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[頭に届く声音。
昨日聞いたその音の主を記憶を頼りに探して視線を泳がせる。
見付けた相手に、微笑みかけて。
音にはせずに彼にだけ届く声を送る]
あぁ。此方こそ、どうぞ宜しく。
君で良かった、少しは話せる時間が合いそうだ。
さて、どうしようか
…二人きりの秘密の呼び名でも決めてみるかい?
あぁ、少し反応は鈍いかもしれないが、話しは出来るよ。
そうそう、呼び名の話だったかな。
君に特に希望が無いのなら、春らしく
花の名前で揃えてみるのは如何だろう?
私は*麝香連理草*にしようかな。
…ラ神が素直に春の花の名前を出してくれるような気は
不思議な事に微塵もしないけれどね。
ジャコウレンリソウ、だな。
スイートピーの事だ。
君はデンドロビウムか…。
ふむ、お互いになんとなく呼びにくいな、流石ラ神。
では君のことは読みの侭に、セッコクと呼ぼうかな。
ふふっ、争う場でも無いのだから、別段必要はないのだけれどね。
二人の間でだけ呼び合う名前と云うのは、
なんだか少々ドキドキして好きなんだ。
付き合ってくれて有難う。
改めて、宜しくな、石斛。
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