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[遥か天の高みに、それは存在していた。
城──というよりは、神殿めいた造りの建造物。
それは神々しさと共に、どこか無機的な冷たさを感じさせるもの。
最上階と思しき場所には黄金の槍と同じいろの光が漂っていたが、そこに直接向かう事はできず。
来訪者たちが降りる事が叶ったのは、色とりどりの光球が舞う、前庭と思しき緑の空間だった]
「……来たか、愚かなるものども」
[降り立った者たちに向け、冷たい声が発せられる。
先に響いた声ではない。
響く声、それ自体は女性的な柔らかさを帯びていたが。
そこに宿るのは、明らかな敵意]
「争いと諍いを望み、『混沌』を加速させる者ども。
……貴様らの如きものがある限り、御主の憂いは晴れぬ……故に!」
[一際鋭い声と共に、光が弾ける。
弾けた光は庭の奥、扉の前で集約し──六翼の、天使を思わせる形を創り出した]
「……この我、光の魔神ソルが貴様らを取り除いてくれようぞ……!」
[宣言と同時に、前庭に舞う光が形を変え──天使を思わせる、けれど明らかに天使とは違うものたちが浮かび上がった]
― 一方その頃とある何処か ―
「あー、あー、あー……やっちゃいましたかぁ」
[黄金の槍が各地に放たれたのと同じころ。
どことも知れぬ場所にある、甘い花の香りの漂う庭園で、ため息をつく誰かがいた]
「……いやはや、なぁんで、ズレちゃうんでしょうねぇ、タイミング。
あの辺り通りすがるのって、相当先の周期じゃなかったんですかぁ?
もー、あっちの御仁が遊びすぎるからー」
[はあ、と。
大げさな仕種でため息が落ちる]
「……ボクには、見守るしかないですけどねぇ。
しかし、最近は特に揺らしてもいないのに、あっちもこっちも、何を楽し気に突っ込んでおられるのか……。
いや、あっちの御仁は、ソレが存在意義ですけど」
[あっちはそうじゃないんじゃないの? なんて愚痴は。
他の誰の耳にも届かない。**]
「…………」
[次々と撃ち落とされて行く、天使の姿の妖魔たち。
最奥に控える魔神は無言でその様子を眺めていた、が]
「……よい、引け。
お前たちの手に負える相手ではない」
[静かに告げる魔神の視線は、集う者たちをぐるりと巡る]
「お前たちの危うさは理解した。
なればこそ、その危うさを消し去らねばならぬ」
[静かな宣は歌うが如き響きを帯びる]
「……全ては、全き『均衡』のために。
……貴様らを、この場にて撃ち滅ぼさん!」
[宣言と共に、魔神の周囲を巡る光球が輝きを増し。
場にいるものへ向けて、虹色に煌めく光が放たれた。*]
/*
基本的な構造が違うこの陣営に言葉を向けてくれる皆様が優しい(違
てか、こーして改めて動かしてみると、労働する秩序めんどいな!?
労働する混沌は何か言うより動くから、いっそ潔いんだな、コレ。
Cross×Worldんときは、二局面同時だったから、手ぇ抜いた説もあるけど(ぉぃ
秩序はどーしても、理論が先に立つからなぁ……。
[抗う者たちの言葉は、魔神には届かない。
排する定めたものと語らうは無為、と思うが故に。
どこまでも突き抜け切った存在──純粋な『光』は、恵みをもたらす事も温かさを与える事もない。
あるのは、ただ、『光』としての役割のみ。
それは生命体は元より、神や魔、精霊と言った存在とも一線画する在り方で。
それが、この世界に『生きる』ものたちとの徹底的な差異であり、違和を生み出す元となっている──というのは。
そう容易く気付けるものではない──かもしれないがそれはそれ]
[抗う光と闇。
闇は本質を違えるが故に、その高まりは魔神に不快さを与え、存在を揺るがせる。
何より、彼らの存在、その内にあるものが、魔神の核を揺らがせ、排さねば、という意識を高めるものの]
「……おの、れ……」
[抗う者たちの力は絶妙に絡み合い、光を宿した剣が迫る。
そしてその剣は、あり得ないはずの隙を捕らえ、光の魔神へと振り下ろされ]
[光の魔神の背後にあった扉。
不意にその表面を闇思わせる煌めきが舞い散り、重々しい音を立ててその口が開いた。
扉が開いた先に立ち込めるのは──濃い、闇の気配]
[進んだ先は、薄暗闇に包まれたエントランスホール。
吹き抜けになった空間の最奥には階段があり、それを登り切った先に、黒い影が見えた]
「……来たか」
[来訪者たちに気づいた影が進み出る。
がしゃり、と冷たい金属音が響いた]
「ようこそ、招かれざる客人。
……貴様らをこの先に進ませる事はできぬ。
……光のの如き小物を排した程度で、先へ行けるなどと思ってもらっては困るのでな」
[進み出たのは、漆黒の鎧をまとった騎士さながらの姿。
背に開く四枚の翼からは、強い闇の力が漂っていた]
「……我は闇。
闇の魔神ダーク。
……招かれざる客人よ、我らが帰還は世界の呼び声による。
無為に抗わず、回帰の定めを受け入れよ。
それを為せぬ、と言うならば……」
[淡々とした語りに応じ、周囲でがしゃ、がしゃり、という金属音が鳴り響く。
その音の源は、魔神と同じく漆黒の鎧をまとった騎士の如き者たち]
「……我は、我の全力を持って。
……貴様らを排除する」
[宣と共に突きつけられるのは、漆黒の大剣の切っ先。
呼応するように漆黒の騎士たちが一斉に、手にした武器を構えた。*]
/*
最初のふたりは脳筋担当だからね、大雑把でごめんね……!
つ、つぎのはちょっとまともに会話するから……!
平日でちょっと大変だけど!
あいつしか解説してくれんから!
/*
ちな、光と闇は現象で間違ってないんだよねぇ。
影は、ある意味本尊の影そのものだから、思考能力とか色々あるんで、ちょっと異質だという。
[倒されて行く黒の騎士たちの様子を、闇の魔神は静かに眺めていた]
「……ほう。
口だけではない、という事か」
[低く呟いた後、闇の魔神は大きく四翼を大きく羽ばたかせる。
大気打つ音が響き渡り、それを合図とするように、騎士たちの動きが止まった]
「……なれば、我が手によって薙ぎ払うのみ。
御主が御業を正しく行うために。
……貴様らを、排する」
[宣言の後、闇の魔神はゆっくりと階段を降り、ホールへと立つ。
それと同時に、騎士たちが一斉にその場から退いた。*]
/*
しかし、ゲーム村は数やってますが。
同じキャラが連続トップ、って、珍しいよね……。
それが自分ってのはマジでもう、なんなのラ神wwww
― 闇の魔神が自ら動き出した頃 ―
[エントランスより上の階層で影が揺らいだ]
「あー……闇の御仁も動かれますかぁ。
ぁーぁ、これ、自分にも出番が回るフラグっつーヤツちゃいますか……やれ、面倒な」
[零れ落ちるのは、ぼやくような声]
「とはいえ、しゃーないわなぁ。
自分らが戻る、なんてー、あり得ん事が起こってしもてはなぁ。
まったく、対の御方、ちゃんと仕事してぇな……なぁにのんびりしてはりますの、ホント」
[ぶちぶちと零れ落ちるのは、愚痴。
場の雰囲気にはおおよそ似つかわしくない口調のそれを聞くのは、奇妙な姿の妖魔たちのみ]
「……ま、とりあえずは。
闇の御仁がフラグブレイクしてくれるの、ちょーっとだけでも期待してみましょか」
[やや大げさなため息混じりの言葉と共に、紫色の影が、揺れる。**]
/*
ふと。
これ、どっかの亀さんと思わてたりしないかしらと今更気づく(
いや、全然無関係です、無関係。
てか、一方その頃的なナニカのつもりで落としたら、その旨説明するメモ張るの忘れたまま落ちていたという事実(ぉぃ
まあ、拾われるのも美味しいし、な!
[光の魔神が如何様に倒されたか。
それは、闇の魔神も感じ取っていた事。
来訪者たちは光と闇、双方を手繰り、その力を重ねてくる、と。
故に、己に直に向かうは光を堕とした光──と。
その推測は呆気なく覆された]
「……っ!」
[己に向かうは、闇濃く纏うもの。
本質を違えど、闇たるものに遅れは取らぬ──と。
そんな思考はしかし、降り注ぐ酸と光によって否定される。
何より、対する者の力──純粋に突き抜けた破のそれは、闇の魔神の根幹を揺るがすに足るもので]
「……ふ……。
光堕ちれば、闇もまた沈むは、『秩序』の『理』。
……我が沈むもまた、道理、か」
[喰いちぎられつつ、もらす言葉はどこか自嘲を帯びたもの。
直後、魔獣の前脚が兜を踏み抜いて──]
[闇の魔神は溶けるように、周囲への闇へと消えて行き。
同時、控えていた騎士たちもまた、溶けるように消え失せた。**]
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