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ん、ん。
妙なぁこと、聞くのねぇあんた。
そんなのぉ 刃物かぁ魔術じゃなぁい?
ワタクシはぁ魔術の方がぁ専門だけどぅ。
[不思議そうな口調を其処で切り]
・・・・・・んー。
あんた、今までぇ誰も殺傷せずにぃ生きてきたクチ?
まぁ王サマっていうならぁ、
自分の手を汚さずにぃ部下が頑張ってたのかもだけどぅ。
…ん?
あぁ違うかぁ。
どっちかとゆーとぉ、 言葉で殺す?
あれやりたいこれやりたい的なぁ願望を…
命令ひとつでポン。
ぁあー…そうそう、
たたかえと言われずとも戦う方にぃ、赤毛の坊やがぁいるんだけどぉ。
斧の二挺使いで、結構がんばってくれる子だったからぁ
会った時はぁ注意してねぇ。
結構ざくっとぉ やられちゃったぁ。
[自嘲よりも満足に秤が傾いているような、
何処か楽しげな笑みの色が語尾を飾っていた]
皆殺しにせよとか撫で斬りにせぃとか、な。
命令した後に具体的にどう実行されるのかを知らぬ。
王は些細なことまで関わるほど暇ではないのじゃ。
……おかげで苦労しておる。
機会があれば間近で見せてもらってもよいかな?
本気でよいぞ?
[危険を伴うのは承知の上、というより恐怖心というものがなかった]
ふむ、では刃物の方はその小倅に道を尋ねよう。
して、こちらが会った者であるが……
1人は帰ることを考えておって、しかも戦わずにというもの。
そんな輩は生かす価値は無いと思ったが、ああいうものが意外と大化けするやもな。
……配下に加えたいというタイプではないが。
もう1人は……………………あれの首は余が自ら獲る。
[特徴を説明しようとして、言葉が出なくなって。
結果こうなった]
王サマもぉたいへんねぇ。
…そんなに苦労してぇ、王サマやってぇ。
あんたはぁ何をしたかったのぅ?
[訊ねたのは、ふと浮かんだ些細な興味]
あぁら、ワタクシの魔法が気になるのぅ?
いーわよぅ。機会があればぁ、いくらでも。
戦わずにぃ、ねぇ?
随分とぉ平和ボケぇしてること。
…んー?
あぁ、さっきワタクシがぁ あったやつもぉ
そんな感じのことぉ言ってたわねぇ。
ハンス、とか名乗ってたっけぇ。
[そんな返事のあと、しばらくして]
見るなぁへんたいばかぁーーーーーー!!!
[という声が共鳴する相手にまで溢れてしまったかもしれない]
やりたかったこと――
いったい何であろうな。
覇王は楽ぞ?
何も背負わなくて良いのだから。
……この背負わぬというのが難しいらしいがな。
おお、きっとそいつじゃ!
何なのであろうな、あれは。
正義感とかとも違うようであるし。
[なんでも呑み込む覇王にしては珍しく理解不能の意を表した]
……ねぇ。このぉ世界ってぇ、
[先程の叫びとは一転、
ぽつり、と零れる声]
顔見知りのぉ 人間。
わざとぉ呼び集めたりぃ、してるのかしらぁ ね。
配下よりもぉ、面白そうなぁ組み合わせぇだったんじゃなぁい?
ん、ん。そう、――…
[ふ。とハンスと名乗った船乗りの言葉が頭を過ぎり、]
……、神、とか。
そんな名前のぉ観客にぃ。
背負ったら重いではないか。
[とてもとても真顔で答えた]
覇王に付き従う者も、先頭を行く覇王が重いもの背負って歩みが止まるようなこと望んではおるまい。
そういう役は好き好んで苦労したがる輩に任せればよいのじゃ。
[自分にもきっとそういう人物が配下にいたのだろうけど思い出せない]
・・・・・・・・・。
…あぁうん、そうねぇ、うん。
[相手の真顔な口調に気圧されるように、
確かに。となんだか妙に頷いてしまった]
…その苦労人の胃痛が偲ばれるわぁ。
[ちょっぴり同情を彼方へ向ける]
なんとぉゆーかぁ、あんたってさぁ、
我が道を行く自由人ってぇ、感じよぉねぇ。
その意思で世界の果てまでぇ 飛べそうなぁ…
うん、そぉんな感じぃ。
[笑みを交えた声で、しみじみと呟いた]
のう――
姿を合わせぬままで、というのはすまなく思うが……
余はこのたたかえと命じてくる声の影響下から離れることにした。
そなたはそなたで自由にしてよいが、そのうちあの宮殿に乗り込むゆえ巻き込まれぬようにな。
……そぅ なのぅ。
[別れを告げてきた声に、心の中で面差しを上げる]
なんだかぁちょっとぉ 残念ねぇ。
段々とぉこんなふーにぃ、あんたと会話するのもぉ
悪くないとぉ思ってきていたぁところだったのにぃ。
まぁ…――
お互い自由にぃ やるってぇ感じだったし ねぇ。
ふふ。一度くらいあんたの顔ぉ、直接見てみたかったわぁ。
宮殿にぃ? …へぇ、
[ちり、と意識の奥が圧迫される。
たたかえ。守れ、と。命じる声。
…だが今は、それを振り切って、]
…ん、ん。そーーぅねぇ。
気をつけるけれどぅ…
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