プロローグ / 39 【紛れ込んだ吸血鬼】閉じ込められた屋敷の中で【やきぶた！】

39 【紛れ込んだ吸血鬼】閉じ込められた屋敷の中で【やきぶた！】

少佐ユーリエ

リエヴル大尉、隊長が用があるって呼んでいたよ。
後で行ってきた方がいいんじゃないかな。

さーて、昨日はカークが邪魔をしたせいで探け…探索が出来なかったから、私も色々と見て回ることにしようかな。
別館なんて面白そうだ。
あそこは、子供部屋があったはずだから…

(142) 2013/08/15(Thu) 16:05:08

少佐ユーリエは、ぱたぱたと別館の方に駆けていった。

2013/08/15(Thu) 16:07:00

【独】少佐ユーリエ

孤児になった私は、軍に引き取られて、軍の所有する孤児院で育ったのだけど、この白い髪のことで何時もからかわれていたっけ。

ああ…、カークと出会ったのもその頃だったな。
私の髪を綺麗だと褒めてくれたのは、今まで出会った人の中でもカークだけだった。

(-44) 2013/08/15(Thu) 16:31:22

【独】少佐ユーリエ

純粋に嬉しかったよ。
だから私は、先に軍に入ったカークの後を追って、入隊試験を受け、軍人になった。

君よりも先に少佐になるなんて、露ほども思っていなかったけれどね。
まあ、私の方が、上の命令に忠実に動く犬だったというだけの話だ。

(-45) 2013/08/15(Thu) 16:38:01

少佐ユーリエは、大尉リエヴルに「いいから隊長と話をしてこい！」と声だけで返事をした。

2013/08/15(Thu) 16:48:45

少佐ユーリエ

ああ…
やっぱり別館は本館より傷みが激しいな…
床もところどころ腐食して…今にも崩れそうだ。
落ちたらどうしよう…

でも、隊員に任せて自分だけのんびりしてるわけにいかないよね。
私が知っている部屋だけでも見ておかないと…

(146) 2013/08/15(Thu) 16:51:56

少佐ユーリエは、メモを貼った。

2013/08/15(Thu) 16:52:59

少佐ユーリエは、恐る恐る歩き出した。

2013/08/15(Thu) 16:53:32

少佐ユーリエ

ゲルト二等兵…君も来たのか。

吸血鬼なんて…いるはずない、よね。うん…
足場が脆いから崩れないように気をつけて探索していこう。
私は二階を見てくるから…、君は一階の探索を頼む。

(151) 2013/08/15(Thu) 18:15:37

少佐ユーリエは、二階への階段に足をかけて盛大に踏み抜いた。

2013/08/15(Thu) 18:18:26

少佐ユーリエ

いたたたた…
ここどこ…って、なにこれ…地下室…？

カビ臭いし暗いし…

(154) 2013/08/15(Thu) 18:33:28

少佐ユーリエは、二等兵ゲルトに大丈夫生きてる！と叫んで咳き込んだ。

2013/08/15(Thu) 18:34:06

少佐ユーリエ

…ホコリがすごい…
何ここ…こんなところあったの…

！？

誰…？変な声が聞こえた、気がする…
やだ…上がろう。

(157) 2013/08/15(Thu) 18:57:51

少佐ユーリエは、けほけほと咳をしながら、逃げるように階段を上がっていった。

2013/08/15(Thu) 18:58:38

【独】少佐ユーリエ

吸血鬼は、いるんだよ…
私の、パパとママは…

(-55) 2013/08/15(Thu) 19:36:53

はぁ…はぁ…
勢いだけで戻ってきちゃったけど…、ゲルト君置いてきちゃった…

戻ったほうがいいよね…

>>171カーク
個室？んー…個室は確か、四階にあったはず。
じゃあ、後で部屋割り考えなきゃいけないね。

お風呂は、使ってもいいと思うけど。私も使いたいし。
それより、ここ、誰かいるみたい。
さっき地下室で人の気配がしたから…

ね、ねえ…、ゲルト一等兵を置いてきちゃったんだけど、一緒に別館に付いてきてくれない…？

(173) 2013/08/15(Thu) 22:10:46

少佐ユーリエ

うー…
じゃあ、私もここにいる…
ゲルトは可哀想だけど…自分で帰ってくるよね。

(182) 2013/08/15(Thu) 22:52:06

少佐ユーリエは、部屋の隅にちょこんと座った。

2013/08/15(Thu) 22:53:31

少佐ユーリエ

私…子供じゃないもん…
お酒飲めるし…

(185) 2013/08/15(Thu) 23:33:33

少佐ユーリエは、いじけて地面に何か書き始めた。

2013/08/15(Thu) 23:34:07

少佐ユーリエ

ん？なんだなんだ？

…………？

ああ、そう言えば、これがあったんだっけな。
ん？昨日聞こえた声ももしかして、これか？

吹雪が酷いから、てっきり使えないかと思っていたんだが…、屋敷内なら動作するみたいだな。

あ、あー。

『ゲルト二等兵、昨日は勝手に置いて部屋に帰ってしまってすまなかった。気をつけて探索をしてくれ。
私も後でそちらに行くよ。結局、別館の探索は出来なかったからな…』

(194) 2013/08/16(Fri) 10:11:05

少佐ユーリエは、耳元の赤い飾りの付いたピアスをくるくると回した。

2013/08/16(Fri) 10:11:46

少佐ユーリエは、准尉オズワルドにキャンディを渡した。食べるかい？

2013/08/16(Fri) 11:22:22

少佐ユーリエ

やっほーツィスカ！
どしたのー？神妙な顔して。

って。あれ…外が吹雪いてる…。
止んだと思ってたんだけどなあ…

(203) 2013/08/16(Fri) 13:06:04

少佐ユーリエは、ツィスカの声に反応してぱたぱたと駆け寄った。

2013/08/16(Fri) 13:06:20

少佐ユーリエ

>>206ツィスカ
報告ご苦労様。
…ゾフィーが？そう。

何かあったのかな。目を覚ましたら聞いてみるか。
あの子、真面目だから、寄り道して行き倒れるなんて考えづらい。
カークじゃあるまいし。

この屋敷の状態じゃ、暖をとるっていうのも限度があるよね。
暖炉の薪が切れないように誰かが見ていないといけないけど…

そう言えば君にはソマリ少尉を監視しておくって任務を与えていたっけな。
他に手の空いている隊員はいなかったか…

(209) 2013/08/16(Fri) 13:29:41