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……あー、でも。
状況がまずいと思ったらたら、遠慮なく呼べよ?
[表の声には出さなかったものの、こちらでは遠慮なく言葉に変える]
俺んとこは確かに忙しいけど、まずい、と思ったらそういうの一切気にしなくていいからな。
[真面目な口調でそう言い切って、それから]
って、言っても。
そーゆー事にならないように立ち回るのが俺の役目っちゃ、そうなんだけどな。
[一転、向ける声音は軽いもの。
真剣な話をした後に冗句めいた物言いで空気を和らげるのはいつもの事。**]
あ……うん。
[声なき声で告げられた言葉>>=0。
それは有難くもあり申し訳なさもあったけれど、真面目な口調を向けられた意味を自分の中で受け止めて]
わかった。もしもの時はそうする。
――リトも、何かあった時は教えてね。
[自分に出来ることならするつもりだと、意志を伝えるように付け加えて]
ふふ、そうだね。
[いつものような、軽い口調>>=1。
そうして和らいだ空気を受け止めるように、自身も小さく笑みを浮かべて]
それなら、私も胸を張っていかなくちゃ。
[リトの思いを汲むために、何より囚われた人々に自分たちの在り方を示すために*]
……それは、わかってるって。
[何かあった時は、と。
返される言葉>>=2には、素直な同意を返した。
絆の先の言葉だからこそ、強いて意地を張る必要はない。
カッコつけたがるのは、素の気質なので如何ともしがたいが。
軽く紡いだ声に返るのは笑む気配。
伝えられた言葉、そこにこもるもの。
それに支えられてるなぁ、という実感を持ちつつ]
ん……フレイなら大丈夫って。
信じてるから、な。
[告げたのは、抱く信を形にしたもの。**]
……うん。
私も信じてるからね、リト。
[胸中にそっと、告げられた言葉>>=4、同じく抱いた思いを反芻して]
……フレイ、そっち、どんな感じ?
[動き回りつつ、ふと、気にかかるのは解放班の方。
大丈夫だ、と信じてはいるけれど。
案じてしまう気持ちが浮かぶのは赦されてほしい]
こっちは、今んとこうまく行ってる。
思ってたよりも向こうの動き、鈍い感じだし……これなら行ける。
[こちらの立ち回りは、向こうからも見えてはいるだろうけれど。
声を向けるのは、無事を確認するのに一番手っ取り早い方法がこれだから、という認識があるから。
その辺りは、過去の自分のやらかしからの気づきではあるのだけれど]
[未だ、直接出会う前。
声だけで繋がっていた頃。
一月ほど、話しかけられても全く返事をしなかった――できなかった時期があった。
それは、実母が病に伏してから、永眠するまでの間。
当時10歳、この頃は魔法の才の発現は片鱗程度にとどまっていて、未だ、下町で慎ましく暮らしていた。
そんな状況での母の病は混乱を引き起こして。
当時は伯母だった養母や、隣近所からの援助もあったが、先の見えない母の看病は少年の身には堪えていて。
声が聞けて嬉しいのに、どう返していいのかわからなくて。
案ずる声に心配させている、と自覚したらそれもそれで苦しくなって。
結果として、実母が眠りにつくまでの間、上手く声を返せずにいた]
[ようやく落ち着いて、黙り込んでてごめん、と短く返せはしたものの、その時の反応は違う意味で堪えて。
同時に、ちゃんと声が聞こえると安心できるんだ、とそんな当たり前の事を改めて認識できた。
だから、それ以降は何かあると呼びかける事も多く、逆にうるさい時期もあったかも――というのは余談として]
(……なんだかんだで、甘えてんのかもなぁ、俺)
[そんな自覚もぼんやりとあるが、言葉にした事はなかった。*]
[別々に動くと決めたからといって、意識まで切り離す必要はない。
――と気付いたのは、リヒャルトからの呼び掛け>>=6があったからだった]
そ、っか。
……良かった。
[案ずる気持ちはこちらも同じで。
相手の方がより攻撃にさらされる役目だから、というのもあったけれど、今のところ不測の事態は起きていないようだ]
こっちも大丈夫。
塀があるからか、そこまで見張りは張り付いていないみたい。
[そう、問題なく進行していることを報告する]
[初めて声が繋がったばかりの頃。
完全に子供と言っていい年齢だった自分は、その不思議な関係に無邪気にも喜んで、必要もないのに何回も声を送ったりした。
相手の方も――少し年上とはいえまだ子供のようで、大抵の場合は楽しそうに反応してくれていた、と思う]
[そんな声が、ぱったりと聞こえなくなった>>=7。
どうしたの、なにかあったのと。
問い掛ける声は次第に焦りに、そして案ずるものに変わっていった]
[嫌われちゃったのかもしれない。
真っ先に思ったのはそのことで、でも段々とそれ以外の不安も大きくなっていって]
リト。
……そこにいるって言って?
[色々と悩んだ結果の、たった一つ相手に願ったこと。
――それが叶ったのは、声が届かなくなって一月くらい経ってからだった]
リト?
……リト、だよね?
[ようやく聞こえた声>>=8。
短い謝罪からは相手方の状況はわからなかったけれど、返事が返ってきただけで胸が一杯で、そんなことには思いが至らなかった]
よか、った……。
リト、リトだ……。
[ただ、繋がっていると、それが実感できただけで嬉しかったのだ。
まだ幼かったがゆえに、色々言葉にはならず、相手へ気遣う余裕もなくて。
ひたすら名前を呼んでは泣きじゃくっていたことが、相手にどう思われたかはわからない]
[その後、彼からの呼び掛けが増えたことには純粋に喜んでいたのだけれど。
歳月が経って落ち着いた頃合いに当時の事情を知って、恥ずかしいさやら何やらで頭を抱える羽目になったのは余談である**]
リト。
リトはどうして、学園に入ることにしたの?
[そう問うたのはいつのことだったか。
少なくとも、帝国の脅威が遠く、まだ魔法の国が平穏に機能していた時のこと]
私はね――
[自分が問われたならば、それはいつかドロシーにしたのと重なる解答>>1:100となるだろう]
……リト。
[ふとそんなことを思い返したのは、これから自分の歌う呪歌に籠める想いは、きっとリトの目指す先と重なると思ったから]
あの呪歌を歌うよ。
[その呪歌を教えてくれたという人は、この中にいるのだろうか――自身に知る術はなかったけれど**]
ん、そっか。
[問いかけに返る声。>>=9
どうやら、あちらも順調に進んでいるらしい]
なら、そっちは頼むな。
……こっちは、偉いさんの登場らしい。
[入口の辺りから聞こえてくる声に、それだけ返して]
あの、って、フレイ?
何があった?
[聞こえた声>>=15に、戸惑いながら問いを投げる。
収容所の状況が聞けたなら、あー、と短く声を上げて]
やっぱり、そうなっちまうか……。
[予想はしていた。
だからこそ、『人を動かす歌』も必要かと思っていた。
とはいえ、自身が使おうと思っていたのは、心を強く縛る類のものではなく。
不安を取り除いて、言葉を届けやすくするためのもの。
その上で、言葉を持って動いてもらうつもりでいた。
それは、歌を教えてくれた人――養母が、無闇に使うものではない、と硬く戒めていたから]
フレイ。
……後で、俺からもちゃんと伝えるけど……そこにいる人たちに伝えて。
確かに居場所はないけれど、ないからこそ、俺たちはそれを取り戻したいって。
闇の中にうずくまって、目を閉じて。
それじゃ、何も変わらない。
変わらない闇に沈むのは楽だけど……もう一度でいいから、光を見て、って。
[深い絶望を取り除くのは、簡単にはできない。
けれど、ほんの少しでいいから、光の射す方に目を向けてほしい、と。
そんな願いを込めた言葉を託して]
あと。
今から外で派手に一発ぶちかますから。
せめて、それを見てくれ、って。
お偉いさん……?
[その言葉>>=16に少し身を硬くするが、そこはリヒャルトたちがうまくやってくれると信じるしかないだろう。
自分の目の前の状況こそ、重要な局面だった]
[最後の切り札は、リヒャルトに委ねることになるだろう>>=17――とは言え、彼の言葉が届く状況まで持って行かなくてはそれも不可能だ。
こちらの現状――収容者から上がった声などを伝えれば、リヒャルトから伝えるべき言葉が返る>>=18]
……うん。ありがとう。
[意識を割かせてしまったことに申し訳なさはあったが、反省は後に回して端的に礼を告げる。
不安や揺らぎが鎮まったことは、言外に伝わるだろうか]
どうにか、やってみるよ。
――そっちも、気を付けて。
[そして意識は眼前の状況へ向けられる*]
[伝わる声に、不安や揺らぎは感じられない。
これなら大丈夫かな、と。
そんな安堵はこちらも自然、にじみ出るか]
ん、任せた。
……だーいじょうぶ、心配すんなって。
[そう、軽い口調で返した後、こちらも意識を眼前に向けて。*]
――リト。
[状況が定まった所で、胸中にて言葉を紡ぐ]
こっちは、動いたよ。
――後は、お願い。
[信を置いていることを示すように、告げる言葉は短いもの*]
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