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癒し系……?
[不思議そうな声。目を瞬かせている。]
マリエッタさんの眠気さんは強敵なんですね。
私も負けないように頑張ります。
[そう告げた頃、建物内に轟音が響いたのだったか。]
あの……今何か大きな音が。
マリエッタさんはお怪我とかないですか……?
えーっと、そう、ローレルさんは人をほんわり和ませる空気を身にまとってらっしゃる、ってことですよ。
[癒し系の意味をそう説明して]
ああ、今日はもう大丈夫ですよ。
お風呂で目が覚めました。
すごい音……?
[不思議そうな顔をする]
こちらはなんともないですよ。
またアーなんとかさんの関係なんでしょうか。
[マリエッタにとってジューサーの音は毎朝の日常の音なので、大きい音だなんて認識されていないのだった]
私にそんな力があるのでしょうか……?
[心から不思議そうな声だった。]
あぁ、そうなのかもしれませんね。
マリエッタさんも被害に遭わないよう気を付けてください。
[マリエッタの言葉を信用し、安心した声をあげた後、心配そうに言葉を付け加えた。]
ありますよ。保証します。
なにしろ、私が癒されてますからね。
[不思議そうな声音に、にこにことそう返して]
アーなんとかさんは、お見舞いに行かなきゃいけないような状態だそうですから、大丈夫だと思うんですけどねえ。
ローレルさんこそ、気をつけなくちゃいけませんよ。
ローレルさん、可愛いんですから。
そっか……それなら嬉しいです。
私もマリエッタさんに癒されてますから……。
[にこにこと笑みを浮かべながら、少し恥ずかしそうに返事をした。]
私は……大丈夫ですよ。
問題ありません。
[自身が被害に遭っても誰も傷つかないから、それも悪くないんじゃないかなぁなんて考えている。
微かな間以外、その感情を滲ませることなく、さらりと言葉を紡いだ。]
そうですか?
そんなこと言われたの初めてです。
[むしろ、「いやしい系」だと言われたことはある。食いしん坊的な意味で]
でも、嬉しいです。
えへへ、なんだか照れますね。
[なんて言っていたけれど、大丈夫の前の少しの間が気になった]
えーっと、大丈夫、なんですよね?
なにかあったら、いつでも言ってくださいね?
[ローレルの「声」を今誰よりもキャッチできるのはマリエッタなのだから]
きっと皆、当たり前に感じているんじゃないでしょうか。
マリエッタさんの言葉は柔らかくて優しくて、とても耳に心地いいです。
[普段聞いているのが、義理の両親の嫌味ばかりだからかもしれない。
けれどそうじゃなくったってきっと、マリエッタの声を好きになるだろうと思った。]
はい、ありがとうございます。
本当に、ありがとう。
[そのマリエッタの優しさが今は胸に痛い。
だって自身はきっと――両親に、捨てられたのだから。
行くあてのない自身に残された選択肢は、アーヴァインの元へ嫁ぐことなのではないか。
そんなことを考えながら、心からのお礼を告げた。]
だったら嬉しいですねえ。
ふふ、ローレルさんは、人を納得させるのがお上手です。
[ふふ、と頬を緩ませて笑う。
向こう側のローレルの、胸の痛みには気づけないまま]
えへへ、こちらこそありがとうございます。
この村には引っ越してきたばかりですけど、早速こんなお友達が出来て、とっても嬉しいです。
[こんな場所じゃなかったらもっとよかったんですけどねえ、なんてぼやきつつ、その声はどこか楽しげだった]
お友達……!
[痛みも苦しみも、たった五文字の言葉に掻き消される。
驚いたような声をあげ、声を詰まらせた。]
私もお友達ができ、て、嬉しい、です。
[こんな場所じゃないときっと出来なかった。
初めてのお友達に、心から嬉しそうな声で告げる。
幸せを纏った身体がふわふわ浮いている気がした。]
あ、あれ、違いました?
[驚いたような声を上げるローレルに、ちょっとびくっとした。
友達だと思っていたが、そう思っていたのがマリエッタの方だけだったとしたら、ちょっと恥ずかしい。
図々しかったかなあ、なんてちょっとしょんぼりしかけた時、続いた言葉にほっとした]
えへへ、末永く仲良くしてくださいね?
ってあれ? なんかこれ違いますね?
[嬉しそうなローレルの声が、無性にくすぐったい。
全力で照れた結果、おかしなことを言ってしまった。
けれど、嘘でも大袈裟でもないつもり]
い、いいえ……その、すごく、嬉しくて。
[驚いたような言葉にに慌てて、恥ずかしそうにはにかんだ声を返す。]
ふふ、そうですね。
末永く……出来たら。
[出来たらいいなぁなんて、夢のような願いを。
大切なお友達に微笑んで、そっと祈りを込めた。]
それならよかった。
私も嬉しいから、おあいこですね。
[ふふ、と楽しげにそう言って]
大丈夫ですよ。
こうやって、いつまでお話が出来るのかはわかりませんけど……。
魔法が解けてしまっても、きっと、ずっとお友達ですから。
[こうやって話せるようになったこと、それはきっと、きっかけにしかすぎなくて。
そんなこと関係なく、友達だと告げた。
もちろん、ローレルが普通に話せるようになったら、それが一番嬉しいのだけど]
……っ!
[望む答えを簡単に与えてくれるマリエッタに、息を詰まらせる。
こんなに幸せなことがあっていいのだろうか。
言葉を何度も何度も噛みしめる。]
はい……マリエッタさん、大好きです。
[返せるものは何もないから、心からの感謝を伝えて**]
えへへ、なんだか照れますね。
[ストレートに好意を表してくれるローレルに、くすぐったい気持ちになる]
でも、そうですね。
私も、大好きですよ。
[えへへー、両思いですねー、なんて冗談めかして伝えた**]
[ローレルがこれまでどんな生活をしてきたかなんて、マリエッタは知らない。
知らないけれど、マリエッタの思う「当たり前の生活」をしてきたわけではないということは、なんとなくわかる。
温かい食事を喜んで、アイスクリームを知らない。
お酒に酔うということがわからない。
ジュース作りは重労働という発想をするということは、ジューサーも知らないのだろう。
それは、マリエッタに、普通のこととは思えない]
……ローレルさん、そんな風にうつむいて食べたら、せっかくの朝ごはんが美味しくなくなっちゃいますよ。
[どこまで踏み込んでいいものか。言葉を選ぶようにして声をかけた]
「知らない」ということは、恥ずかしいことではないですよ。
あえて言うなら、恥じるべきなのは、ローレルさんが「わからなくて恥ずかしい」と感じるようなことを、教えてくれなかった人たちでしょう。
[頭に響くマリエッタの声は暖かくて、優しくて。
お伽話の"お母さん"のような、そんな感じがしたけれど、年が近いであろう彼女にそれを告げるのは憚られて、小さく口ごもった。]
……あり、がとう。
せっかく美味しいご飯なのに、もったいないことしちゃいました。
[苦笑の乗った声が風に揺れる。
数瞬の躊躇いの後、ゆっくりと口を開いた。]
まだ、遅くないでしょうか。
これから知っても大丈夫でしょうか。
[頷いても、ローレルに見えるわけもなかったけれど、力強く頷いた]
当たり前じゃないですか。
私だって、知らないことなんて山ほどありますよ。
何かを知ることに、遅すぎるなんてこと、あるはずがありません。
教えられていないことを、知らないのは、当たり前のことです。
[それから冗談めかして]
何度教えてもらっても、道を覚えられない私の方が、よっぽどたちが悪いです。
[くすりと笑う]
ローレルさんに知らないことがあっても、ここにいる人たちは、誰もローレルさんを笑ったりしませんよ。
私の方向音痴だって、誰も笑わないでしょう?
[むしろ黙ってそっと誘導してくれる、そんな優しい人ばかりだ]
[マリエッタの言葉は柔らかな風のようだ。
不安や恐怖を簡単に攫ってくれる。
安堵に息を零し、微笑みが溢れた。]
そう、ですよね。
ありがとうございます。
これからいろいろ、知っていけたらいいな。
[帰る場所がないということは、前に進むしかないのだ。
見たこともないものや聞いたことのないものを知る機会も増えるだろう。
期待に胸を膨らませつつ、けれど気になることがひとつ――]
マリエッタさん、方向音痴なんですか……?
[初めて聞いた事実に目を瞬かせた。
優しくて、綺麗で、完璧だと思っていた彼女の愛らしい秘密に口角が上がる。
それは馬鹿にする笑いではなく、どこか安心したような笑みだった。]
ふふ、マリエッタさんにも苦手なことがあるんですね。
ああ、そういえば、ローレルさんには言ってませんでしたっけ。
何を隠そう、私の方向音痴は筋金入りですよ!
[ヴェルザンディに相談したりしたから、皆知ってるつもりでいた。
全然威張れないことなのに意味もなく胸を張る]
苦手なことなんて、そりゃもうたくさんありますよ。
朝も弱いし、お料理もへたっぴです。
ふふ、知っていることが増えましたねえ?
[明日使える無駄知識をトリビアというらしいが、この知識は明日からも使えない]
[だからマリエッタとこうして話が出来ることが、神様がくれた最後のプレゼントなのだと思った。]
ふふ、はい。
マリエッタさんのことを、お友達のことを知れるのは、こんなに暖かな気持ちになるものなんですね。
[くすくすと笑みを零して、弾んだ声を返す。]
私、忘れません。ずっと、ずっと。
だからもっとたくさん、お話しましょうね。
[たとえ二度と会えなくても、かけがえのない思い出として胸にしまい続けよう。
にこにことした笑みは見えないけれど、声はきっと表情すらも表現していた。]
……?
縁起でもないこと、言っちゃだめですよ。
[「忘れません」だなんて、まるで別れの挨拶みたいじゃないか、と口をへの字にした。
まさかローレルがそんな悲壮な決意をしているなんて、そんなことを悟れるほどにマリエッタは聡くなくて]
まだまだ、これからなんですから。
このお見合いを乗り切ったら、みんなでパーティーをして。
一緒にお出かけしたり、美味しいものを食べたり、やりたいことはいっぱいなんですよ。
……ああ、そうだ。
[ふふ、と楽しげに笑う]
ローレルさんに、もう一つ、教えてあげますね。
仲のいいお友達は、お互いのことを呼び捨てにするんですよ。
だからこれから私のことは、呼び捨てにしてくださいね。
私も、ローレルって呼びますから。
これ、から……。
[初めて聞いた言葉のように、驚いた声をあげる。
ローレルにとって、次というものはないに等しくて、草笛を教えてくれたあの人も、籠から落ちたオレンジを拾ってくれた誰かも、大切な思い出に登場する人物はたった一度しか会えたことがなかった。]
え……あ、はい。
マリエ、ッタ。
[楽しげな声に釣られるように彼女の名前を音にすれば、胸に広がる温もりにそわそわした。]
マリエッタ、私と一緒にお出かけしてくれるんですか……?
お買い物したり、ご飯を食べたり、あとは、えっと、えっと……。
[お伽話の中の話、ただの夢。
口に頭が追い付かなくて、言葉を詰まらせた。]
当たり前じゃないですか。
私たち、お友達なんですから。
[楽しげに話しながら、本当は胸が痛かった。
マリエッタにしてみれば、当たり前のことを、ローレルはまるで宝物のように扱うから。
それはきっと、ローレルが今まで、そんなことすらも当たり前でない環境にいたということ]
お買い物に行ったり、甘いものを食べに行ったり、
……コイバナなんてしちゃったり?
[うふふ、と最後の言葉は冗談めかして]
できる、かな……。
私にもそんなことが、できるのかな……。
[マリエッタに向かってというよりは、茫然と呟くような声だった。
そんな、そんな夢みたいなことがあっていいのかな。
足元がふわふわする。]
ふふ、マリエッタの恋のお話、聞かせてくださいね?
好きな人とかいないんですか?
[冗談めかした笑みを、好きな人のことを考えていたのだろうと勘違いして尋ねる。
彼女が幸せだと嬉しい。だって世界で初めて、大切なお友達だもの。
頬を流れる涙にも気づかないまま、自然と笑みが浮かんでいた。]
当たり前じゃないですか。
ローレルが知らないなら教えてあげます。それって、当たり前のことなんですよ。
[夢の話をしているような、現実味を帯びないローレルの声に、思わずムキになる]
むむっ。さっそくですか!?
[と、投げかけられた質問に、ちょっとひるんだ。ほんの冗談のつもりだったのに、思わぬブーメランだ]
好きな人……好きな人、ですか……。
[声は少し、困った調子になる]
え……あ、ごめん、なさい。
[語調の強くなったマリエッタに怒らせてしまったかと、震えた声が零れた。
けれどすぐに普段の調子に戻った様子に、そっと息を吐く。]
あ、秘密にしたいならそれでも。
私、マリエッタのこと、いっぱいいっぱい応援します!
[勘違いをしたまま、気合の入った声で答えた。
拳をぎゅっと握りしめる様子が目に浮かぶほどだ。]
ローレルに怒ったんじゃないです。
だから、ローレルが謝ることないんですよ。
[震えた声で謝られると、困ったように笑う。脅えさせてしまって申し訳ないと思ったけれど、怒ったことは否定しなかった]
いや、秘密にしたいわけでは、なくて。
……ちょっぴり悩んでいるだけですよ。
[全力の応援には、やっぱり苦笑した]
[マリエッタの起こった理由が理解出来ず、けれど自身に対してではないことに安心した。]
悩んでいる……?
私じゃ、力になれませんか……?
[何も知らないけど、何も出来ないけど、何か力になりたくて。
そっと触れるように尋ねた。]
ローレルじゃ力になれないとか、そんなことはないですよ。
全然違います。
[それだけはきっぱりと言い切って、苦笑した]
考えても仕方のないことなんです。
ここに来た時に、言われたんですよね。
恋人ができれば、お見合いから逃れられる。吊り橋効果でそんな人すぐに見つかる、って。
……だけどそれって、裏を返せば、アーなんとかさんと結婚したくないから、吊り橋効果で好きになるってことじゃないですか。
そうじゃなくても、そう思われるってことじゃないですか。
それって……失礼な話ですよね。
[いつになく落ち込んだような声音で、ぽつり]
もっと、全然別の場所で、会えたらよかったのに。
[マリエッタの言葉に小さく息を飲んだ。
恋人が出来れば逃げられるなんてことを聞いたこと自体が初めてで、そんな考えは自身の中になかったのだ。]
それ、は……。
[そうすれば、自由になれるんでしょうか。
思わず零しそうになった言葉に自身が一番驚いて、口を噤んだ。
マリエッタの感情が綺麗で、対比するような自身の汚さに辟易する。]
……マリエッタは、別の場所で出会えたらって思う人がいるんですね。
きっとそれだけで十分だと思います。
貴方が恋をしている。
その事実はどんな事態になろうとも、決して翳るものじゃない。
好きな人にだって、その気持ちはちゃんと伝わりますよ。
[叶うなら、今隣にいる彼女の手を握り締めたかった。
けれどオズワルドに不審に思われてしまうだろうし、気持ちだけに留める。
言葉が上手く出て来なくて、こんなにも話し慣れないことを後悔したことはなかった。]
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