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元々細身なんだし、食事制限なんかしたら倒れんじゃねえか…。
[カサンドラの話は差し支えない程度のことだけ同室者から聞いていたから、彼女と食べ物絡みのことには慎重にならざるを得ない。]
ちっこいから、あんまり年長って気もしないし。
や、元教官だって意識はあるけどさ……
[シロウはちっこくないし年も離れているから、一応敬う態ではあるつもり。つもり。]
むむ。……たしかに学生時代に数度あった欠席の理由は、おなかがすいて動けなかったという不名誉な事情もあったりしたが……
[極限まで食べるものをきりつめては、同級生や先輩におこぼれをいただいていました カサンドラ物乞い伝説]
そうか。そうだな……
子供もいいところのちいささ、だものな。
流石に怖いから影武者をお願いしようかと思ったが、私と同じ背格好のものが部隊にいたら国許に帰させる勢いだよな……。
捕虜っぽく見せるだけなら、手錠でもしとけばいんじゃね?
[聞こえてきた声に口を挟んだのはいつのことだろう]
カサンドラせんせが食事制限はまずいだろう。
もともと体力ねーんだから。
東方秘伝の栄養剤でも飲むか?
マムシとかイモリとかが材料だけど。
腹が減ると筆記具ひとつ動かせなくものな。
欠席するほどってーと、想像以上の状況だったんだな……。
[想像以上というか、想像しただけで辛くなる。
燃費の悪い自分の身体なら、空腹に耐えられずとっくにこの世を去っているのではとさえ思う。]
影武者―――か。
曲がりなりにも軍人の集団だ。
前線配備の女性兵士はそもそも少ないし、大体後方部隊に居る。彼女らでは、満足に影武者が務まるとも思えない。
フレデリカは別だが、護衛官を影武者にするわけには行かないし な?
[いや、策としてはアリなのかもしれない。
ふと、フレデリカの反応を伺うように言葉を切るけれども]
ああ……逆に、男性兵士ならどうだ?
若くて背の低い奴なら、そこらへんに沢山―――
[ディークの辞令>>334によって、少年兵がフレデリカの元に編入されたことは知る由も無いが。適任はいないものかと、脳内の部下の顔を思い浮かべている。]
手錠じゃいざって時にもっと動けねえって!
[突飛な案に、思わず突っ込みを入れる。]
マムシとかイモリ………。
東方由来の………?
確かに栄養剤だけど、それって、
[少し前に家を訪れた客が、珍しい土産として置いていった飲み物を思い浮かべた。思いっきり精力剤と書いてあり、あの時ばかりは兄とふたり、引き攣った。
十数年ぶりに兄弟の思いが一致した瞬間であった。]
……あんま、女性に勧めるもんじゃないかもな。
そうだな、手錠だな。いかにも拘束されている感じがよいな。
銃も隠しておけるならそうしたいが――
私が持っていて万が一『奪還』された場合は大変なことになるな。
手錠で大丈夫なのか……?
先生は馬も苦手なんだろ。
最悪、緊急時に自分の足で撤退しなくちゃならんケースを考えると、四肢はある程度自由になったほうがいい気はしたが………。
拘束前提なら、せめて、綱にしないか。
それなら、手にしてる兵が命令ですっぱり切れるだろ?
マムシとかは滋養強壮にはよい。実際うまい。だが、酒としては認めるがエキスは認めん。
[断固とした主張]
たしかに。身動きもできないところを攫われてきた経緯を考えると……な。
[だが動けても何とかなったとも思えない運動オンチの身であった]
手錠は鍵を外す手間があるが、縄だと刃物で切れるか。
なるほどなるほど。
勉強になる。
[この手のことは素人故、頷くことが多い]
そう、切れるからまだ良いかと。
……まあ、そういう最悪のケースを避けられるよう動くのが俺らやクロイツ中尉の伏兵組、そしてフレデリカではあるんだが。
名実共に『囮』だからな………
危険度は最も高い位置だと思う。
だから、演出には一応綱を準備しておくぜ。
影武者の方も、必要なら手配を急ぐが。
なんの反論もない。
――軍人としての最低限のラインが遙か上であることを、留年2で退学処分となっていることが証明しているな……
その若さで二国を跨いだ学校の教官だのやったり、技術の中枢に携わったりしてんのに、なんかやっぱ、ちょっと変なとこズレてるよな。先生………
[素人とか以前の問題ではなかろうかと、嘆息した。]
おそらく、軍人というものが私に向いていないのがそのズレの根本だと思う。
何故私も軍人になろうと思ったのか時々わからなくなるな。制服がかっこよいから、くらいのどうでもいい理由だったが。
え、手錠の鎖だっていざとなれば切れるだろ。
[武器によります]
それか、手錠だって別に鍵しないでおいて、カサンドラに針金持たせて、『手先器用だから頑張ってピッキングしました』ってことにするとか。
シロウ教官。
人間工学的に無理なことをいってはいけない。
第一手錠をされているときに手錠の鍵穴にねじこめる針金の確度がだな(略)
……そういや、カサンドラせんせは蛇平気なんだっけか?
[さきほどのマムシの話題を思いだし]
栄養剤にする前の、マムシとイモリの干物ならいくつかあるから、食うなら分けるぞ。
[手錠の話。それから干物がどうのとか。
時折通信から流れる教官同士の掛け合いに応対しつつ、時に聞き流しつつ、作戦に向けた手配を進めている。
恐らく会議後から、シロウの告白までの短い間のことだったのだろう。]
少なくともオレは呆れてないから大丈夫だ。
むしろそれでこそカサンドラ、的な。
[即答よりも、少しあきれたろう、というセリフの方に笑みがこぼれた]
大丈夫だ、塩コショウがあれば酒のつまみにはなった。
[試したことがあるらしい]
あ…… そういうことか。
なんだ。
部下に指示出しながらだったから、聞き間違った。
あー、よかった。
[謝罪を入れながらも、ほっとしたような声色は隠せない。
教官がたをどんな目で見ているのか、という話だ。]
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