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……って!
[ふよふよと自由落下してくるそれ。
とっさに籠を持つのとは反対側の手を伸ばす。
包みはふわりと避けようとするが、ぎりぎりのところで端っこを捕まえて]
…………小月餅?
東方のお菓子まであるんですか?
[捕まえたそれは、この辺りではあまり見られないもの。
こんなものまであるのか、と思いつつ、光の籠の一部を変形させてそこに括りつけ]
とりあえず、持ったままだと動き難いし。
本部に預けて、結界展開を急ぎますか。
[やれやれ、と思いつつ、足を向けるのは中庭の一画にある学園祭本部の方。*]
/*
……ところで、なんでactのターゲットに語り手さんが入ってるんでしょか。
[※当たり前だけど入れた覚えはない]
[※なんか、ミニゲーム村だと必ず一回はやってるよね、これ……!]
― 中庭 ―
[本部に向かう途中、響き渡る伝達。>>76 >>77]
……さすがだなぁ。
[余興の一環扱いに、とは言ったが、そこから一歩進んでイベント扱いにする、という発想はなかった。
この辺りも経験の差か、なんて思いつつ本部へ向かい]
お疲れ様です。
ええと、詳細はアヴァンサル教官から聞いておられると思いますので、割愛しますが。
これが件のお菓子と、魔法生物です……見た通りの大人しい子なので、手荒に扱わなければ害はないと思いますが……。
[念のため小さな結界で隔離してほしい旨を伝えて光の籠を手渡してから、幾つかの確認を取り。
最後に向けられた、ローランドのあれはいいのか、という問いに]
ええ、現場対応第一、とはノトカー……ラヴェンデル教官も仰ってましたので。
[問題ありませんよ、と笑って告げてから本部を離れた]
さて、と。
モーント、頼むよ。
[中庭の一画、人の少ない場所まで行って。
呼びかけるのは鏡の精霊。
次いで、手に取るのは表紙に光の精霊石をラインストーンの如く並べた装飾の施された一冊の本。
大規模な精霊術を展開する際に用いる媒介だ]
自由なる光。集いて後、広がりこの地を覆え。
内なる虹を映して捉える鏡となりて。
奔放なる虹の光をこの地に止めよ。
[歌うような詠唱に応じて散るのは虹の煌き帯びた光。
光は一度集った後、空へと上がってふわりと広がる。
それは薄い膜のように養成学校の敷地をすっぽりと包むドーム状の結界へと変じた後、ふ、と消え失せた。
それでも、上空に上がったり校門に近づけば、外部と隔てる壁のようなものに気づく事はできるだろうが]
さて、と。
それじゃあ、シエルを探しに行こうか。
[お菓子や魔法生物も捕まえなければならないが、大本の仔竜を見つけなければ話にならない。
そんな事を思いつつ、歩き出す。
……なお、当の仔竜は運動場の隅っこで魔法生物を引き連れでぴぃぴぃしていたりするのは知る由なし。*]
― 中庭 ―
[改めて見回した中庭は、意識を失った者への対応も始まっており、だいぶ落ち着きと統制を取り戻しているように見えた]
……こういう所は、さすがというかなんというか。
[騎竜師と言うのは土地の護り手として、有事に冷静な対応を求められる事が多い。
状況を把握して、なすべき事を選び取っている生徒たちの様子に、そのための基礎は身についてるなあ、と思いつつ]
ん、ちょっといいかな。
[運ばれるのを待っている生徒の傍らに膝を突き、そ、と手を触れる。
感じ取れるのは、馴染みのある波動をおびた精霊力。
ならば、とそこに意識を集中して、それを引き寄せる]
……うん、これはきつい。
[引き寄せ、取り込んだ精霊力は予想通りかなり『濃い』。
自分的には慣れている感触だから耐えられるが、そうでなければ一発酩酊待ったなしだ]
これだけ濃いと、ぼくだけで抜いて歩くのは無理ですか……やっぱり、シエルを探さないと。
[は、とため息をついた後。
倒れた生徒に付き添っていた別の生徒に向き直り]
本部の医療班に、伝言頼めますか?
お菓子を食べた人に宿った精霊力、一度に散らすのは難しいから、現状はゆっくり散らす方向で当たってみてください、って。
[状態的には酩酊だが、酒精と違って時間で抜けるものでもないだろうから。
根本的な解決に動かないとあ、なんて思いつつ立ち上がる]
問題は、どこにいるか……ですか。
[小さく呟きつつ。
しばらくは中庭で、状況の説明を求められれば答えながら虹色を探す心算。**]
― 中庭 ―
[中庭を歩き、酩酊度合いの酷そうな所には応急処置を施したりしつつ、仔竜の姿を見なかったか問うものの、返答は芳しくなかった]
……校内にいるのは、確かなんですけどねぇ。
[気配は感じている。ただ、上手く居場所が特定できない。
どうしたものかと歩いていけば、目の前にふわりと落ちる虹色の包み]
っと……ダメか。
[舞い降りた金平糖は、絶妙のタイミングでころん、と避けた。
そのまま、ふわふわと風に乗って流れて行く]
…………召喚元そっくりというかなんというか…………。
[思わず、愚痴が口を突いたのは許されてほしい所。*]
― 中庭・屋台近辺 ―
おっと。
[さて、どうしようか、と見回せば、目に入るのは見事な連携により魔法生物を捉える姿。>>190 >>194]
やあ、お疲れ様ですよ。
息、あってますねぇ……。
[嬉し気な響きの鳴き声に目を細めながら声をかけた。*]
― 中庭・屋台近辺 ―
[彼らの経緯>>214は、知る由ないけれど。
褒められて嬉しそうな竜の様子に、ふと、仔竜の事を思い出す。
最近は仕事が忙しくて、まともに相手ができていなかったけれど。
擦り寄って来た時に撫でてあげただけで本当に嬉しそうだったなぁ、なんて横道にそれた思考を目の前に戻して]
……うん。
校内にいるのは間違いないんですけれど。
……もうちょっと早く見つけられてれば、こんな騒ぎにはならなかったんですけどね……。
そう思うと、申し訳ないというかなんというか、なんですが。
[仔竜の話>>217に、こちらもへにゃりと眉が下がる。
当の仔竜は魔法生物とのんきに遊んでいたりするが、それはそれ。*]
― 運動場の仔竜 ―
『ぴぃ?』
[呼びかける声>>228に、仔竜はくるりとそちらを振り返る。
大きな瞳がじい、とローランドを見つめた後、仔竜はこくりと頷いてまた、ぴぃぃ、と鳴いた。
『みんなであそぶのー』
『あそんで、おかし、いっぱいにするのー』
と、主張しているのは、同じ竜であれば感知できる所。*]
― 中庭・屋台近辺 ―
[思わず漏らした部分への反応>>230に、あ、と思ったのは一瞬の事。
とはいえ、隠していても仕方ない事だから、と誤魔化す事はなく]
……ええ。
ここまでの事になるとは、思ってなかった、とは思うんですが。
あのお菓子もその魔法生物も、シエルが異界から呼び込んだものです。
[なんでそんな事ができたんだ、というのはちょっと置いておく。
そこの解析は、この騒動が終わらないと無理だから。*]
― 運動場の仔竜 ―
[風竜の声に、仔竜はぴぃぃぃゃぁ、と鳴く。
不満げな響きの言わんとする所は、
『えたいしれなくないもん!』
という主張。
それから、仔竜は更に問いを向けてきたローランド>>244に向き直り、こてり、と首を傾いだ。
虹色の光がふわふわと散る仕種は、どうしてそんな事きくの? と言わんばかりのもの]
『ぴぃぃぃぃ』
[それでも、仔竜はちゃんと答える。
響く鳴き声が結ぶのは、
『みんなー』
『でも、いちばんは、あるー』
という言葉。
それに合わせるように、周囲の魔法生物がぴやぴや、きゅぃきゅぃ、と鳴き声を上げた。*]
― 中庭・屋台近辺 ―
ええ……正直、なんでそんなことまでできるんだ、というのもありますが。
異界接触も召喚も、精霊術として見た場合かなり高位のものですし……。
[だからこそ、仔竜が引き起こしたとは早々思い至らないのだろうが]
悪意がないから厄介……とも、言いますけれどね。
[邪気の欠片もない思考からのものなのは予想出来ているから、は、と一つ息を吐いて]
いえ、きみは騒動が始まる前からシエルを気にかけてくれてましたし。
完全に伏せたままというのは、やっぱり、不安を煽る部分もあるでしょうから。
[だから、他者に伝えるならばそれでもいい、と。
思っていた所に返された言葉>>247は予想外のもので]
……ありがとうございます……色々と、気を使ってくれて。
[菓子と魔法生物の対処だけでも大変だろうから、仔竜は自力で見つけなくては、と思っていたけれど。
協力を申し出てくれる気持ちを無碍にはできないから、短い言葉と礼を返した]
でも、無理はしないでくださいね。
アヴァンサル教官考案のイベント自体は、楽しめる範囲で楽しんでほしい所ですし。
[祭りに水を差してしまった状況、少しでも楽しめる要素は逃さないでほしいから。
笑いながら告げた言葉は本音だった]
― 運動場の仔竜 ―
『ぴぃ!』
[何なんだよ、という風竜の疑問>>253に対するのは『ともだち!』という即答。
自身の特異性に自覚がない仔竜にとっては、謎に思われているというのが謎だった]
『ぴぅ……』
[問いへの答えに零れた笑み。>>254
それは、仔竜にとっては嫌なものではなかったけれど。
手を差し伸べられ、向けられた言葉に上がったのは、ちょっと困った、という響きの鳴き声。
それから、仔竜はふるる、と首を横に振ってふわりと舞い上がる]
『ぴぃぃぁ、ぴぃ』
[『まだたりないから、だめ』。
そんな言葉を残して、仔竜はぱたぱた、飛んで行く。
魔法生物が数体、その後を追って飛んでいく。
何体かはその場に残り、一斉に四方に散ろうと動き出していた。**]
― 中庭・屋台近辺 ―
ここではないどこかへ向けて交信らしきものをしていたのは、知っていましたけれど。
まさか、ここまでの事ができるとは思いませんでした。
シエルは、他の仔たちと比べると、過剰なほどの精霊力の中で育ちましたからね……術的な能力が高く備わっていても不思議はないんですが。
[さすがにここまでとは思わなかった、と苦く笑う。
首肯と共に返された言葉>>272には、そうなんですよね、と息を吐き]
[嬉しかった、という言葉>>273に過るのは安堵。
告げた感謝に対して返された言葉には、少し思案を置いて]
……そう、ですね。
ノトカーだったら、『甘い』の一言でばっさりいきそうですが。
でも、ぼくはそうは思いません。
それに、自分が助けられているから、というのもありますけれど……それを引いても。
きみのその、他者への心配りや優しさは尊いものだと思います。
[この状況で、その元凶とも言えるものにも労りを向けられるというのは、そうそうできるものでもないだろう。
勿論、それが命取りとなる場面もこの先あり得るだろうけれど。
今、この場においてはその優しさは救いだった]
[微かな笑みと共に返される頷き。>>274
それに、はい、とこちらも頷いて]
ええ、では、ぼくもシエルを探しに行きますね。
[お気をつけて、という言葉にありがとう、と言葉を重ねた後、屋台の傍を離れて歩き出した。*]
― 運動場の仔竜 ―
[風竜の呆気にとられた反応>>266に、仔竜はそうだよ! といわんばかりにぴぃ、と鳴いた。
飛び立つ間際に聞こえた声>>267には何も返す事はなかったけれど、ゆら、と揺れた尻尾はほんの少し不安そうな動きだったのは、多分、見て取れるもの]
― 上空 ―
[そうして現在。
仔竜は魔法生物たちと共に、校舎の上空でふよふよしていた。
先に張られた光の結界に引っかかっているのだが、ぽよん、ぺよん、という感じで無空間に跳ね返されるのが面白いらしく、ぴぃぴぃ、きゅーきゅー、と賑やかにしつつ空間を跳ねまわっていたりする。*]
『……あそこまで話しちゃってよかったのー?』
隠しててもいい事ないでしょ。
『いや、そうだけどさー。
アルもヒッツェシュライアー家の次代なんだから、もうちょっと腹芸と言うのをだね』
はいはい、そういうのは今はいいから。
大体……。
― 中庭 ―
……今はそれよりも、やらなきゃならない事があるでしょー。
[唐突に零れたのは完全素の口調の言葉。
盟約精霊への突っ込みがついつい表に出た、というのは、付き合いの長い相棒でもなければ気づけぬところ……というのはさておき]
光集え、跳ねて、踊れ。
[小さな詠唱に応じて生じるのは二つの光の球。
それは、前方でぴょいぴょい跳ねるお菓子と、ミニサイズの天馬に向けてふわり、と跳ぶ]
[それぞれに上下から近づいた光球は、ぽふん、と広がり対象を包み込もうとする。
天馬はとっさに飛び上がる事で光球から逃れたものの、お菓子の方はそのままぽふりと包み込まれた]
…………。
[包み込まれたお菓子は白い胡麻団子。
それと気づくと、なんとも複雑な笑みが浮かんだ]
[捕まえたお菓子にちょっとだけ複雑なものを覚えつつ。
このまま持ち歩くのも、と一度本部の方へと足を向ける]
……どのくらい、集まってるんですかねぇ……。
というか、これ、どうしたものやら。
[仔竜を見つけてこもった精霊力を緩和できれば普通に食べられるとは思うのだが]
跳ねて飛んで逃げ回ったお菓子を食べたいと思う人がいるかどうかが、問題ですね。
[最悪全部自己消費かな、なんて。
思いながら本部へ向けて歩き出す。*]
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