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ジムゾンさん、ありがとうございます。
[人前だから、ジムゾンがよそ行き用の言葉使いをしているのだとすぐに理解して、それに口調を合わせる。
素の言葉使いも知っているが、神父も接客業の一種?だろうとものすごく大雑把に解釈している。さすがに子供の頃のように、なぜなぜと質問責めにすることはない。]
はい!父が所用でしばらく村の外に出ていますから、僕がパンを焼きますが、時間があったら店にも是非来てください。お待ちしています。
[今はそれよりも、ジムゾンにかけられた言葉が嬉しくて、にっこりと微笑みながら答えた。]
”そういえばアルビン、そろそろ顔を出す頃だろうか?”
[ちょうど行き違いになっている>>205とは知らずに、幼馴染について思いを馳せる。
実は去年アルビンが村に帰ってきたとき、”とある町のパン屋が二十年がかりで生み出した幻のパンのレシピ”という怪しげなノートを、虎の子のへそくりをはたいて買ったことがあった。厳格な父が知ったら、「そんなもん眉唾ものだ。」と一喝しそうだったから、黙ってこっそりと。
因みにそのレシピ、実際はまだ手をつけていない。
字が余りにも汚くて、パンの製法が書いてあるらしいとはかろうじて読み取れた以外、詳細が全く分からないためだ。
けれどもいつか絶対ノートの秘密を知って、皆をうならせるパンを焼く!という野望は未だに燃やし続けている。]
いいえ。僕の腕は父に比べたらまだまだです。
[今朝の焦げたパンを思い出して、顔の前で空いた右手を振りながら謙遜ではない本音を早口で答える。
かつてジムゾンから”神父はイメージ商売。”>>213と聞いて、まるで天啓を受けたようにハッとしたものだ。そのとき以来、ジムゾンは真面目に神父を務めるために、素の顔を封じているのだとも思っている。なるほど、接客業はイメージが悪くなったら商売上がったりだと。
尤も本人に直接確認したことがないから、実際は合っているかどうかは知らない。]
ジムゾンさんこそ、炊き出しお疲れ様です。
[神妙な顔つきで深く頭を下げた。]
では、僕は宿屋に配達にいきます。ごきげんよう。
[ジムゾンと、広場に他の人もいるならそちらにも挨拶をして、引き止められなければ宿屋に歩き出す。]
― 宿屋 ―
[宿屋の勝手口から入り、いつもの場所にパンの籠を置く。配達は自分の仕事だから手馴れたものだ。それからレジーナの姿を探す。]
パンの配達にきました。いつもありがとうございます。
[丁寧にお辞儀をしたとき、傍に食事中のヴァルターも見かけた。父から注意されていたことを思い出して、声をかける。]
今年はいつもより雪が多いみたいですね。雪崩が起きるかもって父が心配していました。念のため危ない場所を見回ったらいいと思いますけど、どうでしょうか?
[ヴァルターからはどんな返事があっただろうか?
ジムゾンからパン屋を探しているらしい旅人>>220の話を聞いているから、長く留守にできないと理由を告げて、早々に宿屋から立ち去った。]
― パン屋の前 ―
やあ、アルビン!久しぶり。
[アルビンが手に余るからとレシピを売りつけたことも、お人よしと思われているとも知らず。空になった籠を手に駆け寄り、声をかける。
村で顔を合わせて自分がパンを焼いたと教えるたびに、焦がすことの火事を出すことの言われる訳だが。焦げたパンは店には並べないし、火事を出すほど強い火は使わないから平気と、傍から聞いたらボケに思われかねない言葉を大真面目に返すのがお約束だった。実はアルビンが村を出て以来交流が減っているため、子供の頃の印象、が強いのはこちらも同じだ。]
えっと、あなたは初めてお会いする方ですね。僕はパン屋の店主の息子、オットーと申します。
[アルビンと一緒にいる見慣れない人に首を傾げながらも挨拶をする。]
珍しい香辛料?!まじで!
[しかしアルビンの勧誘にはあっさりその気になって身を乗り出す。親しげに肩に置かれた手を嫌がらず、目をきらきらと輝かせた。]
スパイシーなパンか。聞いたことないけど、だからこそ試してみたい気持ちはある。そのアイディア、なかなかいいな!
[調子のよいアルビンには気付けず、何度も大きく頷いた。すっかり香辛料を買う気になっている。]
/*現時点飴を二個も貰っているのに、自分が参加者中喉が一番少ないってどういうことだよ?!といわざるを得ない。(まがお。
これだから飴食いは・・・!!!(コタツ板ばんばん。
ちょっとは僕の言い分だって聞いてくれたっていいじゃん。
[アルビン>>297に嘘付け、と一言の元に撥ね付けられてむぅと頬を膨らませる。
正直少しひどくないか?と思わないでもないが、元より怒りは持続しない性質の上に、今は不満よりも、目の前の香辛料に気を取られていた。
すぐに気を取り直し、いつもより距離の近いアルビンに向かって頷く。]
だよね!寒い土地では香辛料で体を温めるといい、って話も聞いたことあるし。
[すっかりその気になって、聞いた代金は思ったより高価だった。
うーんと考え込むも、それはほんの一瞬。仕事以外趣味がなく、普段節制しているから、手元に多少融通できるお金がある。]
よし、買った!代金は店の中で払うよ。さあ、入って入って。
[ドアを開ける前にアルビンが手を離してくれたから、鍵を開けたドアに手をかけながら、入店を促した。]
[背中を向けたとき、アルビンが自分に向けた視線>>329には気付けなかった。
だが、作ってないとの言葉にアルビンが浮かべた冷めた表情には、ついむきになってしまう。]
しょーがないだろ!
あのレシピ、解読するだけで一苦労なんだから!
[ついでに馬鹿正直に自分の口から真実を明らかにした。
普段はのんびりしていても、図星をさされるだとアルビンの罵倒にあっさり乗ってしまうのが昔からの癖だった。]
その代わり、アルビンが村にいる間に、絶対香辛料を使っておいしいパンを完成させるからな!
[パンを食べたいと思っている本人に気付いているのかいないのやら、な態度で、先ほど言われた料金を差し出した。]
村が冬の間は、外からのお客さんはあまり来ませんから。
[挨拶だけで去っていったリーザ>>326のフォローめいた言葉を口にした。自分は小さい頃からパン屋の手伝いをしていたから慣れているけれども、見知らぬ客に物怖じする子供は少なくない。
だが、行きたいところがいくつもと聞いて、さすがに不思議そうに首をひねった。]
へぇ。この村にそれほど見所があります?僕は小さい頃から見慣れていて、特に何も感じませんが…。
ところで、お客さんはお名前なんていいます?僕は先ほど名乗ったとおり、オットーです。
[リーザに名乗るかなと思って待っていたけれども、お互い自己紹介まではいかなかったので、改めて問いかけた。]
ニコラスさんですか。よろしくお願いします。
[第一印象が自分より年上だったから、丁寧にさん付けで呼んで頭を下げた。]
雪の景色は珍しいと思うよりも、行き来が難しくて不便と考える方の方が多いみたいです。僕らとしても観光客が増えるのは歓迎ですけど、無理に来いとも言えません。
だから、ニコラスさんのような方は貴重でありがたいです。
[口にするのは紛れもない本音。
ニコラスが挙げたものが予想していた以上に多かったから、滞在してくれるなら助かると思っている。]
宿屋の食事ですか?
そちらもおすすめですよ。美味しいと評判です。
[しかし宿屋の食事について口にしたニコラス>>351に、しっかり答えた。
宿でしっかりご飯を食べたら、即ちパンの売り上げが減るかもしれないのに、そちらには気が回らない。こういう点がのんびりと評価される所以だった。]
雪道を歩くときは、どうしても体力を奪われますからね。お疲れ様でした。
…でも渡り鳥って?
[この村に来るまで苦労したと言うニコラスにねぎらいの言葉をかけたあと、すぐに本来の旺盛な好奇心が頭をもたげて尋ねる。
答えを貰うと、ああなるほどと大きく頷いた。]
旅から旅へという生き方は、ずっと同じ村で過ごしている僕にとっては羨ましいです。
例えば雪が降らない場所や、暑い土地でどんな風景が見られるかは興味ありますし。
[ニコラスが何故このような生活をしているか、説明を聞いただけでは分からなかったから、それには直接触れず。ただ素直な感想だけを口にする。
今の生き方には満足しているとはいえ、村の外に興味を完全に失った訳ではない。]
では、のんびりしていってください。
すぐ飽きるなんて、アルビンらしい言い方だなあ。でももし村で分からないことがあったら、遠慮なく聞いてください。僕の分かる範囲で教えます。
[アルビンが村を出てから大分年月が経つ。その事情>>76を知っているからこそ、ニコラスに告げた言葉に内心納得していた。
けれども初対面のニコラスにそこまでの話をする気はなく。普通に旅人に接する態度で話を締めくくった。]
[店番の合間に家事を片付けていると、ゲルトがやってきた。]
ごきげんよう。
でもどうしたんです?随分顔色が悪いようですが?
[肌に血の気のない様子に、驚いてどうしたのか尋ねると。
ゲルトは”寒すぎて家事をする気になれなくて、これから宿屋に泊まりに行くところ。朝食もまだ食べていない。”と説明した。
一昨年亡くなった父が十分な遺産を残しているため、ゲルトはまだ結婚もせずに悠々自適な生活を送っている。男の一人暮らしは確かに家事するの面倒だろうなと納得した。]
ああ、お腹が減っていると寒さが一層堪えますからね。
今日のおすすめはアプフェルブロートです。
[他の人と同じく、本日のおすすめパンをゲルトに売り込んだ。]
[買ったその場でパンを平らげたゲルトの頬に多少血の気が戻ったことを確認すると、ほっとした様子で良かったと声をかけた。]
ありがとうございました。
今後ともどうぞご贔屓に!
[宿泊用の荷物を抱え、来たときよりもしっかりした足取りで宿屋に向かうゲルトに、”転ばないように気をつけてくださいね!”と手を振って見送った。**]
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