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せ……ん、ぱ…………。
[やがて、零れた声は、消え入りそうなもの。]
……………………赤くなるなって方が、無理、です……。
[他ならぬトールの言うこと>>18だから、なるべく守りたかったのだけど。
初めて、言うことを聞けそうにない。]
……もう、先輩はずるい。
なんだって、こんなに俺が求めていることがわかるんだろう。
[いつも、そうだ。
自分が助けて欲しい時、手を差し伸べてくれるのは、彼だった。
甘えたい時に、傍にいてくれるのも。
怪我をおして試験に臨まなくてはいけない時という時にも。]
やっぱり、どうやったって先輩には勝てないな……。
………でも、好きな気持ちなら、多分俺の方が勝ってます。
[ようやく顔を上げ、少し、悪戯っぽく笑った。]
― 数年前/とある寒い日 ―
[ 空は少し暮れかかっていただろうか。雪は降っていなかった。
ドアを開けた彼女のお腹が、頼りない声を出す。>>*124
――……今のは、腹の虫だ。
そう呟いた彼女の頬が染まっていたのは夕暮れのせいだろうか。
そのとき、自分より歳も背も上の彼女に対して、何とも不思議な
感情を覚えた。うまく脳内で処理できず、反応はしなかったが。
ただ、また別の料理を持ってこよう。と思った。 ]
[ >>*125 母に礼を、と言われれば黙って頷いた。
茶に誘われても部屋にあがることだけは拒んでいた。
何を話したらいいか、わからないし。
カサンドラはグレートヒェンとも親しかったが、
魔石科学者の父ともよく難しい話をしていた。
その話の内容が子供の自分にはさっぱり分からないことが
少し悔しかった。
自分はまだまだ何も知らない。
勉強しなければ。 ]
― 回想:試合終了後/寮の風呂 ―
はっ……くしゅん!
[盛大なくしゃみをやらかしたのは
風呂でざぶざぶと水を被っていたときのこと。]
あれ、おかしいなぁ。
実技試験も全部終わって、気が抜けたかな?
[まさか西寮の部屋で自分が話題になってる、
だなんて思いもよらない。]
それにしても、フレデリカ羨ましいなぁ。
もう卒業しちゃうだろうから、二度とない機会だし…。
でも、キマイラ戦だってきっと二度となかったろうしな。
[昼間、いっしょに戦った仲間を思い出して、
機嫌良い鼻歌まで飛び出していた*]
― 6年前・回想 ―
[あの頃はまだ、自分は今よりもずっと非力で小さかった。
けれど既に、この学校が楽しくて楽しくてたまらなかった記憶も残ってる。
勉強はほどほどに。
好きな分野はそれなりにはするものの、
そうでもない分野は落第さえしなければ良い。
そうして、せっせと練武場へと通っていた。
身体を動かすのは元々得意であったけれども、
人と対し、読みあい、工夫する武術の面白さは格別だった。
何よりも、やればやるだけ成果が上がるのが面白い。
楽しくて練武場へと通いつめていた]
…えっ!?お、おお。
[ある時、大きな声で新入生が駆け寄ってきた>>*46
短い明るい金の髪が、きらきらと輝いていたのを覚えてる。
けれど何より、その瞳が一番輝いていた。
すぐに面白いと思った。
思わず一緒に笑顔になって、彼の肩を叩いた]
よーし、やろうぜ。そら!
[試しにとばかり、木剣を掴んで放りやる。それがはじまり。
以来、恐らく練武場で最も多く手合わせをしたのは彼になる]
[始めてみれば、恐ろしく優秀な後輩だった。
真っ直ぐな気性で、言われたことを素直に聞くから伸びも早い。
どちらかといえば器用さよりも力で向かうタイプだろう。
だからと彼とは両手武器で対することが多かった。
…が、望まれれば次々と武器も戦闘スタイルも変化したから、
呆れたような感心したような顔をされた気もする]
…ま。どれか何かに集中するのがいいんだけどなあ。
[器用と賞賛されても、それは裏を返すと何かひとつに突出したものがないということでもある。
苦笑して手にした科器───銃。
面白がって触るうち、早撃ちやら射撃やらにも熱中した。
随分と熱心にそれらの練習をしていたことを一番良く知っているのは、間違いなくこの後輩であろうと*思う*]
[ >>*126
――暖かくして寝るんだよ、と言われれば
まるきり子ども扱いされているようだったが、
その口調には優しさが灯っていて、嫌ではなかった。
帰り道、石畳をかぞえながら、さまざまなことを考える。 ]
…カサンドラは一人暮らしなのかな?
親とか兄弟とかいないんだろうか……
……べ、別に俺が気にすることじゃない、けど。
[ ……後日。
――わ、お兄ちゃん、何このキャンディ!
――口の中でぱちぱちしてるよー。
カサンドラが返却してくれたシチュー鍋の中に
たくさん詰まっていた飴を口に放り込んで、
はしゃぐグレートヒェンの姿があった。
妹の笑顔に癒され、かの人に感謝するひととき――。** ]
おーおー、始まるねェ。
[本日のメインイベント。
西寮の寮長と生徒会長サマ。
副寮長と…]
フレデリカ? へーえ、小柄な奴だァな。
[あの3人と肩を並べるとは、確かな腕の持ち主なのだろうか。
人を見かけで判断してはいけない。痛い目にあう。
成る程、確かに思い切りのいい動きだった。
一撃一撃、一閃一閃。
相手の隙を伺い、読み合いと意地がぶつかり合う…そんな試合]
[だが其処に、ひとつだけ違和感があった]
……リエヴル、あいつ…なァにやってやがる。
[双眸が呆れ色に染まった。
動きが本調子でないのは、見ていれば分かる。
大方、直前の練習か何かで痛めでもしたのだろう。
あいつにしては間の抜けた話だ]
>>+44
確かに、無理だ、と口にすることをプライドが邪魔しそうなタイプには見えるが。
――お前が随分と残念そうだったからな。
ハンデ承知で戦うのも、当人にとっては納得済みなのだろう、と言いたかった。
…なるほど。
なら俺は副寮長組に、「卵茶屋」のベリーホイップパンケーキをひとつ。
[市街区の人気カフェの名前を出して、にやりと笑う。
巨大パンケーキに乗った、
顎から頭の先までの高さのホイップクリームが有名な店であった]
>>+45
うーむ…
市街に可愛い雑貨屋もあったように思うが…
なかなか、そういう店は敷居も高いしな。
もう直ぐ退寮だ――荷物になるものもいけないだろうが、何か探してみよう。
カークに、お前がお菓子作りを?
[きょとんとする。やがて、嬉しそうに目を細め、笑った]
――それはいいな。
部屋がいい匂いになりそうだ。
俺も習ってみたいものだが…その、味見を我慢しきれる気がしない。
……薬はきちんとつけたか?
[心配そうに腕を眺め、続く言葉には思わず苦笑して]
……そ、そうか…。
あとで、ラヴィかスノウに包帯ごしにキスでもしてもらうといい。
直接は、ちょっと怖いが。
可愛いもので上書きしてしまえ。
>>*108
試合よりもポップコーンの方が、一番旨い時期を逃すのが早いから仕方ない。
……キャラメルも食べて良いぞ。俺も少し、塩、くれ。
[甘いのと塩辛いのは交互に食べると飽きないのだ、と、持ち主に断りなく交換を持ちかける]
[やがて試合は引き分けに終わり、
観戦者は三々五々、感想を口にしつつ席を立つ]
ディーク先輩、さすがだったなァ。
トール先輩も凄かったし、
やっぱあの2人の迫力は違うねェ。
それに喰らいつくフレデリカもやるもんだ。
[リエヴルについてを口にしないのは、
なんとなくの強がりみたいなものか。
ともあれ試合の高揚感に当てられながら、その場を後にした*]
― 回想:新入生のころより ―
[自分の学業と武術の塩梅は、
きっと、この先輩に似たんだろうなぁ。
ディークを見ながら、よくそんなことを思っていた。
弟子にして欲しいと頭を下げたあの日、
憧れの、とてもすごい人に見えたその先輩が、
親しげに肩を叩き、笑いかけてくれた。
それで一気に緊張もほどけて、幾度も手合わせし、
なんて楽しいんだろう、と興奮した。]
[暇を見ては練武場に通い、
ディークがいるのを見かけては、手合せを頼む。
どんどん体が動くようになるのが面白くて、
さらに熱心に、練習に打ち込んだ。
授業よりもなによりも、自分の武術の経験は
ディークとの手合わせで積まれた、と言ってもいい。]
[どんな武器でも鮮やかに扱ってみせるディークに
感動し、憧れて、真似をしようと努力したこともあった。
だがすぐに、努力ではどうにもならない壁、
個人の向き不向きがある、という事実にぶつかる。]
先輩くらい器用だったら、もっといろいろできるのに…
[
羨ましいと感心すると悔しいを混ぜて眺めたこともあった。]
[そんなディークが機会さえあれば手にしていたもの、
銃器もまた、扱いが難しくて敬遠していたものだが、]
もし、銃で狙われたら、どうしようか。
[そんなことを考えているうちに、
いつしか、盾の扱いを熱心に覚えるようになった。]
―珈琲の思い出―
[入寮したころ、珈琲派と紅茶派の確執には随分驚いたものだった。
飲み物…というか、元々食の細かった自分は食自体の興味が薄かった。だから特に拘りも無く、郷に入りては郷に従えとばかりに、寮の慣習どおり珈琲を飲む日は自然に増えた。]
[やがて2人のルームメイトが出来る。
フレデリカの事情を知らず、起きてしまった事件。すっかり混乱した自分とフレデリカに、ヴィンセント先輩はカフェオレを淹れてくれた。
優しい甘さと暖かさ。湯気の向こうに見える優しい笑顔に、心が落ち着きを取り戻したことを今でも覚えている]
[それ以来、何かの折に触れては先輩はカフェオレを淹れてくれた。落ち込んでいるときや、体調が優れないとき、3人で他愛のない話をするとき。
温かいカフェオレと2人の笑顔は、いつも自分を癒してくれた。
こんな風に、誰かと穏やかな気持ちでお茶をすることなんて今まであっただろうかと思う。
暖かくて、大切な時間。
今でも食に対する興味は、あるとは言い難いけれどヴィンセント先輩のカフェオレだけは、好物だと言えるのだった*]
[この先輩に、なにかひとつで良いから勝ちたい。
初めてであった時から、ずっと心の底に抱いている、
自分をここまで突き動かしてきた、野望だった*]
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