情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
( だが ────… )
助けられたな、お前に。
[どれだけの時そうしていたか、
いとし子を抱きしめた後に響くのは、笑み含む声。]
…─── わたくしのみでは 足りぬ。
[苦笑と共に落ちる響きは、偽らざる本音である。
時をかけ、力満ちた状態であれば…或いは。
けれど今は力失われ、時もさほど多くない。
故に一人では難しい、と。
事実をさらりと告げて、助力を請うた。]
アデル、アディリエル。
光の御使い、曲がらぬ天の光よ。
声をお聞き───…
わたくしは、ここに在る。
わたくしは未だ、お前が去るを認めてはいないのだよ。
[優しく、光の御使いへと向け天の響きを乗せ。]
シメオン、シメオン・シュネーグレックヒェン
聞こえるか?
最早全ては終わった──…審判は下された。
見守っておろう。
なれば、今は刃振るう力なくとも構わない。
戻っておいで。
[そうしてまた、影の御使いへと向け呼びかけた。そして、]
大天使ナタリエル・ネッセテリウル・テレイアの名に於いて命ず。
アディリエル、シメオン・シュネーグレックヒェン。
…──── 我が翼の元へ 戻れ!
[凛とした声が命を紡ぎ、
願いを乗せた瞳が、いとし子を捉え少し
お二方は、私を闇の中で導いてくださいました。
今度は私がお二方の道を照らす役割を担えるなら、
これほど嬉しいことはありません。
[顔を紅潮させて答えてから、
明かされた本音に、ゆるく目を見開く。
頼られた、その事実と理由とに、少し驚いて、
それから、嬉しげに笑った。]
アディリエルさま。
わたしの、"きょうだい"
あなたにこの声が届きますよう。
もう一度、お会いできますように。
私を目覚めさせてくださったお礼を、直接、お伝えしたいのです。
[大天使の響きに続くようにして、光の御使いを呼び]
シメオンさま。
シメオン・シュネーグレックヒェンさま。
あなたにいただいたものが、私を生かしました。
今度は私が、あなたの御力になりたいと思うのです。
それに、もっと、たくさんお話しを聞かせてほしい。
あなたの"想い"に、もっと触れさせてください。
[影の御使いへと願い伝えて]
─── どうか。そのようでありますように。
[大天使の命に祈りの言葉を添えて、微笑みを交わした。*]
……御意。
[紡がれる命。>>*6
それに対して小さく小さく紡いだ言の葉は、天上の響きとなって、零れて、おちる]
[名を呼んだ後、揺らぎ経て零れた響き。>>*15 >>*16
それに、影は微か笑うような響きを落とす]
……主に戻れと命じられて、戻らぬなどあり得ませんので。
[絶大の信、それに基づく忠義は決して揺らがぬと。
声音に宿るは、影の矜持]
…────── いつか。
[柔らかに天の声が響いて]
いつの日か、お前が旅を終える日に。
[それは約束された祝福のように]
楽しみに、しているよ。
――いや、違うかな。
[音ならぬ声で告げた後、どこか距離のある響きに苦笑を漏らし]
競争だ、我がきょうだい!
[そんな、子供じみた、けれどきょうだいらしい言葉に言い直した*]
ああ、それと。
コンラート・フリーデルが、天に伝えてほしい、と言っていた事があります。
[ふと、思い出したように響きで告げるのはいつかの伝言]
『天の全知なるを支える為、知と秘術を求めた天使ラドリエル・ケセト・ファーティマは、この地の大気となって消えた…知を求める心を、天が失わぬことを祈って。』
……だ、そうです。
この件の扱いは、主にお任せいたします。
……あまりにお待たせしすぎて、
忘れられないと、いいのですが…。
[はにかんだような言葉は、嬉しさの裏返し。
必ず、生ききってみせるという、約束の形でもある。]
いつの日か、
またお会いできることを、楽しみにしております。
あなたと行く道の、なにを恐れることがあるでしょう。
───はい。
競争、なら、 ……負けませんから。
[きょうだいと交わす響きは屈託なく、
胸張って見せた後、弾けるような笑いを零した。*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新