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― 現在 ―
犬乗せたことないから分かんねぇ……。
[ワァズなら大人しくしているだろうが、2人+1匹でも飛べるかは確かめたことがない]
そうか、ならそうしてくれ。
先に着いたら通すように伝えておくから。
ダーフィトが先に着いたなら、さっき言ったように俺の名前を出してくれて良い。
― 3年前 ―
おお、すげぇな。
[宴に招かれ、並べられた料理に感嘆の声を上げた。
王侯貴族の宴のように豪華、と言うわけではないが、手作りの料理には温もりが感じられる。
そこに座れ、と言われた目の前に並ぶ紙旗を見やれば、様々なメッセージが書かれていた]
おい誰だ彼女作れとか書いたやつ!
お前だろ!
[よくその手の話をしていた艦員の一人を指し示して皆で盛大に笑った]
それはいらねーっての。
つーかこれも作ったのか?
お前コックになれるぞ。
[あ〜ん、に関しては笑いながらお断りして。
料理の後にビッグサイズの焦がしキャラメルプリンが出てきたことに目を剥いた。
本当に器用な男である]
[やがて、宴も最高潮へと達した時、ダーフィトに即席のステージへと引っ張り出される]
え、おい、あれマジだったのか!?
[冗談かと思っていたがそうではないらしい。
慌てる姿さえ酒の肴になるか。
少しの間、考える間が空き、マチスは後頭部を軽く掻いた]
えーと……まぁ、なんだ。
最初は皆に捕まって、なんて始まりだったけど、こうして酒を飲み交わせるようになったのは素直に嬉しかった。
ホントは最後までこの艦の整備していきたい。
一度手がけたことを放り出すのは俺の主義に反するんだが……俺はロワールに帰らなきゃならない。
残った部分は設計図作っておいたから、後は頼むな。
……あー、なんか言葉にならねぇな。
ほんっと楽しかったから、離れなきゃなんねぇのが本当は寂しい!
だけど、これで終いじゃない。
また技術交換のためにアリシャスタンに来ることがあるだろうし、皆もロワールに来ることがあれば寄って欲しい。
きっとまた会える。
俺は信じてる。
だから、さよならは言わないぜ。
また会おう!!*
− 三年前 −
[マチスの一生懸命なスピーチに拍手と帽子が乱れ飛ぶ。
ダーフィトが艦を代表して、修繕の礼を述べた。]
出会いはおまえにとって最悪だったろうが、
おまえは充分に才能を発揮して、身代金を支払った。
むしろ、過分なほどだ。
操舵台におまえの名前と出会いの日付を刻んで、いつまでも忘れないようにしておく。
…ホントはおまえを手放したくないんだぜ。
けれど、国に帰ってやりたいことがあるんだろ。
おれたちは潔く身を引くとしよう。
楽しかったと言ってくれて、ありがたいよ。
成功の暁には、祝砲を放ってやるさ。
[その約束を果たしに、《シャドウ・バレス》は3年後、海を超えてロワールを訪れたのだ。けれど ── 【回想終わり】*]
− 現在 −
わかった。
[先程からのマチスの受け答えに、どこか気落ちしている様子を感じて、囁くように指輪に声を落とす。]
実戦で懲りたか?
― 3年前 ―
[スピーチに続き、ダーフィトが修繕の礼を述べる。
自分を手放したくないと言う話は嬉しくもあったが、やはりやるべきこと、やりたいことが残っている以上、それに応えることが出来ない。
そのことに対しては少し悔しくも思った]
理解してくれてありがとう。
必ず
その時は皆も見に来てくれよな!
[交わした約束は3年後に果たされることになる。
大空を超え、
― 現在 ―
[そっと問う声が聞こえる]
……懲りた、と言うか。
上手く行かないもんだな、って。
[ぽつりと、囁きに返すように零す]
開発も何度も繰り返して結果を出すけど、実戦はなぁ……。
人の命がかかってて、やり直しが利かない。
だから、なるべくなら1回で終わらせたいって、そう思ってたんだが…。
[遥か高みにある光の船に近付くことさえも出来ず引くことになった]
どうやったらあの天使達を出し抜けるのかな、って。
ずっと考えてる。
[そうして答えが見つけられず、迷路に迷い込んだようになっていた*]
− 現在 −
おまえは天使と同じくらい頑固だろ。
[マチスの吐露を聞いて、そんなことを言った。]
実現できるっていうのが直感的に ”わかっている”。
でも、実際には届かなくて、悔しいし、焦れるんだ。
[天才によくあることだ、と諭した。]
おれは、そんなおまえが好きだけどね。
空に足がかりはない。
だが、天使たちにならば、攻略順というものがある。
おれならば、まず、指揮官ひとりに狙いを絞るかな。
[天使たちが最初に、宇宙船と管制塔を制圧したように、確実な結果を、と示唆した。*]
― 現在 ―
そんなに頑固か?
[頑固な人間は自分が頑固だとは認識していないものだ。
客観的な視点で言われ、思い当たる節があることに気付いて納得する。
天才によくあること、そんなおまえが好きだ、なんて言われれば、少し照れたりもした]
攻略順……あぁ、そうか。
あの色つきの天使、あいつが天使の一団を率いてたけど、詳しく指示を出してる感じじゃなかったんだよな。
色つきの天使に他の天使が連動して動いてるように見えた。
あの指揮官を落とせば、他の天使は動けなくなるかも知れない。
[鈍重と示唆された方法の一端を掴めた気がした*]
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