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―戦場の地・シュヴァルベ―
[かつての上官であり、友であった人を]
貴方には、待つ人にもう一度会ってほしい。
[かつては自分の親しき人を共に見送り、友であった人を]
貴方には彼を支えてほしい。
[かつては恋しき人であり、相棒であった人を]
貴方には、幸せになってほしい。
[願いを胸に、同じ轡をならべた人たちを、
見送るその姿に在りし日を懐かしむ思いはなく、ただ彼らが結ぶものを見守った]
―中立の地・シュヴァルベ―
[約束の人が語る言葉を静かに聴きながら]
ひとつ約束を守ってくれたね。
[返す言葉は彼に届かない。見上げながら]
ディーク。
[呼びかける声も届かず、伸ばす手も彼に触れることはない。
けれども、自分のなかにあるもののひとつを彼は果たしてくれたから]
お疲れ、ありがとう。
[ねぎらいと感謝の言葉をかける。悲しむことはしない、
喜ぶことも、恥ずかしがることも、懐かしむことも。
それは全ていつかの時の為に]
[重なることのない心の変わりに、そっと彼に身を寄せる]
うん、できる限りゆっくり、幸せになって。
[交わされる口付けを眺めながら、いつか彼が私よりも大切な人ができたら、それもいいと思っている。
ただ、彼が会いにくるというのならば、自分はいつまでも待つ]
約束。
[彼が翳した小指に、自分の手を伸ばし重ねる。
預けた約束を彼の胸にゆるされるときまで。
彼を残した約束を自分の胸に、いつかそのときがくるまで]
―約束の地・田園風景―
[今日もただ自分はそこにあり続け、見守り、そして眺めている。
果たされたもうひとつの約束。
だから私は待ち続ける。
約束をしたこの地で―――
―――思い出の残るあの場所で]
ディーク、私は貴方と会えてよかった
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