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すみませんなぁ……、病人?
[アー何とかは怪我人であって、病人ではないので、訝しげに首を捻ってみるが、多分他の誰かが病気になったのだろうか、と思ってそう長く話せないのだろうと悟れば、そう長く話せない事に一層の名残惜しさがこみ上げて。
自分とは全く違う柔らかく温かい手を引きながらたどり着いたのは、どこの廊下だったのか。]
センセも、忙しい時にすんません。
でも、どうしても、センセには言いたいことがあったんや。
[取りあえず、ヴェルザンディと話がしたかったので、ヒヨを誰かに預ける、とまでは考える余裕は無かったので、雛鳥はヴェルザンディに任せてる形になると思う。
ちなみに、義手は広間に置き忘れたらしい。それぐらい必死だったのだ。
取りあえず、落ち着ける所へ来たら、彼女の手を離さずじっと見つめ、ぽつりと呟く。]
なぁ、センセ。
旅、しながら医者やっていく気ぃってどれぐらいありますやろか?
ーー……一緒に、色々な国に行きたいんや、センセと。
[約2分半の沈黙。
ヴェルザンディがどう反応するか、どういう表情をするのか、どう返答するかと待ちわびるこの時間が、一時間位に感じる。
それぐらい待ってる時間が途轍もなく長いものだと感じさせるのだ。
そして、彼女からの返答、「私でいいんですか?」という問いには薄茶を細めながらこう答える。]
センセじゃなきゃ嫌やし、悩みはせんよ。
……、ヴェルがえぇ、と言うておる。
[ここで初めてヴェルザンディの名前を告げれば、もの凄くこそばゆい感覚が全身に走るし、顔が熱くなってくるが致し方がない。
これでも頑張って告白しているのだ。軍で壮大な作戦を取ってる時よりも、遙かにプレッシャーが大きい。
子チョ○ボは不思議そうにコチラを見ながら、すぐに、且つ了承の返答貰えたら、「……そうか」と静かに聞いたら、一旦手を離してすっと撫でるように髪、そして頬へと触れようと。]
おおきにな。
今は、窮屈かも知れへんけど、迎えにいくどす。
少しだけ、待っとって欲しい。
[何やらジャケットの内ポケットから取り出すのは、会場に来てから色々な物を置いていた時に余った綺麗な石ーー紫水晶を取り出して。]
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