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2人目、赤虎 オズワルド が参加しました。
赤虎 オズワルドは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― 砂漠の城 ―
年越しの祭?
[有能な部下に今後の予定を伝えられて、ああそんなものもあったっけという顔になる。
なにしろ、なにも(戦が)ない年末年始というのも久しぶりだ。]
なら城下じゃあ店も出るんだな?
この際だ。城の備蓄を開けて食い放題にするか。
[『そう言うと思っていました』的な顔をした部下が言葉を続けかけたとき、血相を変えた兵士が駆け込んできた。]
『ほ、報告します!
城に異様な物体が!』
[要領を得ない報告が発せられた時には、既に立ち上がっている。]
どこだ。
案内しろ。
[得物をひっつかんで立ち上がる顔は、じつに生き生きとしていた。*]
[異変の現場に駆けつけると、既に人だかりができていた。
聞こえてくる声は疑問や好奇心のものばかりなので、どうやら斧槍の出番はないらしい。]
どうした?何が出たんだ?
[声を掛ければ、人だかりが割れていく。
その先に見えたのは、妙な歪みだった。]
[空中の空間が丸く切り取られたようになっていて、その中に全く違う景色が見えている。
中の景色は止まっている時もあれば動くことも有り、時々全く別の風景に急に変わったりもした。]
なんだ、これは。
[真横や後ろからでは歪みの位置は把握できず、前からしか見えない。
試しに歪みの中に斧槍の柄を突っ込んでみたら、風景の中は全く変わらず、柄も普通に後ろから突き出してきた。
つまるところ、これは幻のようなもの、らしい。]
わけは分かんねえが、害はなさそうだな。
なんか妙なものが見えたら報告入れろ。
あとは解散―― …
[集まった連中を散らそうとして、途中で気が変わる。]
いや。
おれが城にいる年の暮れに、珍しい事が起きるってのは、なにかの縁ってやつかもしれねぇな。
よし。せっかくだ。
今年はここで祭をやるとするか。
こいつは神の目ってやつかもしれねえってことで、
ひとつ、派手に騒いでやろうぜ。
[周囲で様子を窺っていた者たちが歓声を上げて、祭の準備に動き出す。
なんと言っても新年はめでたいことだ。
お祭り騒ぎの口実はいくつあってもいい。*]
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