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ダーフィト?
おい!?
[耳鳴りの中、通信機からの音だけははっきりと拾う。
何かあったと思えるような声。
丁度目を離していた時でもあったから、何があったかまでは知り得ない]
お前の居場所は《シャドウ・バレス》だろ。
それから俺の隣な!
無事で良かった。
[生存報告にはそんな言葉を返した]
ダーフィト、
すまん、連絡出来なくて。
[多少落ち着きを取り戻した頃、ダーフィトに通信を飛ばす。
丁度、呼びかけ>>!5に返す形となった*]
[応えがあった。
だがやはり、いつものマチスの雰囲気ではない。]
おれは《シャドウ・パレス》にいる。
ひとまず、そう聞けば安心だろうと思ってな。
……ダーフィト、
[逡巡した後に、伝えなければ、と口を開く]
砦で、クレメンスさんが襲われた。
犯人は隠形を得意とする者と考えられる。
クレメンスさんは、犯人に刺された後……爆発物を起動させたらしい。
執務室がぶっ飛んでたよ。
[そこまで言えば、クレメンスが辿った末路は伝わるか。
微かに震える声で続ける]
元帥杖、預かってたんだけどさ。
その中に、総指揮官の任命状と手紙が入ってた。
夢、連れてけって。
後は任せたって、書いてた。
[通信機を介する声に小さく嗚咽が混じった*]
[良かった、と返ってきたマチスの声には安堵の色が乗るが、浮ついた気配はない。
マチスが次に口を開く前から、悪い予感は限界まで募っていたけれど、]
── …
[いざ、確定すると、呼吸をするのも忘れそうになる。]
それでも、 なすべきことをしなきゃいけないって、 辛いな。
[元帥杖とか任命書とか、そんな形あるものを残して、
あの人はいなくなった。]
マチス ── おまえの、 答えは?
これから指揮官達に任命状を見せて引継ぎをする。
早いところ纏めなきゃ。
元帥を失った、って、兵達に動揺が走ってるんだ。
俺じゃあ頼りないかもしれないけど……
やるだけのことはやってみるさ。
[不安は隠しきれない。
それでも最初よりは幾分しっかりした口調でダーフィトの問いに答えた*]
了解。 始めよう。
[マチスの声から不安が消えることはないのかもしれない。
それでも、進まねばならないことを、彼は理解している。]
おまえが、笑って、好きなだけ宇宙船談義ができる日のために。
おれもありったけの力を貸す。
皆の動揺はもっともだ。
指揮官クラスの天使を倒しても意味がなかったという失望がある。
この先を戦うのに必要なのは「勝てる」という希望、
具体的な作戦の提示だ。
「これまでになく天使に有効な武器の提供」になると思っている。
おまえにしかできないことで、皆の心を掴め。
とりあえず、そういう武器がもうすぐ出来上がると言っとくだけでも、その場は掌握できるだろ、
おまえのこれまでの実績からくる信用に、元帥のお墨付きまであるんだからな。
[正直ばかりが美徳じゃない、と嘯いて]
天使の弱点について、ひとつ考えていることがある。
これから、実地で試してみて、使えそうならすぐおまえに知らせる。
おまえも、思いついたことがあれば教えてくれ。
[まだ戦場にいる、と言外に伝えた。]
……ダーフィト、ありがとな。
[ありったけの力を貸すと言われて嬉しくないはずがない。
本調子とまではいかないが、嬉しげな声が通信機へと零れた]
俺にしか出来ないことか……分かった。
お前が確かめてくれるなら、それを活用して本当に武器を作ってやるさ。
[嘯く声やアドバイスを受け入れて、どう提示するかを考え始める。
そうして生み出した言葉>>150は、どうにか掌握に足りたようだ]
ダーフィトが倒した色つきの天使は、他の天使を繰り、力を集めて威力を増すタイプに見えた。
そう言うタイプは分断が有効そうだったな。
物量でくることも多いようだし、案外、一個体の戦闘力はそこまで高くないのかもしれない。
そうであるなら、他の連中も分断は有効かもな。
分断して各個撃破していくのは手だと思う。
[天使そのものの弱点はいまいち思いつかず、集団を個にして戦う案だけ示しておく]
……ダーフィト、掌握出来たらそっちにも援護を回す。
無理だけはするなよ。
お前まで失いたくない。
[紡ぐ声は切実だった*]
− 私室内/少し前 −
[アデルに対するマチスの評価を興味深く聞く。]
やっぱり、おまえの観察や分析は的確だよな。
その能力、戦いにも活かせるぞ。
指揮が下手だなんて思い込みだ。
[無理はするなと伝わる声に、ひとつ笑みの気配が零れる。]
新司令官殿に、ひとつ、頼みがあるんだが。
── カルカリアス号、
動けるようにしといてくれ。>>2:201*
[必ず帰る、そして、おまえを援護するとの宣言だった。]
カルカリアス号を?
……分かった、整備員を向かわせておく。
[クレメンスが乗っていた艦。
その話題を持ち出されて、思わず口端が持ち上がった。
クレメンスと共に戦える、そんな風に思えたからだ*]
− 現在 −
マチス、
やはり、天使に「音」は通用する。
ワァズに、天使の声を真似させたら、誘導できた。
工場生産品みたいな下級天使らには、命令の是非を判断する能力はない。
彼らの活動を停止させるための音をつくり出すことができれば、下級天使は無力化できるはずだ。
[音のデータが必要と言われれば、ワァズを抱擁することで、その発する音を指輪に伝え、マチスに転送しよう。]
この先は、おまえの領域だ。 頼むぞ。
― 現在 ―
音?
…なるほどな、天使達の声か。
音のデータはあるか?
[ダーフィトの着眼点に感心しながら、活用法を聞き、音のデータを通信機で伝えてもらう。
記録用の蒸気機関にデータを写し取り、すぐさま解析へと回した]
任せとけ、直ぐに作り上げてやるよ。
眠りの魔法か何かか?
ミント潰して目の下と鼻の下につけてみろよ。
効果抜群だぜ?
[試したことがあるかのような言葉。
戦闘中にそんな余裕があるとは思えないが、想像するだけでも目が覚めるかもしれない]
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