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[ にんげんは嫌いだ。
じぶんが正しいと思い込んで、へいきでものを傷つけて。
そんなやつらに焼かれたこのみが、いまだに痛む。
いたみなんて、感じないはずなのに。 ]
[ ――優しいやつは嫌いじゃない。
嫌いなのは、おのれがせいぎだと思い込んでいるあわれなにんげんだ。 ]
―或る双子人形の願い―
「とうさまをひはんしないでください。」
「なにも知らないくせに悪いように言わないでよ。」
「とうさまがなにをしたのですか。」
「どうしてとうさまを傷つけるようなことをするの。」
「とうさまは生み出しただけ。」
「美しいにんぎょうをつくっただけなのに。」
「悪いのはおまえのむすことやらでしょう。」
「盗もうとしたのはあなたたちでしょう。」
「とうさまは悪くありません。」
「とうさまは悪くないの。」
「じぶんが正しいとでも思っているのか。」
「じぶんがせいぎだと思っているの。」
「にんぎょうを生み出したとうさまが悪いと。」
「ひとを惑わすようなものを作ったとうさまが。」
「そんなことを言うやつらは、いなくなれば良い。」
「悪くないひとを悪いと言うのは、どうなの、ねぇ。」
「嫌い、大嫌い。」
「嫌い、大嫌いよ。」
「「そんなやつら、みんな、いなくなっちゃえば、」」
「どうしてとうさまをてにかけたの。」
「手に入れるすべはほかにもあったでしょう。」
「あなたにとってはとうさまがじゃまものだったの。」
「欲したのはそのためのちからなのですか。」
「思い上がりのまじょをやってくれればよかったのに。」
「優しいひとは手にかけずともよかったでしょう。」
「「堕ちてしまえ、どんぞこまで。」」
[――ようこそ 傀儡の魔女 タイガ
その性質は“隷属”
この契約者の掌の上で、踊っていれば良い。
そうすれば、おまえのねがいもかなうのですから。
かなうまえに、こわれてしまえば
それまでですよ。]*
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