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―旧き叫び―
[本来ならチグリスに到着するまで衝動を抑えておく筈だったが、
限界が来たようだ。
銀河連邦の幹部達を残らず喰らい尽くすまで。
願わくば、母星を連邦除名決定を出した者を。
途中理性が飛び、ガルーに意識を乗っ取られれば
誰であれ同じでしか無いのだが。
――それは“喰らう者”の定め。]
[文明レベルと国力の低さ、疫病発生や少子化による連邦への上納停滞――。
更には、少なからぬ数の人狼が生存していることが判明。
約五十年前、連盟はトゥランタに除名処分を下した。
故郷を見捨てた憎き者達。
滅亡は避けられなかった。そんなことは分かっている。
大義名分を掲げども、逆恨みでしか無いことなど。
なら何故己は今も生きているのだろう?
脱出させられたのは貴重な種である己を守る為?
真実を知る者も既に無く、当時6歳だった少年に知る手段すらない。
貴重な種であろうが一般種であろうが、大半は人間が支配する世。
人間から見ればどちらにせよ“排除すべきもの”であることには代わりないのだから。
己の存在意義を何度も問うた。
だが犬死にするつもりは無かった。
それは、自分の命を守る為に消えた家族や友の為。
自分が脱出したことにより、一人助からなかった者が存在した現実。]
[
『俺は、どうすれば良いんだ?』
只管に正体を隠し、生き延びなければいけない現実。
発覚したらその場で詰み。
定期的に襲う自我の消失と破壊衝動。
こんなこと、誰にも話せるはずがない。
俺の人生には、この後何が待っているのだ?
――そう思っていたのも、遠く近い数日前のこと。*]
――あ。
[空に浮かぶは同胞の影。でもなーんかお取り込み中>>82の様なので…]
(…後で声掛けとこ。*)
…おーい、もしもし?元気??
[騒動が終わった影響か、永らく鈍っていた赤い感覚がピンと戻ってくる。試しに獣の囁きを飛ばしてみる。もしかすると仲間はその場を離れていたかもしれないが、これなら直接話が出来るから]
久しぶり…ん、ミゲル?…ああそっか、ごめんごめん。
[そう言えば彼は『僕』を知らないんだった。]
『僕』はウォルター、『ミゲル』はこっち。
『よお同胞久しぶりだなぁ!?見てたぜぇNルームの死闘!テメェ随分いい毛並みしてたじゃねえか、毛皮にしたら高値で売れそうダァ』
[同胞にはお馴染のえらく悪趣味なジョークが飛ぶ。一度に二種類の声が飛んだので、相手は驚いては居なかっただろうか]
それでもおかげさまで体は軽いけどね。
どうだろう、順当に行けば研究所送りだろうね。今連邦内にどれだけの研究所があったかは知らないけど、まだそこまで数は無かったと思うから、案外一緒の所に収容されるかもよ?
[『僕』の話しぶりや何やらは、かつてボスが彼と話したのとは別人みたいだろうから、もしかするとどういうことか疑問に思うかも知れないね。もし聞かれたら、『僕ら』の事とかおじさんに斬られた時の事とか、全部説明しておこう。]
……?
外の身がウォルター、中身がミゲルということか?
ならオズワルド、という名は偽名だったのか?
[かつての仲間に質問攻めから開始である。
思えば彼のことはあまり知らなかった。
同族とはいえ皆別々の特性を持つ個体である故、
距離感も少なからず存在していたのだろうか。
やがて聞こえて来る、懐かしい響きの聲>>*6。]
……あ、ああ……あれは済まなかった……。
少なくとも俺はNルームでやり合うつもりはなかったんだ。
カサンドラがだな……。
っておい。俺の毛並みが良いのは事実だが、
それ以上は怪我するかもだぞ?
[思えば懺悔と追悼の為にNルームに向かっていたのだが、あの場でナイフを振りかざされ「死んでくれる?」と言われるとは思っていなかった。
売り飛ばす、と聞けば目つきは刃のように鋭く尖る。
既に滅亡した古代種であるこの身。
利用されることに関しては殊更抵抗感が強い。
一度に二つの声が聞こえたのは、最初の数秒は驚いたものの、
聞き馴染んだ聲故に直ぐに馴染む。]
やれやれ、研究所で実験材料にされる位なら、
今度こそ宇宙の塵になりたいものだが。
例え目覚め解放される機会があったとしても、
人でない身には住み辛い世だ。
……どちらが、幸せなのだろうな。
[己の口調は冷めたように聞こえただろう。
共存の諦めと、人の世への警戒が大半を支配している身である。
クレメンスに斬られた当時のことを聞けば
「確かにお前は怪しかったから仕方が無いな」と素で返す。
カサンドラと約束を交わしたタイミングで現れた時のこと、忘れてはいない。
あの後文句の一つでもぶつけようと考えていたのは事実。*]
あー外身っていうか、まあ…大体その認識でいいです。
今は『僕』が『人狼』です。ボスはその、人格だけ共存してる感じっていうか。
[いきなり質問攻めとは恐れ入った。流石智の狼、その探究心たるや。]
『ケケケケケ!そんなおっかねぇ顔するんじゃねぇよ、折角のイケメン顔が台無しだろお?』
[黒いハツカネズミがケタケタ笑った。]
んー、『僕』は別に肉体がどうなろうとあんまり拘りが無いんですよね。このテロに参加したのも、ただただ金欠で報酬弾むって言われたからだし。収容されちゃえばお金も要りませんしね。
[それは『ウォルター』としての正直な意見だ。半ば達観した様な物言いをすれば、ハツカネズミが直様金切り声を上げた]
『ちょちょちょっと待て!どっちでも良いってお前そりゃねえだろ!
生きてるんならよぉ!とっととこんな装置ぶっ壊してシャバにかちこむのが道理ってもんだ!そんでもって女子供を喰って喰って喰いまくる!!こんな所で一生おねんねとかぜってー嫌だぞ!?』
はいはい、分かった分かった。
[そう言ってネズミを両手で抑え込んで黙らせた]
まあ仮に解放されたとしても、僕ら今まで通りの殺し屋稼業に舞い戻るだけですけどね。
『僕』はそんなものには二度と戻りたくないけど
[どちらが幸せかと問うた声はどこか醒めたものだった。
彼の身の上を慮れば仕方のないことであろう。]
えー?そんなサラッと言います?ひどくないですか?
あれは大体ボスのせいですよ、慣れないくせに勝手に出歩いたから。
[口を尖らせて共犯者の不服を言えば、ハツカネズミは手の中でキーキー鳴いていた事だろう*]
ボス、というのがうるさい方のミゲルか。
ならミゲルよりはウォルター、と呼ぶ方が良いか。
……ならば俺が黙らせてやろうか?
[寄生にも色々な種類があるのだな、と二つの聲に耳を澄ます。
反省の色の無いミゲルの反応>>*9には、少しドスを効かせ。]
殺し屋だったのか。
それは船で問題を起こされる前に捕獲出来て安……っと、失礼。
そうか、俺も本来は連邦を潰す予定だったのだがな。
……潰したからといって、過去が変わる訳でも無いのは分かっているのだがな。
[悲しくも社畜精神は既に侵蝕済み。本音が出る前に口を噤む。
己もさらりと目的を告げたが、再びネズミが騒ぎ出したので一睨み。
ミゲルとの相性が良くないのはやはり事実のようだ。]
俺は船員として不審者への当たりは厳しくなるから仕方が無い。
しかも当時は責任者代理だった立場だ。
不審者に職務質問等も行っていたからな。
[この男面倒なのに憑かれたのな、と思いながらも
どうやら仲はそれ程悪くは無さそうか。
どうせ逃げられないのならば仲良く共存している方が余程良い。*]
そうですね、ウォルターでもオズワルドでも、どちらでも。
[ね、面白いでしょ?なんて笑ってみる。ネズミはどすの利いた声に不機嫌そうに鳴く。]
そうですよ、頼まれても頼まれなくても殺しますよ?
誰か殺したい人居ます?
[殺しを始めたのはミゲルだが、その記憶を共有するが故に事も無げにサラッと言ってのける。
思わず出かかった本音を聞き漏らさず]
おやおやこれは…職務熱心ですこと。
道理じゃどうしようもないとは分かっていても、
やらないと前に進めないってのはままありますよね…
あーあー、ボスってばそういう生存欲剥き出しの所だけは正真正銘のガルーだね。能力は全部僕が貰って、今は思念しか残ってない癖にね。
[騒ぎ出したネズミはソマリの一睨みでヒイと声を上げて手の中で震えだした]
責任者?そんな偉い役職だったんだ。知らなかったー…
[だめだねー、やっぱり事前に顔合わせ出来たら良かったのにー、
なんて呑気な返事。
まさか”面倒なのに憑かれたな”と思われてるとは知らず。
半ば融合した状態でもあるから、最早一蓮托生なのであった*]
[ウォルターが面白いでしょ、と言った表情はどこか明るく見え、
つられ笑おうとするとミゲルの不機嫌そうな声が聞こえる。
一転、変わらぬ調子のまま語られる依頼を聞けば呆れ]
流石といったところか。
生憎今のところ依頼は無いが。
寧ろお前は事件を起こす前に下船した方が身の為だろう、
と言いたいところだが。
[この有様だからな、と自嘲。
一方手の中で震える黒ネズミの様子は愛くるしく、愛嬌で許してもらうつもりか、と思うほどに。]
……正真正銘のガルー、か。
こいつが俺と同じなのか……。
[何故か認めたくないような、複雑な思い。
特に隠すつもりも無かったので表情には出ていただろう。]
ああ、とはいってもクレメンスに押し付けられただけだが。
一応責任者はクレメンス、不在時の代理が俺、ということになっていた。いつの間にか。
[反して告げる表情はどこか明るく。
己のクレメンスへの信頼は大きかった。だからこそ渋々ながらも代理を引き受けたのだから。
当時、クレメンスがオズワルドを殺害した現場を見ても、先に案じたのは彼だったのだから。]
― 白猫の約束と赤の慟哭 ―
『おい!おいこら!ウォルターテメェ、
なんて事>>152約束しやがった!?
なんだよ死なせてくれって。ばっかじぇねぇの!!?
俺ぁ死にたくもねぇし死んだように寝るつもりもねえし、
てか起こせよ!
起こしてくれよ!!
俺はまだ暴れ足りねぇんだよ!!!
生きたいんだよ!!!!
勝手にカッコつけて死にたがるな!!
大馬鹿野郎!!』
[黒いネズミは金切り声で散々喚き散らし、青年の親指に噛み付いた。鈍いホログラムの体に鋭い痛みが走る。一瞬頬を引きつらすが、青年は親指のネズミをじっと慈しむように見つめていた。]
――悪いねぇボス。残念だけど、君に拒否権は無いんだ…
[薄ら笑い、芯の冷えたような声で告げる。]
良いじゃないか、僕と君との仲なんだ。
――頼むから、一緒に心中しておくれ?*
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せっかくなのでこぴぺ
あなたは智狼です。特殊な能力を持つ人狼です。
毎夜、人狼全員で一人だけ村人を殺害することが出来ます。
また、人狼(と囁き狂人)同士にしか聞こえない会話が可能です。
あなたは殺害した相手の役職がわかります。
村人(妖魔を除く)の数を人狼と同数以下まで減らせば勝利です。
ただし、最後まで妖魔、恋人、仇敵が生き残っていると敗北になります。
薔薇園芸家 ローゼンハイム を殺害した(薔薇園芸家 ローゼンハイム は 村人 だったようだ)。
研究員 アデル を殺害した(研究員 アデル は 共鳴者 だったようだ)。
メカニック アリーセ を殺害した(メカニック アリーセ は 洗礼者 だったようだ)。
医学部生 セルウィン を殺害した(医学部生 セルウィン は 狂信者 だったようだ)。
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