予想の外だった。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[各自各様の手段で倒されていく小鬼たち。
妖白狼は動くことなくその様を見ていたが、やがて、ぶるる、と身を震わせて一声、吼えた。
それを合図とするかのように、小鬼たちがするりと溶けるように消えていく]
『……ぁー、もう。
仕方ないなぁ、これ』
[次いで漏れるのがぼやくような呟きなので、ある意味台無しなのだがそれはそれ]
『どうしても押し通りたいっていうのは、よーくわかった。
……でも、こっちとしてもはいわかりましたで通せないというか通し難い事情があるからねー』
だったら、どうするっていうの!
『……んー……この先に進みたかったら、俺を倒して行け?』
[こて、と首を傾いで告げられた言葉。
口調は軽いが、真白の背後に揺らめく焔思わせる気は、妖白狼の本気を示しているようだった]
……白兄、やる気、か。
[物言いはアレだが、本気なのは見て取れる。
恐らくは全力を示さねば、納得しないんだろうな、と。
過ったのはそんな予感。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[こうなったら直接ぶん殴るしかないか、とそんな決意を固めていた所にかかる、声。>>275]
え……でも、
[先陣を請われ、言いかけた言葉は笑みと共に告げられた言葉に途切れる]
……そう、だね。
白兄の物言いからすると、ボクが殴るよりは『外』から来たひとが力を示した方がいいのかも知れない。
[妖白狼は先に『歪みを増やす要素』と口にした。
それが示すものには恐らく他所から訪れた人々も含まれている。
それまでなかったものが加わる事で生ずる歪みを厭っているならば、彼らがそうでない事を身を持って知ってもらうのは悪い事じゃないはずで]
うん、じゃあ、ここは任せた!
[そう思ったから、笑顔でこう言い切った。
預けられた弱気とも取れる言葉への返答を口にする前に、カレルは前へと飛翔する]
……白兄がそこまでするって、よっぽどだと思うんだけど、なぁ。
[とはいえ、この状況では保証の限りじゃないから。
神獣角を握る手は緩めず、対峙する者たちを見守った。**]
― 翡翠ヶ淵 ―
う、わぁ……。
[先陣は任せ、見守る態ではいたものの。
火焔と疾風の派手なぶつかり合いに、思わず声が出た]
あんなやり方もあるんだねぇ、リュウ。
[ぽつり、零れたのはこんな呟き。。
誰にでもできるものではない……とは思うが、やはり、それまで思いも寄らなかった動きへの興味は動く]
……む。
わかってるよ、真似とかしーなーい。
[思わず落ちた呟きに諫めるようにるるぅ、と鳴く白銀に、ついつい不満げな声をあげたりしつつも視線は対峙を追い続ける。
真っ向勝負の動きと宣>>284、それに対する妖白狼はどこか楽しげにも見えて]
……白兄、楽しんでるな、あれ。
[そんな呟きも、ぽろりと落ちた]
[稲妻と爪が交差し、一方は空へと跳ねる。
もう一方は地へと跳ね、地響きを上げて下へと落ちた]
『ぅぁー、きつ……ていうか、しびしびするー……』
[一拍間をおいて、響いたのは緊張感のない声]
……白兄。
[何でここで決め切らないかなあ、とちょっと思いつつ、ふわり、その近くへ舞い降りて]
……それで?
『それで、ってー?』
気は、済んだ訳?
『あー……』
[問いかけに妖白狼はぶるるる、と身を震わせた後、伏していた身を起こし]
『……まあ、ちょっと気になる所がなくもないけど、どうやら、歪みの源にはなりそうにないし。
これなら、奥のあれこれも鎮められるかなぁ』
奥の……鎮める?
『うん。
実は、天輪湖とは別に暴れてるのがいてねぇ。
天龍滝のとこにいるから、どーあっても出くわすからさぁ』
[だから通したくなかったんだ、と。
あっけらかんとした口調で告げた後、妖白狼は状況を話し始める。
半年前から、天輪湖で異常発生している精霊力は、おかしな『澱み』を抱えている事。
そしてその『澱み』が、風龍峡のもうひとりの守り人である自身の相棒を侵食し、暴走している事。
あれを鎮められるだけのものがないと先に進むどころじゃないから、道を閉ざしていた、と軽い口調のままで語り]
『まあ、この調子なら多分、あっちも鎮められるだろうから。
ここは、お姫たちに任すよー』
任せてくれるのはいいんだけど、白兄は?
『俺は、ここにいて、『澱み』の流出抑えないと。
……あと、今の地味にけっこーいたかった』
…………それは自業自得でしょっていうか、最初から説明してくれればいいのに!
『だって、それじゃお姫本気にならないでしょー?』
[さらり、と言われた言葉は否定すべくもなく。
むう、とむくれて睨み上げるが、妖白狼はどこ吹く風と尻尾を振るのみで。
これ以上は言っても無駄かと思ったから、調査隊の面々へと向き直り]
取りあえず、この先もまだまだ大変そうみたいだから。
十分に休んでから、進もっか。
[先に進むにつれて厄介さが上がってないかこれ、と。
思ったことはしまっておく。
いや、言うまでもなくそこらは全員共通な気もしているけれど。**]
― 翡翠ヶ淵 ―
[近づいて来たウェルシュの問いかけ>>301に、妖白狼はこてり、と首を傾いだ]
『あれー、蜘蛛兄さんお久しぶりー?
んー……足りるとは言い難いけど、先々の方が多分、大変だからこっちはへーきー』
[思案の後、尻尾をわさわさしながらこう返し]
『……あの『澱み』、けっこーヤバいっぽいからさー。
そっち、万全にしといてほしいかなー』
[ぽそ、と付け加えた声はちょっとだけ真面目なものだった。]
[そんな、妖同士のやり取りを横目に、姫はぐるりと周囲を見回して。
応急手当をする姿>>304に視線を止めて、そちらへ向かい]
えっとー……甘いの、食べる?
[どう声をかけようか、ちょっとだけ悩んだ後。
取り出したのは、金平糖の詰まった袋。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[周囲を嬉し気に跳ね回るフレアの様子は特に気にした様子もなく。
謝罪の言葉>>307にも、いーよー、と軽いお返事をしたりしつつ]
『うん、アレかなりヤバい。
……王の神気が、ひりひりぴりぴりするくらいだから、神代級かもねー』
[恐らくはさらっと言っちゃいけない事をさらりと言って。
頭の上へと伸びる蜘蛛糸>>308をちら、とみる]
『…………てか、何してんの』
[疑問の声は、ちょっと不審げ]
[声を掛けたら固まられた。>>309
うわん、と思ったのは内心に落とし込んで]
龍峡の村で売ってる金平糖なんだけど、すごくおいしいんだ、これ。
[差し出された手に、とりどりの星を落としてから、自分も一つ、口に入れて]
あー……あのね。
そんなに、固くなんなくてもいいよ。
さすがに王宮じゃあれだけど、こうやって外に出てる時のボクは、国の護り手の一人である『煌天の騎竜師』だから。
今は、同じ想いで先に進む仲間として接してもらえると嬉しいかなー……って思うんだけど。
[ダメかなあ? とこてり、首を傾いで問う姿はやや幼いもの。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
『そう言われても、そうとしか思えないんだから仕方ないじゃないかー』
[俺のせいじゃないもん、と。
漏れた本音>>312も気にした風もなく、さらりと言う。
疑問への答え>>313には、ぷるぷると身を震わせて]
『えー、やーだー。
それ痛いし禿げるじゃないかー』
[いやだいいやだい、と言わんばかりに首をふるふる。
動いたせいで何本かぶちっといったりするのは、まあ、予定調和というべきか。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[金平糖は気を解す効果があったか、顔が綻ぶ様子>>315に笑みが浮かぶ。
向けた願いに対し、しどろもどろに語られる言葉>>316 >>317は口を挟まず黙って聞いた]
あー……そっか。
そこはなんていうか、ボクがごめん、だな。
ボクは昔から城下にも普通に出てて、騎竜師の修行のために風龍峡に来てからは龍峡の村も歩き回って。
『姫』じゃなくて『アイリ』に接してもらうのに慣れちゃってたから……そんな風に思われるって、考えた事、なかったんだ。
うん、そこはごめんなさい。
[どうすればいいのかわからない、との告白には素直な謝罪を紡いで]
ん……その辺りは、やっぱり感性とか感覚の違いとか、あるとは思うんだ。
でも、ボクらはずっと、妖とも一緒に生きてきたし、これからもそうしたいって思ってる。
ボクにとっては、妖は身近な存在で、線引きする必要って、感じてないんだよ。
[あっちのふたりみたいに、と視線向ければ、妖白狼と蜘蛛は何やら楽し気に取り込み中で。
なにやってんだろ、と思いつつも視線を戻し]
だから、きみが一緒に来てくれるのは凄く嬉しいし、頼もしいって思ってるんだ。
一緒に、この地を守ってる、って、実感できるからね。
だから……うん。
こちらこそ、よろしくなんだよ。
一緒に頑張って、大事なもの、守ろうね。
[頭を下げながらの言葉>>318に、笑顔でこう返し。
続けられた言葉にひとつ瞬いた]
あは、お返しとかいいのに。
美味しいものは、みんなで分け合って食べるもの、これ、我が家の家訓だから!
[王家の家訓がそれってどうなんですか、という突っ込みは仮にあっても気にしない。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
『いーたーいー』
[ふるふるした結果>>319に情けない声をあげるものの、まあ概ね自業自得]
『……ぅー……まあ、一応、王の神気もちょっとは宿ってるし。
相手が神代級ならちょっとは役に立つんじゃないかなー……』
[へしょりとしながら、問い>>320にはちゃんと返す]
『……騒動に事欠かないのは、多分、四玉の特性じゃないかなあー。
ちょっと前にはテンガやらギンセイでもいろいろあったみたいだしー』
[ぽそ、と呟いた後。
何やら物騒な物言い>>321が耳に届けばそちらを見やり]
『…………なんか、さぁ。似てきた?』
[なんて呟きをひとつ、ぽそ、と落とした。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[自業自得発言>>326にはうー、と唸るのみ。
毟られた毛が加工されていく様子は何も言わずに見守って]
『……多分ねー。
神代の封が綻んだり揺らいだり、そんな時期なんだと思う』
[周期の話>>327には同意をして。
コンラートに関する評価>>329には、ぱたり、と尻尾を振った。
なお、仕種の言わんとするところは全面同意、である。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[謝罪に返るのは首を横に振る仕種。>>328
偽りなく紡いだ想いが、対する彼の内側にどう響いたかはわからない、けれど。
少なくとも、思いは伝わったと、そんな風には感じていた]
うん、ずっと前の……伝説の翠龍王様の頃からの、らしいよ?
甘いものは幸せだから、みんなでそれを分け合うんだって。
[家訓についてはそんな補足をしておいて]
うん、じゃあその時を楽しみにしてる。
とりあえず、今はその時のためにも。
ちゃんと休んで、ここを突破しないと、だね。
[いつか必ず、という言葉>>330を素直に受け取った後。
休息のために、自身はとぐろを巻いて身を休めている白銀の方へ。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
『うん、まあ、ほら、アレ。
……変化が色々揺らすのは仕方ないし。
永遠は廻るものでもあるからねぇ』
[落ちたため息>>341に珍しいなー、と思いつつ、ぱたりと尾を振り。
もふもふされる感触にわずかに目を細め]
『……うん、そっち任せたー。
あいつのこと、頼むね』
[離れるウェルシュ>>342に向けて、ぽつ、と小さく呟いた。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[ロヴィンの漏らした呟き>>343は知る由なく。
まあ、その方が平和というのは置いといて。
白銀の傍らに戻り、先に小鬼に受けた傷を確かめて応急処置を施しておく。
治癒術>>338も飛んでいるから、動くに支障はなさそうかな、と思いながら一息ついた所に声をかけられた。>>350]
白兄から?
そっか、そんなのがいるんだ……。
[神代級の何か、がいるという話。
なんで、とは思うが、そこは考えても仕方ない、と割り切って]
でも、引き返すわけには行かないからね。
ありがと、しゅー兄。
[ぶんどってきた、という部分に突っ込みが飛ばなかったのは、まあ、色々怒ってる部分もあるから、というのはすぐに覚れること。*]
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