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天雷の騎竜師 ノトカーは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― ユウレン王宮 ―
……蓬莱海域で水軍の合同演習?
[ナハティガル王国から出向してきた先――ユウレン王国。
といえ、今回の出向のメインは相棒であり、自分は別の仕事をこっそりと言いつかっていたりして。
それを果たしている最中に、その話題は転がり出てきた。
聞けばユウレンと隣国シンシャ王国の水軍が合同で洋上演習をやるのだとか]
…………。
……もし、よろしければ。
私も、演習に同行させていただけませんでしょうか。
[突然の申し出は案内役を務めてくれていた宮廷精霊師長を戸惑わせたようだが。
こちらの思惑――この機に東方各国との繋がりを独自に作る、という裏目的を察したのか他に理由があるのか。
客分としての参加は承認され、そして]
と、いうわけで。
俺は、水軍の演習に客分として同行する事になった。
風龍峡の方は任せる。
[笑顔で告げた言葉に返されたのはジト目だった]
あ、なんだその顔は。
別に遊びに行くわけじゃないぞ、これも『仕事』の一環だ。
[実際、『仕事』の一環ではある。
それとわかっているから、相棒も不承不承という感じではあったが頷いて]
「……ノトカー」
なんだ、アル。
「……羽目の外しすぎに注意してくださいね。
オルヒデーエがいれば、大丈夫でしょうけれど……あなた、一人だとどっかこっか抜けるんですから」
[それから、真顔でこう言い切って。
その傍らで、ふわふわした羽毛に包まれた薄藍の仔竜がぴぃ、と鳴いた。**]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』上空 ―
しかし、まあ……なんというか……壮観だな。
[薄紫の鱗持つ相棒の背に跨り、上空から周囲を見回す。
内陸国家であるナハティガルには水軍の概念はなく、それ故に列を乱さず進む船団の様子は初めて見るものだらけだった]
これだけのものを管理維持するって、どれだけ予算と手間がかかってんだ……?
[思わず漏らした呟きに、注目するのそこかい、と言わんばかりに相棒がぐるぅと鳴く]
……仕方ないだろ。
どーしても、最初に気になるんだよ、そこが。
[養成学校では経理の方にも噛んでいるからか。
ついつい、軍事費のあれそれが気になってしまうのはきっと性分。**]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』上空 ―
そういや、今回はシンシャ水軍との合同演習、だったか。
……『南の焔』か。
[ぽつ、と呟くのはナハティガルを中心とした中原での通称。
東方四玉それぞれに『東の風』『南の焔』『北の草原』『西の湖』という通称がつけられ、隠語のように使われていたりする]
四玉でも最大規模の水軍……一部とはいえ、目の当たりにできるのは大きい、よなぁ。
[言いつつ、視線を巡らせる。
見回すそれが止まった先には、こちらとは異なる紋章を掲げた船団――先に合流したシンシャ水軍が見える]
今回のを伝手に、あっちにも行ければいいんだがな。
[ぽつり、と呟く。
色々と裏思惑があるのは確かだが、今まで見る事ができなかった他国を見て回りたいという本音はしっかり滲んでいた。*]
― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』上空 ―
さて……このままここで待機していてもいいんだが。
[上から見て取れる限りを大体把握した所で、ぽつり、呟く。
雷竜がぐるぅ、と短く声を上げた]
演習相手に面通ししておくのも、悪かないだろ。
正式な挨拶はまだしとらんしな。
[合流時の連絡で、客分が参加している旨は伝えられているらしいが、まだあちらの面々とは顔を合わせてはいない。
予定海域に到着するまでは自由行動で構わないとも言われているし、先に挨拶をしておくのも悪くはないだろう、と。
いうのは口実でシンシャの船を間近で見たいだけというのが本音なのだがそれはそれ]
[ふわりと降下して、操舵士の近くへと向かい、水軍に挨拶に行く旨を伝える。
操舵士は軽い調子で了解を返し、先方にも通信で伝えておく、と言ってくれた]
申し訳ない、それじゃあちょっと行ってくる。
[明らかにわくわくした声音でこう言うと、再び雷竜を舞い上がらせ。
向かうは、距離を保って進むシンシャ水軍の方。*]
― シンシャ水軍旗艦近辺 ―
そういえば今回、シンシャ側は次期女王がいらしてる、って話だったな……。
[蒼と青の狭間を滑るように進みつつ、ふと思い出すのは出発前に聞かされた事]
ユウレンの姫騎竜師殿もだが……東の姫君ってのは、じっとしてないタイプが多いのか?
[実際の所はどうか知らないが。
あちらもこちらも次期女王が積極的に動いている、という状況にふとこんな疑問が零れてしまう。
ユウレンの姫騎竜師に関しては、あれは恐らく風の気質のまま動いているんだろう、という予想もついていたりするがそれはそれ]
[旗艦に近づいた所で、まずはぐるりと大きく旋回する。
挨拶に向かう旨は伝えてもらっているが、さすがにいきなり甲板に降りるわけには行かない。
何やら護衛らしきものを連れた姿が目に入ればなおの事。
というわけで、降りる許可を求めるように動きつつ、甲板からの反応を伺った。*]
― シンシャ水軍旗艦・甲板 ―
[待つ事しばし、甲板から合図と伝達が届く。>>47
指定された場所にふわり、雷竜を舞い降りさせ。
甲板に降り立つと、貴人とわかる女性に向けて一礼した]
降下のお許しをいただけましたこと、誠に感謝いたします。
縁あって今回の演習に参加させていただいております、『天雷の騎竜師』ノトカー・ラヴェンデルと申します。
[普段は養成学校に詰めているとはいえ、次期当主として色々な場面に顔を出す事は多々。
そんなわけで、名乗る口調は淀みないものだった。*]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[返される名乗り>>55は予想通りのもの。
いきなり大物だなとの思考が半分、やっぱりこっち来て当たりだった、という思考が半分。
もっとも、過ったそれは表には出さないが]
こちらこそ、お見知りおきいただければ幸いです。
[返した後、こちらを見やる視線とそこに宿る色にひとつ瞬いて。
続けられた問いに微か、笑みを浮かべた]
はい、ナハティガル王立ラヴェンデル騎竜師養成学校にて、騎竜師学科の講師を勤めております。
[生徒の中には、東方からの留学生も少なくはない。
名を知られているのはその辺りからだろうかな、と辺りをつけつつ、返すのは肯定。*]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
今のままでは経験不足に過ぎる、とは当代の弁ですが。
[推測>>58に返すのは苦笑い。
続けられた感謝の言葉にその苦さは打ち消して]
人と竜の絆を持って天と地を繋げ、安定をもたらすは我がナハティガルの祖、始まりの騎竜師の願い。
……その願いを繋げるための学舎が、こちらにおいても多くの可能性を芽吹かせる一助となっておりますならば、これ程嬉しい事はありません。
[言い回しは仰々しいが、綴る言葉には紛れもない感謝が滲む。
帰ったら親父殿にもちゃんと伝えんとなあ、なんて考えはちょっと置いて]
東方と中原の間に良き絆が生じるのは、我が方も望む所。
この縁を良きものとできますよう、務めさせていただきます。
[ユウレン以外の四玉とは、中々縁を深める機会が巡っては来なかった。
なればこの期は逃せない……という、打算込みの思考は伏せたまま一礼し]
……え?
あ、はい、お許しいただけるのでしたら、是非に!
[見学の話>>60が出た瞬間、いろいろが崩れた。
先ほどまでとは一転、好奇心がはっきり表に出ている様子は歳よりも幼く見えるもの。
それが先方にどんな印象を与えるかまでは意識の外。※※]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[吹き出す様子>>68にあ、と思ったがもう遅い。
向けられた言葉>>69的にも、取り繕うのは得策じゃないか、と思えたので浮かべるのは苦笑い]
失礼しました。
……何分、海に来るのがほぼ生まれて初めてといえる身でして。
[それで浮かれているのを抑えていた、というのは伝わるか。
ともあれ、気分を害した様子はないのにほっとしていたところに、案内を申し出る声>>66がかかり。
任せる、という姫の言葉>>70に、そちらへと向き直った]
申し出に感謝する、キタミ殿。
……この規模の船に接する機会は今までなかったのでね。
案内、よろしくお願いする。
[居住まい正して一礼するものの、浮き立っているのは一目瞭然。
そんな様子に、雷竜が呆れたようにぐぁぅる、と声を上げた。*]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[雷竜の唸りは届いていたから黙ってろ、と言わんばかりの視線を投げかけて。
砕けた口調>>76にこちらも気を緩めつつ、何気なく視界に入ったもさもさに瞬きひとつ。
自身にとっての身近な精霊というのは、相方たる精霊師の盟約している鏡の精霊。
故に、それがなんであるかはピンと来なかった]
ナハティガル……というか、中原では川や湖を渡る船しか見ないのでね。
[海洋を渡り、戦闘にも対応するような船は初めて見るんだ、と笑う。
ちなみに『ヴィルベルヴィント』でも同じようにはしゃいで船内見学をさせてもらっていた、というのは余談。
軍船、それも旗艦ともなれば重要部は見せてもらえるものでもないとわかってはいるが、それでも未知に触れるのは楽しくて。
船内での生活の事やら荒れた時の対応やら船の素材の事やら、思いつくまま問いを投げつつ可能な範囲を一巡りして]
うん、良いものを見せてもらえた。
感謝する、キタミ殿……!
[見学終了時には、満面の笑みを浮かべて感謝の意を伝えていた。*]
― 水軍旗艦『八幡』 ―
[思うままの問いに丁寧な答え>>86が返ってくればテンションも上がる、というもので。
相方が見たら『まぁーた始まったなぁ』なんてぼやきそうな様子のまま、見学の時間は終わりを告げた]
案内役が丁寧だったから、こちらも楽しめた。
……キタミ殿のこの船への想いも、しっかりと感じさせてもらったよ。
[この船を誇りに思うが故の熱のようなものも、語り口からは感じられていて。
それは楽しさを高めたのも間違いない事だった]
見た感じ、船も素晴らしいが乗組員も統制がとれていてそこも素晴らしい。
演習とはいえ気を抜けない、と言われていた意味が改めてわかった気がする。
[『ヴィルベルヴィント』で、全力の誉め言葉として聞かされた言を思い出しつつ言った後]
……客分ではあるが、俺も全力で当たらせてもらうから。
本番でも、どうぞよろしく。
[さらりと告げる表情は不敵なもの。
口調がやや崩れているのは、相手を認めているが故に素が出ているから――というのは、伝わりにくいかも知れない。*]
― 水軍旗艦『八幡』 ―
[こちらの宣に返る言葉は>>97は、心地よく響くもの。
ああ、やっぱり直接出向いてよかったな、との思いは内へひそりと落とすにとどめる]
では、お互いに全力で。
[これ以上の言葉は不要だろうと思うから、短く告げた後]
それでは、俺はこれで。
演習海域に入る前には戻れと言われているので。
……開始前に、シンシャの方々とお話しできてよかった。
[伝えるのは辞去の意と、本音を一かけら。
周囲にも礼を向けた後、雷竜に跨り、ふわりと舞い上がった。*]
― 海域上空 ―
[『次は"戦場"にて』との言葉に微か口の端が上がったのは見えたかどうか。
辞去の挨拶をするようにぐぁぅるぅ、と鳴く雷竜の声を残して旗艦から飛び立つ]
いやあ、うん。
これは退屈せずに済みそうだな。
[笑いながらの呟きに、雷竜がほどほどにしろよ、と言わんばかりにぐる、と鳴く]
間違ったことは言ってないだろ?
それに、今回は初めてだらけの実践だ。
気を引き締める必要はあるが、余裕も持って行かんとまずい。
[何が起きても対処できるように、と。
そこは同意なのか、雷竜は今度は突っ込みを入れる事もなく。
薄紫の翼は、先に飛び立った『ヴィルベルヴィント』の方へ。*]
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