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ほんっとに。
あったま来るくらいに、半端ねぇよなぁ。
[地上への帰還の最中、ふと、呟きを落とす]
歪みもねぇし、ブレもねぇ。
どこまで自分の意志、貫ききりやがって。
[続くのは、ほぼ言いがかりとしか言えない言葉。
それに続いて落ちるのは、嘆息めいた息、ひとつ]
……でも、さ。
そんな相手だから、こそ。
俺は、誤魔化しも小手先技も使いたく、ねぇ。
自分の意志と、ここに集った『想い』、偽らねぇでぶつかりてぇ。
……あっちにゃあっちの、大事なもの、なくせないもの、護りたいものがあってさ。
俺たちにも、やっぱり、大事なもの、なくせないもの、護りたいものがある。
今って、そこがかち合ってるって感じ、なんだよな?
[確かめるような言葉をひとつ、落とした後。
勇者はしばし、思考に沈んで]
……大事なものは大事なもので、それを譲ったり諦めたりする必要はない。
でも、そのために、相手にとって大事な何かを否定する必要って……ない、よな。
でも、ないんだけど、それってずっと、色んなとこで続いてた。
……そういうのから生じた『想い』とか、さ。
結構、残ってんだよな、
[それは、『始原の秩序』との戦いの中、剣との共鳴が深まる事で触れられた古い記憶]
んで、それって、ものすっげー痛くて、重くて……こんなの生み出しながら戦って。
仮にそれで勝ったって、痛いのが続くだけで終わんねぇ。
……ま、そうは言っても魔王はあの調子だし。
こんな理屈、ぐだぐだごねたって、聞いちゃくれねぇと思うから。
だから、もう一回、ぶつかる。
でも、それはあっちを滅ぼすとか、否定するためじゃなくて。
向こうにこっちを認めさせて、こっちも向こうを認めるために。
俺が、旅の中でみんなに託された気持ちを全力ぶつけに行きてぇ。
その先、どうなるかは、まあ。
ぜんっぜん、わかんねぇけど。
俺の遠い御先祖が、魔王と戦って、それでも、『滅ぼさなかった』事には、ちゃんと、意味があると思うから。
ただ、魔王だから、脅かされてるから、って理由だけでは戦いたくねぇ、って。
今、思ってる。
限りなく、お前らしい猪突猛進な方針だな。
[ 聞こえてきたクロートの考えに、返すのは呆れたような言葉だが、その声音に拒絶の響きはない ]
まあ、好きにしろ。
俺はお前に、負ける気がないのなら、文句はない。
[ 背負った想いの中には、魔王を滅ぼせと願う声も多くあるだろう、けれど、クロートは、その怨嗟の重さよりも、大きな何かを、きっと、見つけたのだ。
ならば、最後まで ]
……それ、どーゆー意味だ。
[そんな思いから始まった思考、それに対して返された言葉>>=4に、最初に飛んだのは突っ込みだった]
てか、負けるために喧嘩売る奴なんか、ふっつーにいねぇだろーが。
[ぶつけたいものは、押し通したい意志でもある。
だから、負けるつもりはない、という決意を滲ませた声で返して]
…………届いた、ぜ。
俺の、みんなの、『想い』。
その、上で。
向こうの『想い』も、きっちり、受け取った。
[ぽつり、と。
通信魔法の内には声が零れて落ちる。
そこに誇らしげな響きがある事は、隠しようもない事だった。**]
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