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[飲み込んだ思いはそっと、かたわらのひとに寄り添う。
ほんの少し、その色を変えて。]
師父も、
…… お辛くは、ありませんか。
[心のぬくもりを求めるよう、分け合うよう、そっと触れる。]
あなたの御力になりたい。
あなたの御心を乱すようなことが、
これ以上起こらないようにと、願っております。
[守りたい。
そんな決意が、ふと零れた。]
………………、
[ふ、と。微かな笑みが零れた。
案ずる心>>=8、柔らかに傍らに添う声。
そのぬくもりに、冷えた心の一部が溶けて雫を落とす。]
……。つらくはないよ。
今はこうして、お前が傍にいるのだからね。……、
[静かに揺れる、微笑み、喜び、───…諦め。
音にならぬ思いを胸の裡に沈めて、大天使は微笑う。]
ふ、…ふ。ああ。
[幼くはない。もう幼子ではないのだと分かっている。
けれど落とされる決意が面映ゆくて微笑ましい。
くつくつと小さな笑い声を揺らして、頷いた。]
…──── 頼りにしているよ、愛しき子。
……、お前の心の上にも平穏あれ。
わたくしも願おう。
[密やかに、最後の言葉は笑み消した声で低く静かに紡ぎ。
大天使は微かに息を零したようだった。]
[頼りにすると言われた喜びと、笑ってくれた安堵があった。
加えて、もう子供ではないという自負と、認められたい欲求も。
結局のところ、
すごいな、と驚かれ、
よくやった、と褒められたいのだ。
そんな心の動きに、当人は気づいていない。]
必ず、か。 …───そう。
[天のいとし子が言葉紡ぐに、
帰るのは仄かに笑み含んだままの響き。>>=14
必ず、と。その言葉の持つ力強さと儚さと。
この子が知るのはいつの日になるのだろうと、
過るのはそんな微笑ましさにも似た感情で。]
あまり無茶をするのじゃないよ。
[それでも掛けてしまう言の葉は、
この子には未だ反発されてしまうのかも知れないけど。]
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