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ルナちゃん...?
[ 伝えたコエに、返事がない。いや、それ以前に、いままで感じていた何かが、ふいに途切れた感覚 ]
......ナーくん?
[ 聞こえなくなったコエの代わりに、別のコエが届く。一瞬、ゆらりと赤い靄が目の前に揺れて消えた ]
ナーくんだよね?そっちで、何かあった?
[ いきなりのコエに、相手が驚くかもというのは、今は頭から飛んでいた** ]
ルナちゃんが...やっぱり。
[ ヴェルナーの答えを聞けば浮かぶのは驚きではなく、納得の感情だ。眠ってしまったから、彼女とは繋がりが断たれてしまったのだ、と ]
ああ、うん、僕は店にいる。
なんだかわからないんだけど、突然、こんな感じでルナちゃんとも声に出さずに会話できるようになってたんだ。
便利だけど、やっぱり変だよねえ。
[ ここに至って、病とこの異変が無関係ではないのではないかという疑いが漸く浮かんでくる ]
やっぱり、ミルさんに相談してみようかな。病のことも何か調べがついたかもしれないし。
[ そのファミルも眠ってしまったことを、まだ知らない占い師は、吐息交じりに、そんな言葉を落とした* ]
……やっぱり?
[浮かんだ疑問は続いた言葉により一応の理解を得る]
声に出さずにって……なんでまたこんなことに。
おかしいにも程がある。
他には聞こえなくて、俺らだけって…。
[病のせいだという方向に思考は向かいはしないが、おかしな異変であることは察した。
目の前にいるクララに声が聞こえていないことは明らか。
リヒャルトと、眠ってしまったエルナと男にだけ起きている異変のようだ]
[ファミルに相談を、と言う話題になれば]
っあー……ファミルも眠っちまってる。
カフェで合流する前だ。
お前と別れた後に伝えそびれたのを思い出してな。
[悪ぃ、と言う雰囲気も乗せてファミルについてを伝えた]
これまでの記録に、今回と同じようなものはなかったとは言ってたぞ。
[眠る前に聞いた話も伝えておく*]
え?ミルさんもなの?
[ 齎された情報は、今度こそ占い師を驚かせた ]
そうか...ていうか、ナーくん、ミルさんが眠った時も運んだってこと?
あ、だから3人、か。
[ ついでに最初に聞こえた言葉の意味も理解して苦笑する ]
お疲れ様って、言うべきかな。
今、どこにいるの?ララちゃんはまだ一緒?*
ん、ああ。
ファミルと話をしてる時に眠っちまったからな。
[3人、の件の理解に肯定の声を返す]
目の前で倒れてそのまま、ってわけにはいかねぇからな。
[声には苦笑の気配が乗った]
今はエルナの家だ。
あと少し、ってとこで倒れちまってな。
部屋まで運んだところ。
クララも一緒にいる。
[問いかけには経緯にも少し触れて伝えた*]
そっか、ナーくんの事だから、ララちゃんも送っていくつもりだと思うんだけど、僕も、そっちに行くから、出来たらちょっと待ってて。
ララちゃんが、早く家に帰りたいって言うなら、僕もララちゃんの家の方に向かうけど。
[ 自分の目的を果たすには、どちらでも問題はない。ちなみに、クララの家を把握してるのは一応お得意様だから、だ* ]
クララは家に戻るっつってっから、そっちに行く予定ではあるが。
気持ちを整理したいって言ってるし、家の方で合流の方が良いかもな。
[眠った者がいる場所に留まるよりはその方が良いだろう、と。
直接向かう方が合流も早かろうと考えての提案だった*]
そっか、わかった。
じゃあ、僕は...一度ルナちゃんの様子見てから、追いつくよ。
[ どちらにせよ、一度はエルナの顔を見てからいくつもりだと告げる ]
ララちゃんを頼むよ。あと、ナーくんも無理しないでね。
[ 昼から3人も立て続けに眠ってしまった花精を運んで、ついでに女性たちのトラブルにも巻き込まれたのだ、体力的にはともかく、ヴェルナーも精神的には結構疲れているのじゃないかと、そんな声をかけた* ]
分かった。
[エルナの様子を見てから、というリヒャルトの言葉に是を返す。
続けられた言葉を聞いて、虚を突かれたように返答に一拍空いた]
、
はは、俺は大丈夫さ。
ま、家に帰ったらゆっくりするよ。
[伝えるのは笑う声。
確かに様々なことが立て続けに起きているが、必要以上に引き摺らず、前を見るようにしている。
気を張っているうちは問題無い、と言うような状態ではあった*]
ナーくんの大丈夫は、いまいち信用できない。
[ どういう根拠からか、返す言葉はきっぱりしていた ]
自分は丈夫だからなんて、過信しちゃダメだよ。病の原因だって不明だし...ナーくんが倒れたりしたら、泣く人一杯いるんだからね。
[ 次いで投げたのは、前にファミルにも伝えたのと同じような台詞。つまりは占い師の中で、自己評価の低い人気者、に、ヴェルナーも分類されているというわけだ* ]
今回のことに関してはなるようにしかならねぇだろ。
別に過信してる心算はねぇよ。
…けどな、不安がってる奴の前で一緒に不安そうにしてるよりは良いだろ。
[倒れることだって自分の意思や行動が原因じゃない。
だからどうにもならない、と。
普段は余暇時間をしっかり取っている身、自身を蔑ろにしている心算は毛頭無い。
その分、頑張ってしまう時があることは事実ではあるが]
そう言うお前はどうなんだよ。
[男にしてみればリヒャルトの方が周りを気にかけたりで神経を擦り減らしているのではと思っている*]
むう、ナーくん、漢前すぎて...なんかむかつく。
[ うっかりなんか零れた...のは、この会話が心の声であるせいか。
自分より強い男を目の前にすると、誰しも時にはむかつくものだ...現在、我が身の力の無さに、少々落ち込み気味のせいでもあるが ]
僕は別に、普段通りにしてるだけだもの。
ナーくんの前で倒れるのだけは避けたいって、一応思ってるけどね。
[ この辺りもけっこう本音だ* ]
なんだそりゃ。
[むかつく、と言われて苦笑する。
男自身は強いとは思っていないが、そこは主観と客観の違いだろう]
俺だって普段通りだぜ。
それを信用ならないってなら、お前のその言葉も信用ならなくなるな。
[詭弁めいた言葉は軽口にも似る]
なんだ、運ばれるのは嫌か?
抱えられるのが嫌なら背負ってやるぞ。
[本音っぽい言葉にも冗談めいた口調で言う]
……ま、俺もお前には倒れて欲しかないけどな。
[立て続けに知り合いが倒れるのを目の当たりにしている。
気負う性質ではないにせよ、連続して目撃し続けることは喜ばしいものでは決して無い*]
ナーくんは、普段から頑張りす...まあいいや。
[ これは、ツッコミ続けると延々押し問答になる、と、漸く気づいて、そこは終わりにしておいた、が ]
抱えるのも、背負うのも、担ぐのも遠慮しとくからねっ!
[ こちらは突っ込まずにはいられなかった男心だ ]
......だから、ナーくんの前では倒れないって。
[ 続いた言葉に、やっぱり結構堪えてるんじゃん、と、思ったのは少し柔らかくなった口調に滲んでいたか** ]
俺の前であろうがなかろうが、だよ。
[運搬に関する突っ込みには笑いつつ。
男の前では倒れないと言い張るリヒャルトに対し、短く声を返す。
気心知れた出来る相手がいなくなってしまうのは、やはり寂しいものなのだ*]
[ 返されたヴェルナーの念押しめいた言葉に、返事はしなかった。すぐにクララの家に着いて、直接顔を合わせたから、不自然ではなかったろうと思う ]
あのね、ナーくん、もし...赤い靄みたいなのが見えたら、気をつけて。
[ 立ち去る間際、躊躇うようなコエが、落ちる *]
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