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……フレイ。
力、貸してくれ。
[小さく紡ぐのは、願い]
俺が、闇を祓えるように。
[どこか遠くで紡がれる願い歌>>29は、知る術もないけれど。
今はただ、支えて欲しいとそう、願い紡いで]
[届いた声>>=0に、雑念を振り払うように意識を向ける。
今、歌えるのはリヒャルトだけで、自分に出来るのは祈ることだけ。
そうしたもどかしささえも超えて、想いが力となることを信じた]
――うん。
我が願い 祈り
折り重なり 響き合いて
彼の歌と共に 闇を祓え――
[音にならなくても、胸の内より想いを届けるものは歌だった。
その旋律は、彼の歌>>35と調和し、音ならぬ共鳴を生み出す*]
……、は。
どーやら、負けずに済んだ、みたいだ。
[途切れがち、送るのは、掠れた声]
…………ありがとな、フレイ。
[何に対する感謝かは言わずに、それだけ告げて]
……うん。
[掠れた声に、万感籠めた頷きを返す。
その声の調子にはいつもの調子で心配をしたくなるけど、今は]
どういたしまして。
……ううん、こっちこそ、ありがとう。
[その一言では表せないけれど、その言葉を送る]
ほん、と。
ずるい、よな。
……人の気も、知らないで、さ。
[現実の声に出せない思いは、意識の内にはぽろぽろと零れて落ちる]
…………ちゃんと、やるだけやった、って。
報告もできねぇじゃん、こんなの……。
……ばっかやろ……。
[文句を連ねる彼の真の想いは、声ならぬ声に溢れてくる。
彼がきっと、ロヴィンに一番叱られて、そして一番多くを託された生徒だろう。
だから恩師に対する想いも、こちらと並べて語れるようなものではないだろうけれど]
う、ん……。
伝えたいこと、たくさんあったのにね。
先生だって、きっと……。
……ああ。
ほんと、に、な。
[思わずもらした呟きに返る声。>>=5
それに、小さな同意を返して]
え?
今から……?
[急なことに思わず聞き返してしまうが、糸口が掴めたならすぐに追わなければ、二度と顔を合わせる機会はないかもしれない]
……なー、フレイ。
俺、やっぱり、甘いかな。
[邂逅の時の後、帰途につきつつ。
声を上げる事で他者を寄せたくなかったから、思う所は意識へ落ちる]
先々考えれば……ってのは、頭の隅にはあって。
でも、やっぱりそっちは選べなかった。
死んだら終わり、っていうのが、どうしても頭から抜けなくて、さ。
……壊しちまうのは簡単で、でも、なくしたものを取り戻すのは難しいって。
そんな風に考えたら……単純な手、選びたくなくて……それで、こーなって。
勿論、自分で考えて、それで選んだ道だから。
後悔とかは、ないんだけど、さ。
なんていうか、こう……うん。
先々考えると、やっぱ甘いのかなあ、って。
[どう思う? と。
問いかける声音の響きは、やや、情けないもの。*]
[帝国の二人と別れた帰途。
声なき声>>=9に語り掛けられ、意識のみをそちらへ向ける]
そう……だね。
あの人たちの中にある魔法への憎しみは、とても根深いものだから……。
言葉や時間で解決できるものじゃないし、その時が来れば、平和なままでは終われない……とも、思う。
[禍根を断つべきという考え方は、十分に理解できるものだった。
とはいえ自身も恐らくは、その道を選ばないだろうとは思うけれど。
やや情けない声での問い掛け>>=10を受けて、少し考える間を置いた後、自らの意思を伝える]
でも、ただ甘い、というのとは違うと思う。
目の前の決断から逃げたんじゃなくて、将来どうなるかも含めた上で決めたこと、だろうから。
[考え、後悔のない道を選んだというならそういうことだろうと受け止めて]
……根っこの考え方が変わることはなくても、人と人との関係は、変わっていくものだと思う。
少なくとも私たちは、呪歌を持たない人たちの恨みを、彼らがその果てに何をしようとしたかを知っている。
だから……ね。
これは、私たちがこれから何を為すかを、見せるためのチャンスなんじゃないかな、って。
[その結果皇帝が改心するとまでは、さすがに期待していない。
在るのは再びの、力と力のぶつかり合いかもしれないけれど。
それでも、その時の自分たちは、きっと新しい強さを手に入れているだろう、と思う]
――甘いのは、私も同じだよ。
だからこのことは、一緒に背負わせて。
[どんな結果であれ、自身はリヒャルトを支持すると。
最後にそんな思いを伝えて、街のざわめきの中へ足を踏み込んでいく*]
[明確に言葉にしなかった『先々』の意味は、正しく伝わっていたようで。
返される予想>>=11は、自分の内にあるのと同じ物]
……だよなぁ……。
[ぽつ、と落とした後に投げた問いかけ。
それに、答えが返るまでは間が開いた。
それでも、答えを急かす事はなく。
紡がれる答え>>=12、フレデリカの考えを黙って聞いた]
……ん。
[最初に返されたのは、肯定。
それだけでも、だいぶ気は鎮まって]
人と人の関係は変わる……か。
確かに、そーだな。
これから俺たちが作り出すもの、築いてくもの。
それを見せる事で、変化が訪れるのかも知れない……いや。
変化させてやるくらいの気概で行けばいい、か。
[そんな簡単に訪れるようなものではないだろうけれど、今は。
そう、思い定める事で、先へ進む事への迷いを打ち払う]
……少なくとも、腑抜けてたらそれだけで笑われるの目に見えてるからなぁ。
[向けられた言葉>>115を思い返しつつ、軽い口調で紡いで]
……うん。
ありがとな、フレイ。
[一緒に背負う、と。>>=13
そう、言ってくれる存在があるという事。
ここにいたるまでに何度も感じていた、絆の先のかけがえなさを改めて感じ取りつつ。
感謝紡ぐ声には、先にはなかった力が確り、宿っていた。**]
フレイ、まだ、起きてるか?
起きてるなら、ちょっと出て来いよ、空、すげー、綺麗だぜ?
[妙にはしゃいだような響きの声。
未だ生きる地を隔てていた幼い頃や、学園に来てからも、空が綺麗に見えるとこうやって外出を促していた。
学園に来てからは、後から寮長や教師に怒られるのまでセットだったりしたけれど。*]
[自室での休息の時間。
薄明りで本を読んでいたところに、声なき声が届く>>=17。
そこに乗っているのは、妙にはしゃいだような響き]
空……?
うん、すぐに行くね……!
[離れている間も、学園都市の中で別々の寮にいる時も、空が綺麗な日はこんな風に声を掛けてくれたことを思い出す。
そうして見上げるのが同じ空だと思うと、なんだか嬉しかった]
リト。
そっちの、近くに行ってもいい……?
[そう、呼び掛けるような声を向ける。
同じ空を、同じ場所で眺めたいという願い込めて*]
[すぐに行くね、と返る声は以前と変わらない響きを帯びる。>>=18
それは同時に、以前と同じもの――同じ場所にいなくても、同じ風景を共有している、という嬉しさを感じさせるもの]
ん?
ああ……そーだな。
一緒に見るのも、悪くないよな。
[近くに行ってもいいか、という問いかけ。>>=19
拒む理由はなく、返すのは是の言葉]
……一緒に、いてほしいんだ。
フレイに、ずっと。
[肝心の部分がこちらに落ちたのは、まあ。
気質的に仕方なし、かも知れない。*]
……ありがとう。
私も、リトとずっと一緒にいたい。
―― 一緒に、いてください。
[音よりももっと深くに響く声>>=21を、受け止めて。
自分からも改めて、願いの形で返す]
[その想いは自分自身も同じだと、示すように*]
[紡いだ願いは受け止められ。
そうして、返されるのは、同じ願い。>>=22
直接響きあうが故に、その想いは深く、響いて]
……うん。
一緒にいる。
……絶対に手、離さない、から。
[歌うように誓うように、そう、告げた後]
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