情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[大きな瞳を、きょとん。と瞬いた後――]
実験? …やだ、
[朗らかに笑う。鈴が鳴るような軽快なもの]
先生は御存知ないんですか?
この時期の、定番。…だそうですよ?
[自分も今年シュビトに来て初めて知った訳だが、
そんな素振りはおくびにも出さない]
はい、どうぞ。
手作りではありませんから、
味に間違いは無いと思いますけれど――…
[包みを解き、羊羹を口にするアレクシスの姿。
しかも物凄く喜んで]
ふふ、
[その様子が微笑ましくて。つい、にこにこと眺めてしまった]
…良かった。気に入っていただけて。
[少なくとも他の女学生は、教室の脇からこの光景を覗いていただろう。
「ユレ教官、喜びすぎ」
と、彼を巡る噂話?に新しい話題が加わったのは言うまでもない*]
――――、…え?
[付け足された一言。
まるで、自分が思い出していた記憶と共鳴するように。
響いたのは『羊羹』という甘い味の単語]
― 会見の前 ―
……、そうそう。
此方に来るまで、
カナン殿と御一緒の船旅だったのでしょう。
貴方の目から見て、…彼はどのような御仁でしたか?
[かの異国の人をアレクシスはどう評したのだろうと、知りたくて]
― 会見の前 ―
そうですね…………。
[>>=7 さて。どこから話すべきか。
そして、何処まで正直に話すべきか。
カナンが来るまでの間、暫し目を閉じて思案する。]
―――……なかなか侮れない男です。
単身、王府に身柄を拘束される事を厭わず。
且つ、それ相応のリターンを即座に計算出来る男です。
あの鉄火場で、なかなかあれだけの頭を回せる男はそうそう居ないでしょう。
流石、諸外国からの使者と言えるでしょう。
[>>3:4 そう言って、彼が此処にくるまでの経緯を掻い摘んで説明したか。]
そうそう。
カナン様から、お願いがあるようですよ。
私も実はよく解っていないのですが………
巫女姫に何やら、肖像モデルになって頂きたいとか。
…………。
危険かもしれませんし、お断りしても良いのですよ。
[そう、付け足しつつ。]
肖像モデル…?
絵描きなのですか、カナン殿は。
[不思議そうに首を傾ぐ]
…、?
よく分かりませんが……
お願いを聞くかどうかは、
実際にお会いしてみて決めると致しましょう。
[
[けれども細めた目を緩めた訳ではなかった。
カナンに対し、幾ばくの嫉妬のような気持ちを、消す事は出来なかった。
然し、巫女姫に声を掛ける時は、極めて冷静なままで。]
―――――………何かあれば直ぐにお呼び下さい。
きっと貴方でしたら、
もっと…、器用に受け答えされたのでしょうね。
[ひとまず頷いておいて友好を保ち、
解放軍と彼等が与さぬよう均衡を保つ手もあった。
口の上手い人間ならば、
幾らでも立ち回りは選べただろうに。
いつも王府の貴族諸侯と遣り取りしているアレクシスならば
おそらく日常とも呼べる駆け引きだろう]
―――――……いいえ、まさか。
[>>=15 揺れる緑の問いかけに静かに応える。]
器用に応える事ばかりが、外交ではありません。
[それに、と言葉を区切って。]
その方が――――……巫女姫、貴女らしいです。
[確かに自分が彼女の立場なら、もう少し穏健な態度をとれたかもしれないが。
それが百点満点の回答ともあるまい。そういうものと、頷き。
内心、少しだけ安堵した自分が居るのも確かだった。]
………巫女姫。
貴女から見て、カナン・リリはどう思いましたか?
[>>=7 先程同じ問いを、今度は彼女に返す。]
きっと、視野が広いのでしょう――――。
だから彼の見ている景色が、
私にはまだ、遠いです。
[そう静かに締めくくった*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新