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[かつて、いなくなったらいやだ、と縋るように呟いていた声>>=1は、今は力強い響きを伴い、こちらに呼びかけてくる。>>=2]
おうよ、待ってるぜ。
……お前が帰って来るまで、持ち堪えて見せるから。
はやいとこ、戻ってこいよ?
……みんな、待ってるからな。
[返す口調は、常と変わらず軽いが。
そこにこもるのは、強い意志の響き、ひとつ]
うん、急ぐよ。
─── 必ず、必ず行く。
[待っている者達が居る。
帰る場所を護ってくれている人が居る。
必ず戻ってみせると強く、思う。
届く声に籠もる強い意志>>=3に、己の意志を重ね合わせた]
[必ず、と繰り返す声。>>=4
9年前の別れ際、立てた誓いに返された言葉>>190をふと、思い返す。
あの時に寄せられた信は、自分が進むための力に、礎になってくれた。
だからこそ、それに全力で応える──と。
そんな決意が湧き上がる]
……急いでくれねぇと困るけど。
急ぎ過ぎて、コケんなよ?
[投げ返すのは、揶揄うような軽口]
ラクな道走って来るわけじゃねぇんだから、な。
[砦の突破もまた、決して容易いものではないだろうから。
案ずる言葉を、遠回しに告げた]
それは、気をつける。
でもこっちにも頼もしい仲間が居るんだ。
前にも話したよね、王都で体術を教えてもらってるって。
その人が一緒に来てくれたんだ。
兵を率いることにも慣れてる人だから、とても心強い。
[案ずる意を持つ揶揄うような声>>=5に強がりはせず、素直に受け取り是を返す。
次いで、率いた兵の中に武芸の師が居ることを明かした]
― 回想/8年前 ―
[王都で武芸の師を得たことは、稽古をつけてもらったその日に伝えた。
容赦ない稽古だったと言った時、友はどんな反応をしたのだったか]
なんて言うのかな、話をしてても”彼自身”が見えないんだ。
見えないと思ったら見てみたくなったんだよね。
懐に飛び込んでみようと思うんだ。
[人心の掌握と言うわけではなく、単純にクロイツに興味があったと言うのは友にも容易に伝わろう]
― 回想/7年前 ―
[それから何度も稽古についてを友に伝えた。
最初に比べれば感じていた壁が薄れてきたように思うこと。
稽古以外でも話すようになったこと。
変化がある度にオクタヴィアスは嬉しそうに友に語った。
そして稽古を始めて1年が経った時]
テッド!
どうしよう、凄い嬉しい!!
[興奮冷めやらぬ様子での第一声は相手にしてみれば意味不明なものだったろう]
最初は凄い驚いたし、それで良かったのかなとも思ったんだけど…
私のために軍を止めてまで残ってくれるなんて。
[これまでのことが認められて監視が外れたことから順序立てて説明した後に、クロイツが取った行動を友へと伝えて。
その時の正直な感想を興奮と共にぽつりと零した]
[そんな話を始めとして、王都であった出来事は楽しいものから辛いものまで、友に伝えて共有した。
ダーフィトが遊びに来た時のことなどは、主に無理矢理時間を空けてこちらに来ている事などから呆れられたりしたかもしれない。
その中には勿論、クロイツから様々な知己を紹介されたことも含まれている*]
頼もしい仲間?
[どんな奴だ、と首を捻るのは数瞬。
続いた説明>>=6に、あー、と短く声を上げた]
件の御師さんか!
へぇ……そいつはまた……。
[ここで一度、声は途切れ]
……楽しみだな。
[直接会うのが、と。
楽し気に笑む気配と共に、そう伝えていた]
ああ、こっちじゃ、おっちゃん……コリドラス卿が復帰してくれてる。
物言いとかはあいっ変わらずだけど、経験ある人だからな……いてくれて、心強いぜ。
[それと共に、忘れずに伝えるのは、復帰した将軍の存在]
― 回想/8年前 ―
[剣術の鍛錬と、正規軍の教練。
その合間に友と交わすやり取りは、互いの近況を伝えあうものであり。
父を亡くし、天涯孤独となった身には数少ない、心許せるものとの気兼ねない時間、という意味でも掛けがえのないものだった]
武芸の御師匠さん?
……って、そのやり方も大概すっげぇな……。
そんなんやるの、ウチの親父以外にもいたのか……。
[亡き父の剣術の鍛錬の様子は、幼い頃に見せた事も幾度かあったか。
聞かされた鍛錬の内容>>=7は、子供相手でも一切容赦せず、木刀を振るっていた姿と容易く重なった]
……あー。
軍人って、そういうとこあるよな。
簡単に内側晒したら、やってけねぇだろうし。
[彼自身が見えない、という評。
それにそんな感想を零し。
見えないそれが見たくなった、という友の言葉にく、と笑った]
お前って、ほんっと。
やると決めたらなんでも全力で行くよなあ。
[続く言葉は呆れたような物言いで。
けれど、同時に、感嘆を帯びたもの。
純粋に、知りたいと思うからぶつかっているのだろう、というのは感じ取れている。そして、そんな所が彼の魅力のひとつだな、なんて改めて思いもしながら]
ま、だったらとことんぶつかって、飛びこんでみろよ。
多分、それが一番手っ取り早いぜ。
[見たいと思うなら、近づけばいい、と。
あっけらかん、とした口調で、その考えを後押しする]
あ、途中経過は、ちゃんと教えろよー?
[そう、付け加えたのは冗談半分だったが]
― 回想/7年前 ―
[それから、友は律儀にその後の出来事を伝えてきた。
少しずつ距離が近づいているとわかる様子と、伝える声に滲む隠す事もない嬉しさと。
それに、顔も知らぬ彼の『師』への羨望を感じる事もあったがそれはそれとして]
……は?
ちょっと待て、落ちつけ!
何があった、オクティ!?
[興奮冷めやらぬ第一声>>=8に、最初に突っ込みを飛ばし。
順序立てて説明される変化は、黙って聞いた]
そっか。
お前の全力に、全力で答えてくれたんだな、その御師さん。
[一通り聞いた話から、たどり着いたのはそんな結論。
それだけのものを、友が相手から引き出せたのだという事。
それは、彼が王都でたくさんのものを得ている、という証のようにも思えて。
負けてられねぇな、なんて。
そんな気持ちも過らせていた]
[王都での出来事が伝えられるのに返すように、こちらも州都での出来事を伝えていた。
身近な者の近況や、自身の鍛錬の進歩。
ダーフィトの訪問の話を聞いた時は、思わず「……抜けがけしやがって」なんて恨みがましい呟きも漏れたりしたが。
そうして交わすやり取りが、いつかの再会を心待ちにさせていたのは、確かな事。*]
着いたら改めて紹介するよ。
[楽しみと零す友>>=11にそう約して。
久々に聞いた名に驚きの色を示した]
コリドラスさんが?
引退したと聞いていたけど…そっか、それはとてもありがたい。
正直なところ、私では実戦経験が足りない。
歴戦の将が隊を率いてくれるなら、これほど心強いものはないね。
[その驚きも直ぐに喜びへと転ずる]
[そうした離れていながらも心を通わす貴重なやり取りには穏やかな気配が漂っていたのだが、砦に近付いたことで雰囲気に緊張感が混じる]
……やっぱり、言葉だけでは ───
[戦わずに通過出来るならそれに越したことはなかった。
けれど、信念の上に立つ者達にそれが容易に通るわけがなく]
フォスターさんが砦に留まってたよ。
最適な人材だ。
[言葉に惑わされることは無く、大軍を前に怯むこともない。
木と土で出来た砦が堅固な壁に見えた]
─── やるしかないね。
[だからといって止まるわけにはいかない。
深い深呼吸が意識の世界に零れ落ちた*]
[紹介するよ、という言葉>>=18におう、と返す。
話だけは散々聞いていたから、人となりへの興味はつきていなかった]
ああ、そこは俺もまだまだ甘いからな……。
正直、ありがたいって思ってる。
それに、単騎でも頼れる連中も、結構いるしな。
[軽い口調で、幾人かの名を上げる。
その中には、ツェーザルのそれも含まれていた]
[緩やかな言葉のやり取りは、状況の推移と共に緊張感を帯びる]
……あー……そっちに、残ってたのか。
[告げられた名>>=19に、漏れたのは嘆息。
確かに適材だろう、と思う。
彼の人の評の大半は父からの受け売りだが、それが軒並み高いものだったのは覚えている。
容易く折れぬ志を持つ者。言葉だけで折れるとは到底思えない]
……ああ、それとな。
ついさっき、ダフィの旦那がダンと話して来たってさ。
元気そうだった、とか、平然と言ってくれやがった。
[状況がわからなければわけがわかんねぇだろうな、と思いつつも、その事は伝えておく]
……ま、あいつはちゃんと引き留めとくから、心配すんな。
[落ちる深呼吸の気配>>=20に、静かに告げる。
こちらは気にせず、目の前に集中しろ、と。
そんな思いを織り込んで。*]
…降伏勧告の時に話出来たけど、やっぱり硬いや。
[意志の壁、そして敵将としての壁。
そのどちらをも備える者]
でも、打ち破ってみせるよ。
[相手が時間稼ぎで残っているとしても、全力でぶつかろうとする想いは変わらない。
そうでもしなければ、もっと時間を浪費させられるだろうことは目に見えていた]
──── えっ?
ダンと話したって、 えぇ!?
[相変わらずダーフィトの行動力には驚かされる。
敵総大将と話をして戻って来たとは如何なることか]
ダフィ兄様らしいというか……
[呆れが先行するのも已む無し]
…うん、そっちは任せる。
信じてるよ。
[想いを言葉にして穏やかな気配を友に伝える。
彼が居る限り、オクタヴィアに憂いなどないのだ*]
ま、簡単に折れるようなら……ってな。
[言葉だけで意志翻すようであれば、今のこの状況はないだろう。
打ち破って見せる、という宣にはん、と短く返すだけで、それ以上の言葉は尽くさない。
意志は確りと受け止めた、と。
それは言わずとも伝わるから]
その上、挨拶しに行っただけ、とかさらっとゆーし。
旦那らしいけど。
……ま、総大将だってのに、少数でひょこひょこ出てくるあいつも大概だけどな。
[驚きの声に返すのは、呆れ半分感心半分乗せた嘆息。
ほんとに、何やってんだか、と言わんばかりだが、その辺りの自由さ加減が言えた義理か、なのは言うまでもない事だろう]
……ん。
そいつは、お互い様だな。
[信じてる、という短い言葉に、静かに返す。
負ければ後のない背水の陣、それでも。
友が必ず戻ると信じているから、揺らぎや畏れは存在しない。*]
……さぁて。
こっちもぼちぼち、大一番の始まりだぜ……!
ダフィ兄様もダフィ兄様だけど……ダンもダンだね。
…でも、彼ららしいや。
[ダンクラードも行動力があり、オクタヴィアスはそれについていく形の方が多かった。
幼い時の話ではあるが、彼のことだ、そう言う部分はきっと変わっていないのだろう]
[お互い様だと返る声に、オクタヴィアスは笑みを伝えた]
うん、行こう。
[離れてはいるが、心は共に。
互いに添い、目の前の難事に立ち向かう*]
……ほんとにな。
[彼ららしい、という評には同意するより他ない。
一方との時間の共有は、本当に短いものだけど、それでも。
そう、思えるだけのものは、感じていたから]
……ん。
[行こう、という短い言葉に返すのは、頷きの気配。
どれだけ距離を隔てようとも、途絶えぬ繋がりの存在は何よりも強い、支え。*]
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