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― 公国拠点 ―
[渡河作戦が終わったことが、拠点に戻ってくる兵士らの数で知れた。
硝子球のような瞳で、怪我をした兵士らの姿をじっと見つめていた。
彼らがもし、補給部隊が攻撃されるきっかけを導いたのが自分と知れれば、怒りの坩堝にこの身を地獄の鍋にくべるのだろうか。
意味のないことを考える]
[そして、宙ぶらりんの身分のまま。
慰め程度に帯びていた銃の携帯、そして計器に反応した全ての魔具の携帯も許されぬまま、ようやっと司令官との面通りが適った]
[>>400 シロウについて、自己紹介をする。
士官学校卒業生に見せる、悪い教官見本だなと苦笑いが浮かびそうになるのを堪え、敬礼し。]
公国情報部局員
此度、ジャン局長の命により公国に帰参致しました。
外国兵のスーリヤ・クロイツ・ウーツのおかげで、生きて閣下らにお目通り適いました。
新たな命令がありましたら、何なりとお申し付けください。
[あまりにも公国軍事情に疎いので、入室する前に、簡単に衛兵にえらい人事情を教えてもらっていたが――分かってはいたが、彼らもすごい貴族の師弟だったのだなー、という眼差しで、旧友らをつい見てしまったのは致し方ないだろう**]
どれどれ。これからじわじわさわるので、痛い、と思ったらその感覚をおいかけると戻りが早くなる。
あとはじわじわ動かすくらいだなあ。
[そういって、じわじわさわる……ではなく、思いっきり手の甲の肉の薄いところをつねった]
結局のところ、どのような技術も使う側の問題だ。
平和であれば平和に使うものもいるだろうが、この時代――
金持ちが投資したがるのは「軍事」らしい。
貴方も平和になった後、役立てる仕事があるだろう。
教え子はみんな、貴方に感謝していただろう?
[えんりょなくぱん、ぱん、とゴムみたいになっている手を叩いてさしあげて]
ふふ、シロウ先生は私を聖人だか何かだと勘違いしているようだが……
そこで良心が痛みを覚えるようなら、この仕事にはついていないさ。
ううむ、もうちょっと出力あげていれば人外も仕留められるが、そこらへんになるといい加減暴発リスクが…
[ぶつぶつと今後の改良点を洗い出していた]
いや、通信機は持っていない。
そういうことなら預からせてもらうが――
[こちらでは貴重品であることは知れているから。なおのこと自分が持っていていいのだろうか、と苦く笑いつつも、緑色の石を受け取った*]
/*
くっそ、赤でもいい会話を!
きかされている!!!!
じぇふろいいいいいいいいいいいいI!!!!
(ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
>>706
無力は辛いぞ。文字通り何もできない。
だから、心得とともに武術は誰かに教えるべきものだ。
[はい、おしまい、と手を離す]
>>707
そう見えたか? そんなに繊細な作りはしていない
[辛そう、という言葉に首をすくめて笑ってみせて]
対処法か。まあ、数がない。私のオーダーメイドだからな。雷撃はコーティングが面倒くさくて…。補充も恐らくないだろう。あと撃てても数発といったところか…
それと、暴発の危険。
これは私特製の紙薬莢で推進力を出しているタイプの弾丸だから――水にぬれれば漏れなく暴発し、発射した本人が逆に雷撃をこうむる。
そんなくらいかな。
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
[渡河作戦。空けて翌日――]
失礼します。
公国情報局局員の、猫ことカサンドラ=レイヴンウッドと申します。
……殿下の命により、デンプヴォルフ大尉に情報提供しに参りました。
[嘗ての教え子だと知れば――口の端が少し笑みの形につりあがったが]
[思い出話よりもすべきことがある、と。私事を挟まず、仕事を優先した]
― 講義1 暗殺使用の魔法弾について ―
魔法石には「共鳴」という特異現象がありまして。
ナイジェル・ラムスドルフ氏の研究でこの「共鳴」現象の解析と実用化がここ十年くらいで発達しました。
[ラムスドルフ氏の暖かい声が蘇る。秘密裏な研究なので、直接的に明かされることはなかったが。
学問の徒の真摯な質問に、氏ははぐらかすことなく様々なことを教えてくれたことを思い出す]
通信用魔法石、というのもその原理を利用しているものですね。
これは魔法石―魔法石間の共鳴現象を用いて、音声を遠方に送るというものです。
それとは別に、魔法石―魔力のない原石、魔法石―色、との共鳴現象もまた認められていまして、こちらは魔法銃の弾丸への応用されています。
魔法石―魔力のない原石の相互作用ですが……
これは過去の事故より明らかになった効果です。魔力が込められた石と、同種の石を持っていると、魔法銃の威力が上がるというものですね。
魔力が高い状態の石というのは極めて不安定です。その為、安定しようと原石を取りこみ、魔力の密度を下げようと試みる。これが、石と石の惹き合う力として物理的に作用します。
つまり、貴石を持っていればそれだけで本来致命傷になりにくい魔法銃の銃撃が、致命傷になりかねない、ということです。物理力にして、数倍の打撃となります。
次に、魔法石―色 との共鳴現象ですが…
魔法石は、色を持ち透明度の高い物体にも同じような共鳴現象を起こします。
たとえば不純物で着色した色硝子……もっと身近なものでいえば、"眼"ですね。
色硝子に同色の魔法石を打ち込むと、一時期的に魔法石は、色硝子の「色」を奪うんです。すぐに元に戻りますが。
同じことを人間がやられましたら、吸収帯を失い、「失明」します。
ターゲットが決まっている。ターゲットに、ターゲットの瞳と同じ石を持たせている。
これらの条件が定まっていた場合、劇的に効果を発揮される銃弾です。
ただ、数は決して多くない。小さな石に、安全係数を超える魔力を注入せねば、虹彩や原石との相互作用は起こりませんから。
貴石を身につけぬよう徹底すれば、威力はただの魔法弾とそう変わりはしません。ですが……石はそれだけで財産ですし、思い出の品などで手放せないものもございましょう。
これを兵全てに徹底するのは難しいことと考えます*
― 講義2 戦略兵器の使用について ―
帝国がさらなる戦略兵器を投入する可能性……なくはないです。
というのも、私が開発した、昨日の「氷」も、海戦時の「嵐」もどちらも、私でなければ作れない、という特殊技術ではないのです。
アレは「版画」で魔法陣を紙に描いてそれを凝集した、というものですから。
私があちらの国で開発した原版は「放熱」「吸熱」「風」「炎」…と4種類ありまして。
嵐は「放熱」と「風」を組み合わせて意図的に起こしたもの、
氷は「吸熱」のみですね。
数千枚ほど紙を刷って、一つの欠損もなく魔法陣を張り紙し球状にすれば出来上がる代物です。再生産にかかる時間は、魔力の注入も含めて一ヶ月。
ただしコレには、莫大な魔力と、緻密な根気のいる作業を統率する優秀な監督者と、それをやる技術者の三つが必要でして。
発動方法は、液体にぬらすことです。液体にぬらし、インクが魔法反応を示した後に――連鎖的に反応します。ですので、悪天時には使用できません。
また、発射台を作る技術が帝国にはないので、投入は現状投石器で行っています。
いきなり大砲のように数キロ先に投入するということはできません。
さて、問題のストックですが――
私とともにこちらに持ち込まれたのは「吸熱」のみです。
ですが、本国には、「吸熱」以外の「放熱」「風」「炎」のストックが1つずつあります。戦線が膠着すればさらに投入されることも考えられるでしょう。
なお、この中で「炎」だけは使うための条件が大変シビアです。
ですが、こちらの拠点に――「油」とともに投入された場合は甚大な被害を生みます。
天候のよい、無風の日は注意を払ったほうがよいでしょう。
― 講義の終わりに ―
[他にも質問があれば、知っている範囲でミヒャエルに回答し…]
何かと私が相手ですとやりにくいこともありましょうが、私は単なる平局員ですので。
また何かありましたら遠慮なくお呼びください。
では、失礼致します。
[どこまでも仕事として私心を割り切った振る舞いを通した]
― 私室にて ―
[宛がわれたテントは1人用だった。女性として気を使われているのか、旧友らの差し金かはわからないが、手足をのびのびと伸ばせるだけで幸せである]
[シロウから受け取った通信機を、ものめずらしげにランプの炎に掲げてみている]
きれいな、緑色だ。
……ノトカーのとは違う。この深みは、グレートヒェンの瞳の色だな。グレートヒェン。君も、この戦いを見ているのだろうか……それとも天上で安らかに眠っているのだろうか……
[石と石の情報がそろえればそれは良質の通信機の役割として機能する。
花形の魔法石の研究とは一線を画した部門にいたこともあり、倫理上問題になるその本質については、技術局でも触れることがなかった。
誰かの目を犠牲にすることで得られる技術など、露呈すれは市民の反感しか買わない。知るのは製造者らとその製造を支持した上層部のごく一部分だろう。
罪深さにも気付かずに、綺麗な石だ、と零した*]
/*
ジェフロイよく働くなあ!
おつかれおつかれ!!
公国側でミーティングがはじまらない件
でも私が召集するのはおかしいしな
/*
くっそwwww水とか貴重品だから、と風呂じゃなしに体ふくだけだったのにwwwwwww
シャワーとかwwwww風呂とか!!wwwwww
この戦争男綺麗好きやで!!!
wwwwwwwwwwwwwwwww
/*
しかしジェフロイwwwwwwwwwww
ぶらっと三歩にいく上司
ぶらっと誘拐される友人
ピンチになる後輩
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
何故ここまで苦労人にwwwwwwwww
― 公国拠点 竜騎士隊宿舎前 ―
[報告などの情報提供が終われば、公国が誇る竜騎士隊へと顔を出す。
目的は、銃の整備である]
あー、今採用されているのはこの子なのかあ。たしかにバランスはよい子だったからなあ。あの工房、儲かってそうだな。
この子はバネがもうダメだ。バネさえ換えればいいだろう。
[使用方法を聞きながら、的確にクセを洗い出して整備してゆく。
こういうのは使用者との信頼関係がモノをいうが、1から築くのは面倒なもの。
ましてや女で帝国から来た、というだけでいい目で見られないのは確かであり…]
[兵士の不安が顔色に広がるのを見れば、不意に的に向かって整備の終わった銃を構え――]
ぱんっ
[乾いた音がして、ターゲットの真ん中が抜かれた。しばし、間をおいて言葉を続ける]
銃は、ちゃんと整備さえすれば、私でもあてられる。
無理に使いづらい銃を使い続ける必要もあるまい。
[はい、と最初の一丁を持ち主に返し]
[ほどなく、希望者が並び……]
ほう……。正式採用するには出ていないレア品だから、私物か?
[次にやってきたのはグリップに鐘の意匠の入ったリボルバー。
懐かしさに目を細める]
そうか。御祝いでもらったもので従軍したのか。
大事に使ってくれているな……。
[手際よく解体し油を差しなおす]
これは記念品用に百丁しか作成されていないが、弾倉ごと交換できていてオートマよりも暴発の可能性の低いよい子だし、製作者は100年たっても大丈夫、と太鼓判を推している。
子々孫々と大事に使ってくれ。
[士官学校ではまだ学校にいるくらいの年頃の、カシムと名乗る少年に。
その銃を返した]
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そしてリエヴルをどうしようか。
ずっと帝国軍で指揮をとるのか、さっさと落ちるのかでこっちの動き方を考えなきゃならないぞ。
乙女ちっくすぎて、な。
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周囲を見渡してバランスを考えると、自分は狂気に落ちたらあかんよね
どこまでも理性的に人を殺めねば
死に方もだいたい整理しつつ。
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